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20代を動かす“インフルエンサー”のリアル― トレンダーズ調査が明かすSNS消費の最前線 ―

SNSの普及に伴い、商品やサービスの消費行動に大きな影響を与える存在として注目を集める「インフルエンサー」。特に女性向けの商品やサービスにおいてその影響力は顕著であり、企業のマーケティング戦略にも欠かせない存在になりつつあります。

本稿では、トレンダーズが実施した「インフルエンサー好感度調査」の結果をもとに、世代別のインフルエンサーへの好感度やSNSでの影響力、そしてインフルエンサーが支持される条件などをわかりやすく整理してご紹介します。

1.20代が最も“インフルエンサー好き”

まず「現在、好きなインフルエンサーがいるか」と尋ねたところ、全体では31.5%が「いる」と回答。約3人に1人の割合でした。

しかし世代別に見ると、20代は46.8%と半数近くに上り、30代が29.2%、40代が23.3%を大きく上回っています。20代にとってインフルエンサーは、身近でありながら憧れの存在として定着しつつあることがうかがえます。

2.インフルエンサー発の“消費”が当たり前に

「インフルエンサーのSNS投稿をきっかけに、何かを購入したり興味を持ったりした経験はあるか」という問いでは、全体の52.2%が「ある」と回答。さらに20代に限ると72.3%にも達しています。

一方で30代は48.5%、40代は41.9%。こうしたデータから、20代はインフルエンサーとの接点を通じて“インフルエンサー消費”を生活の中に自然に取り入れている姿が浮かび上がります。

3.PRタイアップへの好感度も20代が高い

企業の商品やサービスを紹介する「PR(タイアップ)投稿」についてのイメージも調査されています。「PR投稿に好感を抱いたことがあるか」という問いに対しては、全体の37.9%、約4割が「ある」と回答しました。

さらに20代に限ると49.5%とおよそ半数に上り、30代(33.1%)、40代(33.3%)を大きくリード。インフルエンサーの専門性やプレゼン力、さらにはその人自身の“信用”や“世界観”がPR投稿であっても大きな訴求力となっていると考えられます。

4.Instagramが圧倒的に強い

「好感を抱くインフルエンサーが最も多いと感じるSNS」を尋ねたところ、以下のような結果となりました。

  • Instagram:57.2%
  • YouTube:26.5%
  • Twitter:11.4%
  • TikTok:3.6%
  • ブログ:1.2%

Instagramが半数以上を占め、写真や動画のビジュアルを重視する20代を中心に強い人気を得ているといえます。

5.好感度を高めるインフルエンサーの条件

「SNSで好感を抱くインフルエンサーの条件」として上位に挙がったのは、次の5つです。

  • 1. 表現方法が魅力的(言葉づかい、画像加工、イラスト等) … 63.3%
  • 2. 専門知識やノウハウを伝えてくれる … 45.2%
  • 3. 憧れの姿や世界を見せてくれる … 42.2%
  • 4. 飾らない素のキャラクターが伝わる … 41.6%
  • 5. 自分と似た感覚を持っている … 32.5%

 

フォロワー数といった“表面的な人気”よりも、「どのような投稿をしているか」という内容面が重視されていることがわかります。

6.20代がインフルエンサーに求めるもの

同じ条件でも世代別で見ると、20代ならではの特徴がより鮮明になります。

• 「憧れの姿や世界を見せてくれる」という項目では、20代が60.6%、30代が24.0%、40代が36.0%。20代の高さが際立っています。

• 「専門知識やノウハウを伝えてくれる」**も、20代は53.0%と半数を超え、30代(42.0%)、40代(38.0%)よりも高い数字となりました。

人生観や価値観が確立されつつある過程で、自分の興味・関心を広げるきっかけとしてインフルエンサーを頼りにしている様子がうかがえます。

おわりに

トレンダーズの調査からは、特に20代でインフルエンサーの影響力が強く、消費行動にダイレクトに結びつきやすいことが浮き彫りになりました。彼らが発信する情報は、単なる広告にとどまらず、憧れのライフスタイルや専門知識を通じて“付加価値”をもたらす存在へと変化してきています。

SNSがますます生活の一部となる中で、インフルエンサーが与える影響は今後さらに拡大していくでしょう。企業やブランドにとっては、ただフォロワー数の多さを重視するのではなく、「消費者が納得し、共感できる発信力」を持つインフルエンサーとのコラボレーションが、これまで以上に重要になってくるのではないでしょうか。

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