不正注文 へ備える GMOクラウドEC 「O-PLUX」連携 の幅広がる
売上など、攻めの姿勢をeコマースサイトで見ることが多いけれど、その市場拡大に伴い、不正アクセスや購入に関するリスクも拡大していて、守りの重要性を説くプラットフォーマーも増えてきた。GMOシステムコンサルティングは自ら展開する自社ECの構築プラットフォーム「GMOクラウドEC」で、かっこ社と連携を強化してそれらの対処の幅を広げていて、なるほどと思った。
GMOクラウドEC 規模の大きさ故に守りも大事
1.GMOクラウドECとは
「GMOクラウドEC」というのは自社eコマースサイトを構築する為のシステムであるが、特徴としては誰もが知る著名なブランドやメーカーなど、事業規模の大きなクライアントのインフラを担っている点が挙げられる。
つまり、それらの企業はもうお客さまがある程度、確定しており、個性がはっきりしているので、拡張性の高いインフラが求められ、そこで常備、彼らがシステムエンジニアを稼働できるようその環境を作り、カスタマイズ性の高いeコマースサイトを運営しているわけである。
2.規模の大きさ故、認知も高く、不正の対象になりやすい
そんな中で、それだけ規模の大きな企業を相手にすると、不正アクセスや購入などの標的になりやすいこともあり、彼らのクライアントからはこれに関する要望が特に増加傾向にあるらしく、その部分が今回の話題に直結するということになる。
そもそもかっこ社に関していえば、そういう不正アクセス検知、不正検知を多く扱っており、だから、これまでもGMOクラウドECにおいては「O-PLUX」(オープラックス)というサービスで、不正注文検知ができるようにしていたのである。
守りの部分は後回しにされがちであるけど、同社の話すところで言えば、化粧品や家電などにおいて、こういう不正注文がしばしば聞かれるようになっており、マーケットの拡大と共に、これらの備えは重要だと考え、より手軽に、それらのサービスを実装できるようにと考えたようなのだ。
3.不正注文の対応の幅を広げ、不正アクセスにも対応
では、何が変化したのかといえば、今までの不正注文は、全て彼らで言えば、物販に絡むところに対応したものであったが、加えてチケット購入などの場面においても対処できるように「O-PLUX for トラベル」、「O-PLUX forチケット」という具合に、連携させるサービスの幅を広げた。
加えて、不正アクセス検知サービス「O-MOTION」(オーモーション)も追加して、そもそものアクセスに対しても対処を図っていき、守りの部分を盤石にしていこうという構えである。
しかも、彼らのいうところによれば、モジュールを作成してAPI連携できるようにしたことで、採用の有無は、企業の判断によるけれど、比較的、容易で安価に、それらを取り入れられる環境を作ったといううことなのだ。本当にリアルの場所と変わらないなという印象だ。思えば、リアルのお店に警備員がいるように、ネット通販においても、それらがいないのはむしろ不自然ではないか。より多くの企業に対して、そういう問題発生を未然に防ぐためにも勧めたいところだ。
今日はこの辺で。