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ラジオ出演:各々企業で異なるデジタル化の姿勢

 77.6FM 「FMドラマシティ」エーデルワイスファーム野崎創さん司会「connect」に、11時から生放送(毎週木曜AM11:00から)に出演しています。今話題の、今注目の・・・様々な問題やテーマについて切り込む時間。今回話したのは・・・

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■「楽天ファッション」に関連して、「Rakuten Fashion Omni-channel Platform」というのを発表して、今年の夏から稼働させるといっています。このラジオで話していた、リアルとネットの在庫の部分の課題解決を、モールが積極的に行っていこうという事になってきました。

■この背景にあるのはリアルの店舗の意識が変わった事が大きくて、仕組みがいくらできてもそれをやってくれる人員がいなければ机上の空論。それはここのラジオで話した通り、新型コロナでそれをやらないと、その店の存在意義すら失われかねない、切羽詰まった状態となって、今、店の行動がネットにすり寄って、変わっている最中。だから、楽天はこのカードを切って、リアル、ネットそれぞれのファッションにZOZOではなく、楽天のイメージを刷り込もうという狙いがあるのではないかな、と思っています。

■彼らの視点は楽天市場の店舗というよりは、既存のデジタル化の遅れたリアル拠点へ進出して、自らのデータとテクノロジーでDXを推進して、最新鋭のD2Cのマーケットとは一線を画していくのではないかと思います。デジタル化が遅れたリアル拠点は規模感も信用もあるので、そこへの進出は手堅い。

■スーパーは西友と、配送は日本郵便と、倉庫の環境とそこの連携を盤石にしつつ、リアルの店舗の救済を図って、楽天が関係するマーケットを広げて、そこで収益を作っていこうという事でしょう。買収も増えるのではないかと思います。

■あとは、オルビスが昨年の緊急事態宣言の時の動きの話をしていて、非常に興味深かった話です。彼らは実店舗も持っているのですが、前回の緊急事態宣言の時に、殆どが通販に流れていったと話していて、その時は通販の20%ほどが主に実店舗だけのユーザーだったそうです。これが宣言解除後はどうなったか。まるっとこの20%がまたリアルに戻るのかと思ったところ、実は、そのうちの60%は引き続き、通販を使ったということのようです。

■解除後と言ってもまだ外には不安があるからとは言え、通販が不便に感じていれば、実店舗は開店しているので、いくことでしょうと。でも、60%が使い続けたというのは、結局、お客様はそこまで買う手段には拘っていないということなんですよね。

■だから、企業側は何をするべきかというと、企業側がこのお客さんはここで買うものと決めつける事なく、しかるべき選択肢を用意してあげる事だと。そして場所に関係なく、通販企業はブランドメッセージとそこに基づく関係構築をするに注力した方が未来は明るいな、と思ったんです。シンプルですが、これは本質的だな、と思ってピックアップしました。

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77.6FM 「FMドラマシティ」エーデルワイスファーム野崎創さん司会「connect」この番組は、「エーデルワイスファーム」野崎創さんの司会によるもので、北海道を中心としたものですが、全国どこでも聞くことができます(PCの場合、Flashプレイヤーが必要です)。野崎さんは、「メディアは身近なものになったんですよ。 だからこそ、発信力がある人が中身あることを継続してやれるかどうか。 そういったお話を一緒にぜひ作りましょう。」と声をかけてくれて、僕の「アナザーエディション」というコーナーが始まりました。許される限り、隔週で出演してます。

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