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ラジオ出演 2021/09/02:海を渡り日本の価値を底上げする中古品

77.6FM 「FMドラマシティ」エーデルワイスファーム野崎創さん司会「connect」に、11時から生放送(毎週木曜AM11:00から)に出演します。今話題の、今注目の・・・様々な問題やテーマについて切り込む時間。今回話すのは・・・

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 まず一点目はリユースの話ですね。先日、北海道のルーツ・オブ・ジャパンという会社の社長 湊さんの話を聞いて、リユースが最近は海外へと渡っているのですが、それが日本の価値を再確認させることになっているんだな、というお話です。

 北海道の人にはお馴染みでしょうけど、「モノココ」というリユースショップがあって、湊さん曰く、そのお店を最近、タイ王国のバンコクにも建設して、月間で40tも日本から中古品を送っているそうなんですよね。

 中でもよく売れるものは、家具などで一昔前の「婚礼家具」で職人の手により一点一点、作り込まれているから。現地でも価値あるものとして、3枚扉の食器は8400バーツ(日本円にして、29400円)と単価の水準も高い。

 しかし、そもそも湊さんはなぜ東南アジアの中でもバンコクを選んだのかというと、その点に関しては、実は、バンコクの地は東南アジアでもハブの場所であって、世界中のバイヤーなどが集まる地域だからだと。

 彼は自分が起業した理由を、社名の通り、ルーツオブジャパン、日本の価値を世界に知らしめるということだから、そこで、日本の中古品を売ることは、結果、そこを起点にさらに、日本の価値がその近隣諸国に広がっていくという意味で、念願だったというのですね。

 今やノコギリなども売れなかったけど、引いて使うんだよと使い方を教えたら、ヒット商品になって、新品への関心へと至り、それが職人さんの仕事に戻ってきていると。なるほどな、と。リユースは単純にものを大事にする、ただそれだけことではなくて、日本の“ルーツ”をたどり、またその価値を再認識させるための重要な意味合いも持っているのだと僕は感じたわけです。

 もう一つは、Z世代の考えることは全く視点が違うなというお話です。先日、UNILUSTER(ユニラスター)というコスメ(コンシーラー)を出しているhinataという会社の話を聞いて、その社長さんがまた、大学生なんです。

  男性にも使ってもらうことを意図しているんですが、ああメンズコスメかというと、そうではなく、男性「も」!なんです。男女兼用。色々話すと、入野さんというこの社長は、化粧というと女性はつけていないとだめ、マナー違反みたいな雰囲気があるのが許せないというんです。

 で、ピンときたんです。「メイクはマナーなの?」という言葉に彼女の核心があるなと。彼女は、コスメが当たり前に浸透しているが故に、そこに付き纏う固定概念に違和感を感じていて、もっと自由にコスメを各々楽しもうということを提案しているわけです。

 つまり、「コスメをつけないとマナー違反!」なわけはないし、「つけたらおかしい!」と言われる筋合いはない。もっと、コスメをその自由と柔軟さの中に、とするその姿勢の中に、男女関係なく、というメッセージがついてきているに過ぎないんだなと。

 だから、コスメを兼用で出すんだと。多様化が進んでいるから、本当に色々な価値観が存在して、そこに商売の可能性が潜んでいるんだなと思いました。

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77.6FM 「FMドラマシティ」エーデルワイスファーム野崎創さん司会「connect」この番組は、「エーデルワイスファーム」野崎創さんの司会によるもので、北海道を中心としたものですが、全国どこでも聞くことができます(PCの場合、Flashプレイヤーが必要です)。野崎さんは、「メディアは身近なものになったんですよ。 だからこそ、発信力がある人が中身あることを継続してやれるかどうか。 そういったお話を一緒にぜひ作りましょう。」と声をかけてくれて、僕の「アナザーエディション」というコーナーが始まりました。許される限り、隔週で出演してます。

■【スマホアプリの「リスラジ」から「選局」→「776FM FMドラマシティ wonder storage」で選ぶ 】

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