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2024年、Z世代の“推し”トレンドは?(SHIBUYA109 lab.調べ)

——「くるくる」「もふもふ」で動画映え&“アゲ”とデトックスのメリハリ消費に注目!——

「なんか最近、自然に囲まれて写真撮りたいんだよね」と言いながら、夜にはクラブイベントで音楽にどっぷり酔いしれる。そんな“メリハリ”のあるライフスタイルが、いまのaround20(15~24歳)の女性たちのリアル。2024年はどんな新しいトレンドが生まれ、どんなカルチャーが盛り上がっていくのでしょうか?

SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング機関「SHIBUYA109 lab.」は、独自ネットワーク「SHIBUYA109 lab. MATE」に所属するaround20女性443名にアンケートを実施。その結果から見えてきたのは、“プロセス(作る過程)やストーリーを楽しむ”食体験、SNS映えとデトックスを両立するおでかけ、そしてY2Kをさらに深堀りしたサブカル系ファッションでした。


 

カフェ・グルメ部門

くるくる、ぷるぷる、もふもふ……プロセスまで楽しむ“食体験”が主役

Z世代がカフェやグルメで重視するのは、実は「味」だけじゃない。注文して写真や動画を撮って、プロセスを楽しむところまで含めて“食体験”なんです。さらに「ぷるぷる」「くるくる」「もふもふ」と、思わず動画を回したくなるかわいらしい見た目や、ちょっと変わった食べ方も注目ポイント。

アサイーボウル

10年ほど前にブームとなったアサイーボウルが再び脚光を浴びています。ヘルシー&おしゃれ、かつ手軽に専門店で食べられるようになったことで、健康志向の若者からも再注目を集める存在に。

サモエドカフェ

愛らしい真っ白ふわふわの犬、サモエドと触れ合えるカフェが日本に初上陸。SNSでも「もふもふに癒される!」と話題沸騰中です。

ぷよぷよ動物プリン

ウサギやネコなど、動物型のぷるぷるプリンを激しく揺らすショート動画が大バズり。食べる前から動画映え満点で、じわじわ日本にも上陸。

おじいちゃん・おばあちゃんの味

老舗喫茶店や昔ながらの定食屋で提供される、ホッとする家庭の味。シンプルに「失敗が少ない」というのも支持される理由ですが、代々受け継がれる技法や温かい接客を動画におさめる“人情映え”も注目ポイント。

レコードカフェ

ふんわりレトロな空間でレコードを聴きながらカフェタイムを楽しむ。お気に入りの曲をリクエストしたり、購入できるお店も増えていて、インディーズ音楽好きの若者の“とっておきスポット”になりそう。

量り売りケーキ

食べたいぶんだけ100g単位で注文できる韓国発のケーキ。トッピング次第でオリジナリティも出せて、食品ロス削減にも貢献できるのが今どきポイント。

タンフル

フルーツやプレッツェルなどを薄い飴でコーティングした韓国スイーツ。つやつやキラキラの見た目と、パリッとした食感がやみつきに。

オニワッサン

おにぎりのような形をしたクロワッサン。日本で人気爆上がり中の動画では、店員さんが“おにぎり帽子”をかぶって登場するユニークなシーンも見られます。

クルンジ

クロワッサンを押し潰し平たく焼いた新感覚スイーツ。アイスを挟むアレンジも人気で、薄焼きのおせんべい感覚が好評。見た目もユニークでSNSを賑わせそう。

チムニーパン

ハンガリー発祥の“煙突パン”。くるくる回して少しずつはがしながら食べる様子が動画映え必至。シナモンやチョコでのアレンジも豊富。


 

モノ・コト部門

デトックスと“アゲ”を両立する、没入感ある体験がカギ

「自然豊かな場所でボーッとしたい」と言いつつ、夜にはクラブイベントに繰り出す……。同じ人が真逆のアクティビティを満喫するという、そんなメリハリあるライフスタイルが2024年も加速しそう。「#自然界隈」や「ヴィンテージ雑貨イベント」でゆったり過ごす一方で、K-POPクラブイベントなど“アゲ”な夜も全力で楽しむ。そんな振り幅こそ、Z世代のエネルギー源です。

自然界隈(しぜんかいわい)

「#自然界隈」をつけて高原や川などでのデトックス写真を投稿する動きが盛り上がっています。ピクニックに行って“Be real映え”な写真をSNSに上げるのが、新しいステイケーションの形かも。

●●ヒス構文

お笑い芸人ラランドのサーヤさんが紹介した“お母さんヒス構文”から派生。ヒス気味な口調をアレンジしてふざけるネットミームが進化中。JKバージョンやコンビニ店員バージョンなど、多彩に派生しています。

小型チェキ

手のひらサイズで持ち運びやすいチェキ。写真を撮ってすぐスマホでも確認できる手軽さが受け、アクセ感覚で人気に。何気ない瞬間を“1枚”に刻みたいZ世代には欠かせないアイテム。

平成女児(へいせいじょじ)

2010年前後に流行したコンテンツが再ブーム。幼少期に憧れたファンシーでカラフルなおもちゃテイストを、アクセや小物として取り入れる人が増えています。「あの頃の夢中」をいまこそ復刻!

