ジンズ の “J Eyewear Lab” 創造的実店舗 に メガネの革新
いま、リアル(実店舗)の役割が大きく変化しています。単に商品を売る場所ではなく、まるで美術館や博物館のように、そのブランドの世界観やストーリーを体感する「体験の場」として進化しているのです。株式会社ジンズが中目黒にオープンした「J Eyewear Lab(ジェイ アイウエア ラボ)」は、まさにその流れを象徴する店舗といえるでしょう。
「J Eyewear Lab」誕生の背景
「J Eyewear Lab」は、最新技術を活用した革新的なかけ心地を追求するアイウエアブランドです。今回オープンした中目黒店は、その初の路面店。店舗のコンセプトは“Comfort Technology”で、快適なメガネ体験を実現するために最新技術を惜しみなく取り入れています。
この店は、ジンズが提案する新しいメガネのかけ心地やブランドの世界観を「リアルな空間」でじっくりと体験してもらうことを目的とした“実験店舗”でもあります。オンラインとオフラインをシームレスにつなぎ、ブランド価値の向上を図る一環として位置づけられています。
店舗デザインのテーマは「LabとMuseumの融合」
店舗の空間設計は「Lab(研究所)」と「Museum(美術館/博物館)」を融合させたもの。エントランスは一面ブルーに彩られ、明るい店内には自然光が降り注ぎます。そこに廃材から作られた什器を組み合わせることで、サステナブルかつ洗練された雰囲気を演出。売り場というよりは、くつろぎながらゆっくり商品を見られる“憩いの場”になっています。
MINOTAUR INST.との共同出店
この新店舗には、注目のアパレルブランド「MINOTAUR INST.(ミノトールインスト)」が同居。有限会社FONT(代表取締役:泉 栄一)が運営するブランドで、最新のウェアも店内で購入可能です。アイウエアとアパレル、それぞれのブランドが相乗効果を生み出し、“快適さ”に対する新たな価値観を提案しています。
革新的メガネ体験と今後の展開
「J Eyewear Lab」では、通常のメガネと革新的なかけ心地を追求したメガネを比較できるスペースも用意。商品の違いをわかりやすく体感できるよう配慮されています。さらに、11月中旬には、3Dプリンタ技術を活用したオリジナルのノーズパッドカバー「Synapse 4D(シナプスフォーディー)」を発売予定。通気性とクッション性を兼ね備え、鼻に跡がつきにくい新感覚アイテムとして注目されています。
また、ARやVRを活用した店舗体験も来年にかけて準備中とのこと。最先端技術を取り入れることで、“Comfort Technology”の精神を店内でさらに広げようとしています。
オンラインとオフラインのシームレス化
ジンズは、オンライン上のマイページに個人情報を登録してもらう仕組みを用意し、来店しなくても購入やメンテナンスができるなど、利便性の高いサービスを提供しています。一方で、リアル店舗では「体験」を重視し、ブランドの世界観や製品の魅力を直接感じてもらう場として機能させる。こうした二面性こそが、現代のブランド戦略のカギといえるでしょう。
リアルが“ファンの聖地”になる時代へ
オンラインで完結できる便利さと、実際に商品を手に取り体験できる楽しさ。その両面を繋ぎ合わせることで、ユーザーとのエンゲージメントを高める取り組みが、これからの店舗の姿と言えます。「J Eyewear Lab」は、まるで美術館のようにブランドの想いや技術を展示しながら、ファンや継続顧客にとっての“聖地”へと成長していく可能性を秘めているのです。
“リアル店舗がミュージアム化する”という仮説は、単なる売り場を超えた体験を提供する空間づくりによって、着実に現実味を帯び始めました。メガネという日常品にイノベーションをもたらす「J Eyewear Lab」は、その象徴的な存在となるでしょう。