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おもちゃの買い替え需要を活かす「下取り」サービスで差別化:セガトイズの新戦略

子供の成長に合わせて、必然的に起こるおもちゃの買い替え。そこには常に「古いおもちゃをどう処分するか?」という悩みがつきまとう。近年はCtoCサービスの普及もあり、不要品の売買は個人間で盛んに行われている。一方、メーカー直販サイトを通じて古いおもちゃを下取りしてもらえると、新たなおもちゃの購入がしやすくなる。こうした視点から、株式会社セガトイズは2020年10月14日に公式ECサイト「セガトイズ.com」を開設し、下取りをフックにした消費促進を開始した。

■ 下取りの仕組み:「セガトイズエコプロジェクト」

セガトイズの下取りサービスは「セガトイズエコプロジェクト」と名づけられ、新しいおもちゃを購入する際、古いおもちゃを商品代金の20%の価格で下取りしてもらえる仕組みだ。さらに、壊れたおもちゃであっても引き取りの対象とすることで、家族にとっても処分の手間が省け、下取りのハードルが大きく下がっている。

■ SDGsの視点からも注目:リサイクルを前提とした循環型サービス

下取りされたおもちゃはメーカー側でリサイクルされ、環境に配慮したかたちで再生される。これはSDGs(持続可能な開発目標)の流れにも即しており、「購入→消費→リサイクル」という循環を整備することで、消費者が環境負荷の少ない消費行動を行いやすくなる。メーカーがリサイクルに積極的に取り組む姿勢を打ち出すことで、消費者も安心して古いおもちゃを預けられるメリットがある。

■ 互いにメリットが大きい「メーカー直販」の強み

メーカー直販ECサイトを利用しておもちゃを購入・下取りする最大の魅力は、メーカーと消費者の直接的なつながりだ。下取りを行うことで、メーカーは古いおもちゃの処分を一手に引き受ける。一方、消費者は下取り金額分を新しいおもちゃの購入費用に充てることができるため、買い替え時の負担が減る。結果として、メーカー側も売上増が見込めるうえ、消費者にとってもコスト面でのメリットが大きい。

■ 継続的な関係構築とマーケティング活用

メーカーと消費者の直接的なやり取りが増えることで、ブランドロイヤルティの向上にもつながりやすい。また、下取りの利用状況やリサイクルのデータなどをもとに、メーカーはマーケティングを最適化しやすくなる。たとえば「どんなおもちゃが、どんなタイミングで手放されるのか」といったデータは、次の商品企画において貴重な参考情報だ。メーカー直販ECを通じて得られる実販売データは、今後の製品開発やプロモーションにおいて大きな財産となるだろう。

■ まとめ:ECを通じたメーカーの新たな可能性

おもちゃ業界に限らず、買い替え需要は多くの製品カテゴリーで発生する。セガトイズが下取りサービスを活かして差別化を図ろうとする動きは、こうしたメーカーが自社の強みを発揮し、ECを通じて循環型ビジネスを構築する好例といえる。今後の市場競争の中で、下取りをはじめとした独自サービスの提供がますます注目されるだろう。

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