○○ドリル

既存の楽曲をドリルミュージックにアレンジして楽しむTikTok文化。槇原敬之の「もう恋なんてしない」を“槇原ドリル”に仕立てた音源&振り付けが話題となり、他の楽曲でも続々と“ドリルMIX”が登場。

빵빵이(パンパンイ)

韓国のWebトゥーン『パンパンイの日常』の主人公。強気な彼女と尻に敷かれるパンパンイの掛け合いがTikTokで拡散中。「自分たちの関係性に似てる!」と共感が集まるのもヒットの理由。

クラブ

コロナ禍明けで、音楽をリアルに体感したい欲求が高まりクラブ文化が復活。K-POPイベントや高校生限定のアルコールなしイベントなどが開催され、初心者でも行きやすい雰囲気に。

Temu(ティームー)

2023年7月に日本上陸した格安通販サイト。SNSで招待コードをシェアすると商品が無料になるキャンペーンが盛り上がり、瞬く間にZ世代の間で広がりました。

ヴィンテージ雑貨・蚤の市

レトロ雑貨や古着が集まる“蚤の市”も、ショート動画などで拡散されはじめています。屋外でまったりしながら掘り出し物を探すワクワク感が人気。

ギャル体験

韓国アイドル体験に続き、今度は平成ギャルになりきれるフォトスタジオが注目。黒ギャル、白ギャル、姫ギャルなど、その世界観にどっぷり浸れる“没入型”体験が求められています。


 

ファッション・メイク部門

Y2K×サブカル。あの頃のロック&ロリータが再燃し、“無彩色メイク”など新潮流も

2000年代中頃に流行した漫画『NANA』『DEATH NOTE』に憧れる若者が増え、当時を象徴するゴスロリやパンク要素がY2Kスタイルに取り入れられ始めています。さらに、バレエやフェアリーなど、少女趣味とも相性抜群。あえて“色を入れない”無彩色メイクもじわじわ浸透するなど、ファッションの個性が多様化の一途をたどりそうです。

無彩色メイク

韓国JKが日常的に取り入れている「グレーなどくすみ系マットカラー」メイク。彩度を抑えることで、顔全体が垢抜けた印象に仕上がると話題に。

バッグにぬい

ぬいぐるみ(キーリング)をバッグにつけるスタイルがじわじわ拡大中。制服や普段使いのバッグにワンポイントで取り入れて、自分らしさをプラス。

フリルカラー

肩から斜めにかけて重ねるだけでコーディネートが一気に上級者っぽくなるフリルアイテム。韓国でも人気が高く、ガーリー好き必見。

シティ系コーデ

ロンドンやパリのストリートスナップのような洗練されたラフさが特徴。“ダラけ過ぎない”シルエットやカラーリングで、抜け感を演出。

貼る下まつげ

水で濡らしてペタっと貼るだけの下まつげメイクシール。描くのが難しい下まぶたのアイラインやまつげを簡単に盛れるから、TikTokでも人気急上昇。

ニーハイソックス

TWICEのサナが空港コーデで着用したのをきっかけに再燃。プチプラブランドのGUも続々リリースしており、脚長効果やほどよいセクシー感でコーデにアクセントをプラス。

クラシカルロリータ(クラロリ)

派手なゴスロリよりも落ち着いた雰囲気が特徴。日常にも馴染むデザインが人気の秘訣。上品な古着っぽいテイストで大人ガーリーに着こなせます。

パンクファッション

『NANA』再燃で注目が集まるパンクスタイル。レザーやチェーン、タータンチェックといった象徴的アイテムや、Vivienne Westwoodを取り入れる“攻め”コーデが増えそう。

フェアリーグランジ

グランジファッションをベースにレースや蝶々柄などのフェアリー要素をプラス。ダメージデニムに透ける素材をあわせるなど、“絶妙な甘辛バランス”を楽しむ人が増加中。

バレエコア

バレリーナの練習着を意識したファッション。チュールやレッグウォーマーなど、フェミニンかつ軽やかな印象が特徴。フレンチガーリーにも合わせやすい万能スタイル。


 

アーティスト部門

世界的TOPグループの妹分・弟分が続々。SNS“布教力”がトレンドを左右?

大御所K-POPグループや国内のトップアーティストを“神推し”する世代がいる一方で、同じ事務所出身の新グループが「先輩のDNAを引き継いでいる!」と注目されたり、邦ロックバンドの新星にも目が向けられています。ショート動画で“推し”の曲を使うファン同士の布教活動が、トレンドを大きく動かしている様子です。

「好きなアーティストを一緒に盛り上げたい」という熱は、リアルなライブ会場でもオンラインでも変わりません。2024年は、誰が次の“SNSヒット曲”を生むのか、目が離せません。


 

まとめ

今回のアンケートから浮かび上がった2024年のキーワードは、「プロセスまで含めて楽しめる食体験」「自然やレトロな世界でのデトックス」「Y2Kからさらに派生するサブカル・ファッション」。そして、これらをSNSで共有し合う“布教力”が、若者市場を盛り上げていきそうです。

ちょっと懐かしいものに再度光が当たる一方で、「もっと自由に!もっと個性的に!」と世界観を深堀りしていくZ世代のパワーはまだまだ止まりません。2024年も、SNSや街中のトレンドをこまめにチェックして、最新の“推し”を発見してみてはいかがでしょうか?


 

調査概要

調査方法:WEBアンケート(SHIBUYA109 lab. MATEによる回答)

調査期間:2023年10~11月

調査対象:around20(15~24歳)女性

有効回答数:n=443

調査実施・分析:SHIBUYA109 lab.(運営:株式会社SHIBUYA109エンタテイメント)

※ノミネート候補の選定は、SHIBUYA109 lab.の高校生・大学生メンバー7名との「トレンド予測会議」、および定期調査の内容をもとに行われています。

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