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「ゆるECナイト」:在庫管理とデータ活用の最前線

EC業界の複数メンバーが自由なトークを繰り広げるラジオ形式イベント「ゆるECナイト」。今回は、在庫管理の重要性、そしてデータの活用を深掘りしました。

1:商品バリエーションと在庫管理のジレンマ

まず議題に上ったのが、商品バリエーションと在庫管理をめぐるジレンマ。幅広いラインナップで顧客に選択肢を提供する一方、過剰な在庫リスクをどうコントロールするかが課題となっています。

ある話者は、かつて子ども服を豊富に揃えていたものの、3歳以下にターゲットを絞ることで在庫を適正化し、効率的な売り上げにつなげた体験をシェア。必要とされる商品を見極めることで、過剰在庫を減らしつつ、収益アップを実現できたと語られました。

2:データに基づく在庫の最適化

在庫管理の最適化には、データ分析が欠かせません。「売れ行きの悪さを感覚で判断するのではなく、数字を根拠に考えることが大切」という意見が大半を占めました。

過去の売上データや顧客の購入履歴から、売れ筋や廃棄リスクを洗い出すことで、どの商品の在庫を厚くするか、あるいは薄くするかを決定。「全体の3割の商品が6〜7割の売上を支える」というデータを参考に、限られたリソースを集中投下する戦略が成功の鍵とされています。

3:データベースの重要性とその運用

複数のECモールで販売を展開する場合、統一されたシステム環境の整備は不可欠です。ある参加者は、「FILEMAKER」などを活用し、自社専用のデータベースを構築していると紹介。商品登録や在庫数の変更を一元管理できるため、モール間の情報ズレを最小限に抑え、オペレーションの効率化に成功しているとのことです。

一方で、システムの導入・カスタマイズにかかる高額なコストや運用面のリソース負担が課題として挙げられました。そのため、自社の規模や扱う商品特性に合ったツール選びが、長期的なリターンを左右すると指摘されています。

4:在庫削減と定番商品の強化

最後に取り上げられたのは、在庫を絞り込むだけでなく、定番商品をいかに育成するかという視点。新製品の投入は一見魅力的に映りますが、必ずしも売上に結びつくとは限りません。

ゆえに、「定番商品を安定的に売るための仕組みづくり」が重要だと出演者たちは強調。

たとえば、地域ごとの売上傾向を分析し、エリアに最適化した商品構成を導き出すことで、在庫の無駄を抑えながら売上を確保している事例が共有されました。

総じて、在庫管理とデータの活用はECビジネスの要であり、無駄を省きつつ利益を最大化するための不可欠な取り組みであることが浮き彫りとなりました。

「定番商品をいかに長く売り続けるか」「ターゲットを絞ったラインナップにどう落とし込むか」—これらの課題は、ECに携わるすべてのプレイヤーにとって今後も大きなテーマであり続けるでしょう。

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