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シャープ公式通販サイトで「せんたく便」導入開始~ シャープの公式ECサイトが、あえて外部サービスを取り込む理由とは? ~

2025年3月14日より、シャープ株式会社が運営する公式通販サイト「COCORO STORE」で、ヨシハラシステムズの宅配クリーニングサービス「せんたく便」が利用できるようになりました。家電メーカーの公式通販サイトがクリーニングサービスを扱うという異色の取り組みの狙いはどこでしょう。思うに“日常との接点を増やし、ブランドとのエンゲージメントを高める”ことを狙っているように見えます。

COCORO STOREとは

「COCORO STORE」は、シャープ製品を中心に、日常を便利にするアイテムやサービスを幅広く展開する公式オンラインショップです。単なる家電の販売だけでなく、マスクや家電消耗品といった生活必需品、さらに独自のIoT連携サービス「COCORO+」なども扱っています。

 シャープ製品に特化するだけでなく、“ユーザーとの定期的なタッチポイントづくり”を重視するのが大きな特徴。今回の「せんたく便」導入も、“家電と生活サービスをシームレスにつなげる”アプローチのひとつと言えます。

「せんたく便」とは

ヨシハラシステムズが2009年に立ち上げた宅配クリーニングサービスです。自社工場を持つ強みを活かし、高品質と低価格を両立。さらに、ネット上で申込から納品までの管理が完結するクラウドシステム「Cleaning.shop」を開発し、業界のパイオニアとして注目を集めてきました。

  • 特徴1:オリジナル設計のダンボールを使用し、衣類を折り曲げずに返送 → しわや損傷を減らす
  • 特徴2:再仕上げやしみ抜きなどがすべて料金込み。宅配・手数料も基本プランに含まれている
  • 特徴3:他社サービスのシステム連携にも柔軟に対応可能(API連携など)

「せんたく便」×「COCORO STORE」の狙い

1. ユーザーとの日常接点を拡大

シャープは従来より「COCORO STORE」でマスクや日用雑貨なども取り扱い、生活のさまざまなシーンでユーザーとつながる試みを続けています。今回は衣類や布団のクリーニングという新たな接点を提供し、利用者の“日常インフラ”としてさらに深く入り込もうとしているわけです。

2. プラズマクラスター空気清浄機との連携

「せんたく便」の保管サービスでは、最大11ヶ月間衣類や布団を預かる際、プラズマクラスター空気清浄機が設置された専用ルームで保管されます。まさに、シャープ製品とのシナジーが活かされています。

「Cleaning.shop」の役割

 ヨシハラシステムズが開発した宅配クリーニング管理システム「Cleaning.shop」は、受注・集荷・検品・納期管理・決済・出荷といった宅配クリーニング特有の複雑な工程を一元管理するクラウドサービス。今回の「COCORO STORE」との連携にも活かされており、ユーザーはオンライン上でスムーズに手続きを行えます。

サステナブルな取り組み

クリーニングサービスは環境負荷が気になるところですが、「せんたく便」を運営するヨシハラシステムズでは、ドライクリーニング時の石油系溶剤回収・再利用やLED化による省エネ、使い捨てプラスチック削減などに長年注力。こうした“環境配慮”もまた、現代のユーザーがサービスを選ぶ上での重要なポイントになっています。

まとめ

今回のコラボレーションは、家電メーカー公式通販サイトであえて“宅配クリーニング”という異業種サービスを展開する一例として注目されます。ユーザーからすれば、「シャープ製品の購入」→「COCORO STOREでクリーニングも依頼」という流れがつくりやすく、ブランドが長期的にユーザーとつながる仕組みづくりに成功していると言えそうです。

今後、両社はより幅広い分野においても「家電 × 生活サービス」の新しい形を発信するかもしれません。生活者にとって便利で豊かな毎日を支えるために、メーカー公式ECサイトは今後も多様化していくでしょう。

参考:コールセンター の進化は“スマート家電”にあり? トランスコスモス 未来絵図

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