楽天 が ウォルマート で 直販 “Rakuten Japan Direct”
海外では昨今、 ウォルマート がネット通販でも存在感を見せ、スーパーマーケット事業に加え、マーケットプレイス事業にも注力している。要は、スーパーで扱うもの以外に、メーカーや問屋などに「Walmart Marketplace」へ商品の出品を促し、幅広い商品群で、顧客層を拡大する狙いなのだ。そんな中で、楽天株式会社は10月28日、“ Rakuten Japan Direct ”をオープンさせたことを明らかにし、彼らは、 直販 の形で海外との門戸を開こうという狙いがある。
冒頭にも書いたとおりだが、ウォルマートはスーパーマーケットの雄であり、小売業でも圧倒的な一位であり、いうまでもなくそれはリアルで培ってきたものである。
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ただ、彼らは昨今、ネットでもその躍進を進めており、それが最初に書いた通りのマーケットプレイス事業である。最初はスーパーマーケットで扱っている商品を元に、それ単体でネット通販をやっていたわけだが、最近においては、そこでの物流を含めたインフラを整えた後は、広く、メーカーや問屋などに商品の出品を促す事で、マーケットプレイスを形成している。それが「Walmart Marketplace」である。
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つまり、ウォルマートは、マーケットプレイス事業で扱う品目の幅を広げ、今までの顧客への相乗効果を狙い、さらに、新規顧客を獲得して、その影響力をてこに、さらに小売業としての存在感を大きくさせようとしている。
その「Walmart Marketplace」に、楽天は「Rakuten Japan Direct」をオープンさせて、日本における企業が、それら商品を通じて、海外の消費者にも楽しめるようにした、というわけだ。
ここまでのウォルマートの趣旨を見れば、分かる通り、ウォルマートという看板のもとでその影響力と信用のもと、その商品を出品し、そこでのデータをメーカーにフィードバックして、そこでの販売実績を伸ばす、という要素を持つ。
だから、これは楽天による直販ビジネスであり、仕入れ元のメーカーなどと共に、海外のそれぞれの地域にふさわしい形での売り方(商品仕様、価格など)を模索するものである。楽天も、当初は日本の化粧品を中心に取り扱い、現地消費者の声を聞きながら、今後、商材を拡充していくと話している。
国内でのプラットフォーマーとしての立場を、違った形で活かす施策。海外進出は何かとコストがかかり障壁も多いからこそ、メーカーなどは楽天と連携して、ここでしかるべきマーケティングを行うことで、その商品の売り先の幅を生産性高く、広げていこうというわけである。少なからず、メーカーは以前から話している通り、商品のデータをあらゆる角度から収集し、結果につなげていくフェーズに来ていると思うのだ。
今日はこの辺で。