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ラジオ出演:伝えられることには限界がある

ラジオ出演:2022年8月4日
77.6FM 「FMドラマシティ」エーデルワイスファーム野崎創さん司会「connect」に、11時から生放送(毎週木曜AM11:00から)に出演します。今話題の、今注目の・・・様々な問題やテーマについて切り込む時間。今回話すのは・・・
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・伝えられることには限界がある

一つ目は、「伝えられることには限界がある」という話です。先日、フラコラという美容ブランドでライブ配信を拝見させてもらいました。そこで思ったのは、美容という商材の伝え方が、案外、伝えきれていなかったんだなという現実です。

というのも、たまたま、『HITOKAN』という商材について、広報の方から紹介を受けて、オフィスでそれを見たら、それに似たような商材が多数出てきたんですよね。思わず、僕は、どれを使ったらいいかわからないですよね?という話をしたのです。

すると、まさにそこです!と。それがライブ配信によって解決されたという。つまり、企業としては、より多くのお客様にその効果を実感してもらえるように、バリエーション豊富に商品を用意するわけです。それぞれにある細かな悩みに的確に応じて、成分を考慮して、実感の度合いを高めるのだから、それはそれで正しいんです。

ただ、美容液をつけるユーザーにとっては、自分の悩みが何に起因していて、何をすれば良いのかが分かりづらい。だから、専門家の声も聞き入れながら、その悩みを相談していくことで、相応しい商品が見えてくる。そのためにはわざわざ電話しなきゃいけなかったんです。

そこにライブコマースが合致したという話なんです。今まで培ってきたきめ細やかな対応を意識したあらゆる切り口の商品ラインナップが、なぜ存在し、お客様に受け入れられているのかを、お客様との双方向のやりとりを通して、視聴者の皆が実感できるわけです。

だから、始めてから半年で視聴者が13倍になった。勿論、ライブ配信を見る人が増えたということもあるでしょうが、メーカー側がライブ配信の使い道を理解していなかったという部分が大きいのではないでしょうか。

つまり、「伝えられることには限界がある」という話です。企業側はだから全部がお客様に伝わっていると考えるのは間違い。伝えられていない箇所があると、素直に受け入れて、そこをもしかしたら、デジタルリソースでカバーできるのではないかと考えることが、大事ですよという話です。

関連記事:fracora お客がお客を引き寄せる “ライブコマース”に見た美容の未来

・モールも店舗の力を借りていく時代

もう一つは「楽天EXPO」かなと。中でも印象に残った言葉が、三木谷さんの「楽天モバイルは、Amazonのプライム会員に相当する」という話ですね。そもそもAmazonの安定収益は、プライム会員という定額課金にあって、これが投資できる後押しになっています。

だから、楽天はモバイルで通信を手に入れることで、通信という繋がり続けることで意味があるものを手に入れ、定額課金を多くの人にしてもらい、投資の土台を作る。投資はそのモバイル上のインフラに関連していますから、彼らなりに費用対効果が高い。

例えば、ネットスーパーは他のスーパーより伸び率が高いです。それは西友の実店舗だけではなく、楽天の倉庫も活用して出荷しているから。そうやって、ネットスーパー単体の利用が増えて、市場との相互利用が増えるという構造になり、クロスユースが前年同期比30.9%だそうです。

彼らはリアルインフラをDXして、それで、ポイントを生み出す機会を増やす訳です。ネット利用が今後、減る分、ポイントが貯まる拠点は増やして、自然と自分の楽天IDにはポイントが貯まっている状態にして、ネットから離れた分の、ネットの利用のきっかけを彼らなりに促そうと考えているようです。

この動きに伴う、変化として、楽天は最近、店舗に頼ろうという姿勢を見せている。つまり、Nationsという店舗が教えあうコミュニティをもっと支援していく構えを見せていて、今や利用店舗数は、5799店舗にも及んでいます。

要は、店舗育成は店舗同士の交流の中から成長のノウハウを伝授しあい、彼らは投資額の大きいものを積極的にやる。楽天の強みはその二輪で回していくことにあるので、店舗の細かな成長は店舗で、大きな投資は楽天で、これからの楽天の戦略のようです。

関連記事:店同士で成長できる 楽天市場 の素地 それが経済圏を活性化する楽天の行動力を加速 Rakuten EXPO 2022

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77.6FM 「FMドラマシティ」エーデルワイスファーム野崎創さん司会「connect」この番組は、「エーデルワイスファーム」野崎創さんの司会によるもので、北海道を中心としたものですが、全国どこでも聞くことができます(PCの場合、Flashプレイヤーが必要です)。野崎さんは、「メディアは身近なものになったんですよ。 だからこそ、発信力がある人が中身あることを継続してやれるかどうか。 そういったお話を一緒にぜひ作りましょう。」と声をかけてくれて、僕の「アナザーエディション」というコーナーが始まりました。許される限り、隔週で出演してます。
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