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株式会社ワールド2025年2月期第2四半期決算 売上収益と利益で増加傾向

2025年2月期第2四半期(2024年3月1日~2024年8月31日)におけるワールドの売上収益は1,101億1300万円で、前年同期比6.8%増加しました。また、コア営業利益は80億3300万円(前年同期比39.2%増)、営業利益は78億9000万円(同34.4%増)となり、全ての利益段階で増益を達成しました。特に、デジタル事業とプラットフォーム事業が大幅な利益増加を牽引しています。

ブランド事業の状況

ブランド事業では、売上収益が965億9200万円(前年同期比6.5%増)となり、全体的に好調な結果となりました。ミドルアッパーブランドやミドルロワーブランドが成長を見せ、特に国内工場での生産を強化し、収益性の向上に努めています。

ワールドのブランド事業は大きく「ミドルアッパーブランド」と「ミドルロワーブランド」に分かれています。

•ミドルアッパーブランド: 主に百貨店を中心に展開される高付加価値なブランド群で、国内の自社工場での生産を強化することで、商品開発の差別化を図り、収益性を向上させています。これにより、世界的な物価上昇や為替変動の影響を抑えつつ、ブランドの価値を維持しています。

•ミドルロワーブランド: ショッピングセンター(SC)を中心に展開されるブランド群で、前期に事業が一社に集約され、スケールメリットを活かした収益性改善が進んでいます。また、店舗運営や商品調達の効率化も図られ、業績が向上しています。

ただし、8月の商材不足など、商品の量や質に関しては課題が残されており、今後はその改善が必要です。特に、端境期における晩夏・初秋の商材の品揃えにおいて改善の余地が大きいとされ、今後の成長にはこれらの課題への対応が重要となります。

B2Bソリューションの進展

デジタル事業は、売上収益が169億56百万円(前年同期比12.5%増)、コア営業利益が12億19百万円(同166.8%増)となり、B2BソリューションやB2Cネオエコノミーの成長が目立ちました。B2Bソリューションは、ワールドが運営するECの受託事業や物流関連のサービスを提供しています。

特に、自社ブランド向けに運営する「ワールドオンラインストア(WOS)」が中心となり、他社公式ECサイトの開発・運営も受託しています。これにより、外部企業への販売が着実に伸びています。2024年上半期では、物流コストの削減や他社への在庫管理システムの導入が進み、売上拡大に寄与しました。また、EC運営の受託における売上サポートを強化し、収支の改善が図られています。

B2Cネオエコノミーの成長

B2Cネオエコノミー事業は、特にサーキュラー(循環型経済)に焦点を当てた成長戦略を展開しています。中でも、ラクサス・テクノロジーズ株式会社が提供するブランドバッグのサブスクリプション型レンタルサービスや、ユーズドセレクトショップ「RAGTAG」を展開するティンパンアレイが好調です。

•ラクサス・テクノロジーズ株式会社: ブランドバッグのサブスクリプションサービスを展開し、消費者に向けた新しい価値提供を行っています。さらに、バッグの試用販売なども進め、資産活用の効率化を図っています。

•ティンパンアレイ: 「RAGTAG」を運営し、店舗とECを連携させたOMO(Online Merges with Offline)戦略を強化し、効率的な仕入れと販売を行っています。また、カジュアル業態「usebowl」の実験や、海外展開を見据えたタイでのPOP-UP出店など、新たな市場開拓にも取り組んでいます。

これらの取り組みにより、B2Cネオエコノミー事業は持続可能な成長を遂げており、利益面でも大幅な増益を実現しました。

プラットフォーム事業の動向

プラットフォーム事業では、売上収益は353億4400万円(前年同期比5.3%減)となったものの、コア営業利益は8億2300万円(同79.5%増)と大幅な増益を達成しました。

ワールドグループが保有する生産・物流・販売のプラットフォームを外部企業にも提供することで、新たな収益源を開拓しています。また、ブランド事業と連携した生産体制の改善や、外販事業の強化も進められており、今後の成長が期待されています。

全体的に、ワールドの2025年2月期第2四半期は増収増益を達成し、特にデジタル事業やプラットフォーム事業が全体の成長を牽引する結果となりました。今後もB2BおよびB2C分野の拡大を通じて、持続的な成長を目指しています。

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