楽天、「楽天マート」として倉庫型ネットスーパーをリニューアル
楽天グループ株式会社は、2024年9月25日より、従来の「楽天西友ネットスーパー」を「楽天マート」に改称し、倉庫型ネットスーパーとして新たに運営を開始します。このリニューアルにより、楽天はさらなる利便性と高品質なサービスを提供し、ネットスーパー市場での競争力を強化します。
倉庫型ネットスーパーの特徴
「楽天マート」は、港北(神奈川県横浜市)、松戸(千葉県松戸市)、茨木(大阪府茨木市)の倉庫を拠点とし、首都圏および関西圏の約1,200万世帯を対象にサービスを提供します。このサービスの大きな特徴は、冷凍・冷蔵・常温の3温度帯での食品鮮度管理が徹底されている点です。高度に自動化された倉庫設備を活用し、1日あたり約7万件の注文を出荷する能力を持ち、迅速かつ効率的な配送が可能です。
また、倉庫型であることにより、実店舗に比べて少ない在庫管理工数でより多くの商品を提供できるため、専門店のようなきめ細かな品揃えと、大型店舗のような強力な販売力を兼ね備えたサービスが実現します。
楽天エコシステムとの連携強化
「楽天マート」は、楽天市場や楽天ふるさと納税など、楽天グループの各サービスと密接に連携しています。これにより、地方の特産品やお取り寄せグルメなど、楽天ならではの商品を豊富に取り揃えることが可能となり、消費者に新たなショッピング体験を提供します。たとえば、地方放送局と協働し、地域の魅力を発信する「産直ふるさと食品街」を開設するなど、地域密着型のサービス展開を進めています。
合弁解消後の新体制
「楽天マート」は、かつて楽天と西友の合弁会社として運営されていた「楽天西友ネットスーパー」を引き継いでいます。2023年12月に両社の合弁関係が解消され、楽天は倉庫型ネットスーパーを単独で運営する形態へと移行しました。これにより、「楽天マート」としてリブランドされた新たなサービスがスタートし、西友は「西友ネットスーパー」として店舗出荷型のサービスを提供することとなります。
未来に向けた展望
楽天は今後も、ユーザーの生活を支える高利便性のサービス提供を目指し、成長する国内ネットスーパー市場でのリーディングカンパニーとしての地位を強化していく方針です。また、倉庫型ネットスーパーの特性を生かし、食品流通における新たな価値創造を推進していきます。