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NIKE、2025年度第1四半期決算報告 NIKE Directの売上は47億ドル、13%の減少

売上と利益の状況

2024年10月1日、NIKE, Inc.は2025年度第1四半期(2024年8月31日までの3か月間)の決算を発表しました。全体の売上高は116億ドルとなり、前年同期比で10%減少しました。通貨の影響を除いたベースでも9%の減少となっています。特に、デジタル販売の低迷が影響しており、NIKE Directの売上は47億ドル、13%の減少を記録しました。一方で、卸売りの売上は64億ドルで、前年同期比8%減少しています。

同四半期の純利益は11億ドル、前年同期比で28%の減少が見られ、1株当たりの希薄化後利益は0.70ドル、26%の減少となりました。

部門別の詳細

NIKEブランドの売上は111億ドルで、全地域での売上が減少しました。特に、デジタル販売が20%の大幅な減少となったことが売上全体の減少に影響を及ぼしています。一方、NIKE直営店の売上は1%の増加を記録し、回復の兆しも見えています。

また、コンバースの売上は5億100万ドルで、前年同期比で15%の減少となりました。これはすべての地域での売上減少によるものです。

利益率と費用管理

第1四半期の売上総利益率は45.4%に上昇し、前年同期から120ベーシスポイントの改善が見られました。この改善は、製品コストの削減、物流コストの低下、および戦略的な価格設定によるものです。販売管理費は全体で2%減少し、40億ドルとなりましたが、ブランドマーケティングへの投資が増加し、15%増の12億ドルがブランド強化に費やされました。

一方、労務関連のコスト削減により、事業運営費は7%減少し、28億ドルとなりました。

在庫とキャッシュフロー

2024年8月31日時点のNIKEの在庫は83億ドルで、前年同期比5%の減少となりました。これは、製品のミックスシフトや原材料コストの低下が反映された結果です。現金および現金同等物は103億ドルで、前年同期比で15億ドルの増加が見られました。この増加は、営業活動によるキャッシュフローが株式買戻しや配当、設備投資を上回ったためです。

株主還元と今後の展望

NIKEは、22年連続で増配を実施しており、株主還元においても強力な実績を誇ります。2025年度第1四半期には、合計18億ドルを株主に還元しました。これは、配当558百万ドルと14.8百万株の株式買戻しによるものです。

2024年10月14日からは、新たにエリオット・ヒル氏がCEOとして就任し、NIKEの次の成長段階をリードする予定です。

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