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「カワイイ」が世界を巡る——時代を切り取るシンボリックな夢展望の事例

日本のポップカルチャーやファッションは、長らく「アニメ」「ゲーム」「アイドル文化」などを通じて海外ファンを獲得してきました。ここにきて「地雷系」や「量産型」といった、いわゆる“新しいカワイイ”が注目を集め、世界各国で一段と浸透を始めています。夢展望株式会社が「DearMyLove」ブランドの海外展開を本格化させ、米国・中国・韓国・台湾をターゲットに据えたのは、まさに今の時代を象徴するグローバル化の一面だといえます。

1. SNS時代における日本発ファッションの再評価

グローバルなコミュニティの形成

• InstagramやTikTok、YouTubeなどを通じて、日本独自のサブカルチャー的ファッションは、国境を越えて若者の間で瞬時に拡散されるようになりました。特に「地雷系」「量産型」は、可愛らしさと中性的・幻想的な雰囲気が混在し、“写真映え”“世界観”が重視されるSNS時代にマッチしています。

ファッションが「自己表現」のツールに

• SNSでの発信が当たり前の世代にとって、ファッションは単なる服装ではなく、自分の世界観を可視化する大切な手段です。日本の「カワイイ」系ファッションは、グローバルな若者が「自分の個性を表現したい」という欲求を満たす選択肢として、さらなる市場拡大が見込まれています。

2. アンバサダーやKOL(Key Opinion Leader)の存在がカギに

夢展望が積極的に各国のアンバサダーやKOLを起用している背景には、「人」によるブランド体験の共有が圧倒的に効果的だからです。ライブコマースやSNSでのプロモーションは、「モノ」よりも「ストーリー」や「世界観」で購入を動機づける特徴があります。

中国市場でのライブコマース

「抖音(Douyin)」や「小紅書(Redbook)」を活用し、KOLが実際に着用・紹介することで、消費者がリアルタイムに商品の魅力を感じ取れます。これは単なる広告ではなく、「ファッションをどう着こなすのか」「ブランドの世界観をどう楽しむのか」をリアルタイムで共有するライブエンターテインメントといえます。

韓国市場でのコラボ商品

韓国国内の人気キャラクターとのコラボは、より幅広い層へ一気にアピールできる戦略です。「韓国でしか手に入らない限定デザイン」などがあると、SNSでの拡散や若者の購買意欲を更に刺激します。

3. “越境EC”が一般化する時代

以前であれば「海外に商品を売る」という行為は、大企業や特定の輸出業者に限られたものでした。しかし、近年はECプラットフォームや物流インフラが整備され、中小企業や新興ブランドでも「越境EC」を容易に実現できます。夢展望がZenGroupやインアゴーラなど、現地のEC支援企業と連携しているのは、物流・決済・マーケティングを一括で効率化できることが大きな理由です。

各国の特性に応じたローカライズ

たとえば米国では「サイズ展開の豊富さ」、中国では「ライブコマース」、韓国・台湾では「コラボ商品」や「代理購入サービス」など。それぞれの国・地域の購買行動やSNS使用状況に合わせたアプローチが成功の鍵となります。

4. 日本のサブカルチャーの多様性と世界観の独自性

「地雷系」「量産型」が示す現代的な欲求

• 「地雷系」「量産型」という言葉は、一見ネガティブなイメージを伴うようですが、実際には繊細で可愛らしい要素と、少し危うさを感じさせるデザインが特徴です。これは現代の若者が抱える、**「可愛さの中にある強さや葛藤」**と通じる部分があるため、SNSを通して共感を呼びやすいのです。

ポップカルチャーへの憧れと新しさの発信

• 欧米やアジア各国の消費者にとって、日本のファッションはまだまだ「新鮮」であり「憧れ」の対象となりやすい側面があります。文化の違いが、逆にブランドアイデンティティを強調するメリットになり得るのです。

5. 学びと展望——グローバルな「自己表現」の時代へ

夢展望の海外展開は、日本発のファッションブランドがSNS・EC・ライブコマースと結びついて世界に飛躍する典型的な成功例となり得ます。そしてここから私たちが学べるのは、「ファッション」という切り口であれ、「サブカルチャー」という切り口であれ、時代のニーズや消費者の深層心理を的確に捉えたところが勝機をつかむという点です。

1. SNS×KOL戦略: 海外の消費者は、自分と親和性の高いインフルエンサーを介してブランドを知る傾向が強く、情報伝達が一気に加速する。

2. マイクロコミュニティの重要性: 大衆に受けるだけでなく、よりコアな愛好家層(ロリータファッション愛好家やサブカルファン)をしっかり獲得すると、ブランドへの熱量が高まり、長期的な支持を得やすい。

3. ローカライズと世界観の両立: 国や地域に合わせたマーケティングと同時に、ブランドのコアな世界観をブレさせないバランスが求められる。

まとめ

夢展望が仕掛ける海外戦略は、単なる輸出ビジネスではなく、「カワイイ」「カッコいい」という日本独自の美意識を世界に届ける文化事業でもあります。

 現代はSNSとECの発展により、日本のファッションを愛する海外の若者が以前にも増して“仲間”とつながりやすくなりました。その結果、これまで一部のマニア向けだったスタイルが、国境を超えて“共感”と“熱狂”を得る時代が訪れています。

 この動きは今後、アジアや欧米にとどまらず、世界各地へと波及していく可能性があります。日本のファッションとサブカルチャーがより密接に世界市場とリンクしていく状況は、消費者にとっては新たな選択肢を増やし、ブランド側にとっては大きなチャンスとなるでしょう。

 こうした海外展開の事例を深掘りして見ることで、私たちはグローバル社会の中での自己表現の可能性と、日本独自のカルチャーがどのように受け入れられていくのか、そのダイナミズムを学ぶことができます。

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