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相撲ファン必見の新ECサイト「SuMALL(すも~る)」が描く未来

2023年1月4日、公益財団法人日本相撲協会がリニューアルした公式直販サイト「お相撲さんのショッピングモール SuMALL(すも~る)」を公開しました。実はこのサイト構築の裏側には、ブテクノロジートレーディングを掲げるDMT(以下、DMT)の存在があります。本稿では、日本相撲協会とDMTの取り組みをビジネスの視点から深掘りしつつ、相撲ファンなら見逃せない“楽しみ”も合わせてご紹介します。

・日本相撲協会の新たな挑戦:SuMALL(すも~る)とは?

 まず「SuMALL」とは、日本相撲協会が直販サイトを全面リニューアルし誕生した公式ECモールのこと。これまでは両国国技館など会場での販売が中心だった公式グッズをオンラインで手軽に購入できるのが最大の魅力です。

 さらに、SuMALL限定のオリジナル商品も展開し、これまで“相撲が好きでも入手困難だった”というハードルを大きく下げています。

●ここでしか買えない“限定感”がカギに

 人気の国技館カレーや定番の力士タオルといった“おなじみ”の商品はもちろん、受注生産品のコラボウォッチ(香りに包まれる時計「KAORU」とのコラボ)など、相撲ファンにとっては見逃せないラインアップがそろいます。

 特に「純金製の優勝力士記念小判」は日本相撲協会が初めて商品化するレアアイテム。令和5年初場所から期間限定・SuMALL限定で販売ということもあり、今後も“ここだけの特別商品”が続々登場するのではないかと期待が高まります。

■DMTが描くECプラットフォーム戦略:Shopify Plusと多チャネル連動

●ブテクノロジートレーディング会社・DMTの役割

 DMTは自社を「ブテクノロジートレーディング会社」と謳い、テクノロジーとブランド力を掛け合わせた新しい価値の創出に注力しています。SuMALLにおいては、グローバルECプラットフォームであるShopify Plusを基盤に採用。日本相撲協会のブランド力を最大化するために、直販サイトの再構築をサポートしました。

●SuMALLが“オウンドEC”である意義

 従来、公式グッズは会場販売や限定サイトに頼る部分が大きく、“EC活用”が十分ではありませんでした。しかし、今回のリニューアルではShopify Plusを活用し、

  • 顧客行動データ の取得・分析
  • 柔軟なデザインカスタマイズ
  • 拡張性の高い機能連携

・・・といったオウンドECのメリットを全面的に活かせる構造に。ファンの嗜好や購買データを一元管理することで、今後はパーソナライズ化した体験の提供も視野に入れているようです。

●SNSやAmazonとの連携で“オムニチャネル”を実現

さらに、SuMALLリニューアルを機に日本相撲協会では

  • Amazon JP への販売拡大
  • • 将来的には Amazon US、EU への海外展開

を見据えています。これは単に商品の販売チャネルが増えるだけでなく、「世界中の相撲ファンへ直接アプローチできる」ECとしての進化を意味します。

 一方でSNSマーケティングも強化しており、現在はYouTube・Twitter・Instagram・TikTok・LINEの公式アカウントを運用中。Shopifyの特徴であるGoogle・YouTube・Instagramのショッピング機能との連携によって、ファンが普段利用するSNSからスムーズに商品の購入ページへたどり着ける設計を目指しています。

 これらをSuMALLで一元管理することで、店舗・SNS・ECがシームレスに繋がるオムニチャネル体験が実現しようとしているのです。

■相撲ファンの心をどう掴む?――“国技”ブランドとの新しい向き合い方

●オンラインとオフラインの橋渡し

 大相撲といえば、臨場感たっぷりの取組や力士の迫力ある肉体、独特のしきたりや伝統文化が魅力です。ただし、地方や海外のファンにとって、「本場所の熱気を感じたいけれどなかなか行けない」「限定グッズが欲しいけれど手段がない」といった課題がありました。

 SuMALLを軸にした新たな取り組みは、そんなファンの声に応え、オンラインとオフラインの垣根を超える大きなチャンスとなります。

 例えば今後、SuMALL限定グッズの販売だけでなく、SNSを使ったライブ配信や“デジタルイベント”など、オンラインだからこそ実現できる体験を広げる可能性は十分あります。相撲部屋や巡業場所のリアルな様子と連動させ、世界中のファンと交流できる仕組みをつくることは、国技のさらなる国際発信にも大きく貢献するでしょう。

●伝統とイノベーションの融合

 相撲は古くから愛され続ける伝統文化ですが、ファンの世代・居住地・嗜好は多様化しています。SuMALLは「従来の“直販サイト”」を超えたブランド体験のハブになり得ます。

 たとえばグローバルEC化によって海外からの注文が増えれば、海外の相撲愛好家がSNSで情報を発信し、さらなるファンコミュニティの拡大が見込まれます。

 こうした“伝統×イノベーション”の融合は、国技・大相撲への新しいファンを呼び込む好循環を生むはずです。DMTのテクノロジー活用を背景に、ビジネス的価値と文化的価値を両立させられる点は、今後の注目ポイントと言えるでしょう。

■まとめ:SuMALLが示す“これからの相撲ファンとの関係性”

 SuMALLのリニューアルとDMTの取り組みは、相撲ファンにとっても、そしてビジネスの視点からもWin-Winな戦略として動き始めています。

 オウンドECによる世界展開、SNS・Amazonとのオムニチャネル連携、限定グッズや受注生産品で強化するブランド価値──これらが一体となって、

  • 1. 世界中のファンがより気軽に相撲の魅力に触れられる
  • 2. 協会公式としての収益基盤がより強固になる
  • 3. 伝統文化がより幅広い世代や国々に浸透する

という三位一体の効果が期待できるでしょう。

 現地観戦・グッズ購入が今までよりずっと身近になることで、新しいファンを獲得できるだけでなく、すでにコアなファンにとってもより深く相撲の世界を楽しむきっかけになるはず。

スポーツビジネスのロールモデル?

 相撲界がテクノロジーと手を携え、伝統文化を守りつつアップデートを続ける姿は、今後のスポーツビジネスにおける一つのロールモデルとして注目を集めるでしょう。

「国技館に行けないけれど、グッズや記念アイテムを手にしたい」「遠方・海外から相撲を盛り上げたい」という方にも、SuMALLは力強い味方。相撲ファンとしては今後、SuMALLを通じてどんな新しい企画やコラボが生まれてくるのか──期待に胸が膨らむところです。

これまで培われてきた伝統と、これからのイノベーション。その交点にSuMALLは立っています。大相撲ファンはもちろん、「スポーツのDX化」や「グローバルEC戦略」に関心を寄せるビジネスパーソンにとっても見逃せない取り組みと言えるでしょう。今後の発展がますます楽しみです。

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