GINZA SIXに期間限定出店、栗和菓子専門店「良平堂」を直撃
岐阜県恵那市で栗和菓子の製造・販売を行う「恵那栗工房 良平堂」が、2023年7月2日から2024年1月末まで、東京・銀座の商業施設「GINZA SIX(ギンザシックス)」に期間限定で出店している。看板商品の「栗きんとん」を中心に、夏らしさを感じさせるアレンジや見せ方を工夫して“特別感”を演出している点が印象的だ。
恵那の栗和菓子専門店「良平堂」とは
良平堂は、岐阜県恵那市に一店舗のみを構える栗和菓子の専門店。地元・東美濃産の和栗を使用し、里山の自然豊かな環境で職人が手作りするやさしい甘さが特徴である。
なかでも看板商品である「栗きんとん」は、セイロで蒸しあげた栗を手作業で裏ごしし、氷砂糖と合わせながら火にかける「炊き上げ」によって仕上げる職人技が光る一品。ひとつずつ手作業で“栗のかたち”に絞られた栗きんとんは、栗本来の旨味と優しい甘さが魅力となっている。
GINZA SIXという立地を活かすギフト提案
実際にGINZA SIXを訪れて感じたのは、“ギフト商品を探しているお客さま”の姿が多いことだ。こうした目的買いの傾向がある環境だからこそ、良平堂は商品ディスプレイに工夫を凝らし、“特別感”をアピールすることで売上を伸ばしているという。
• 大きな写真で遠目にも訴求
店舗背面に「栗きんとん」の大きな写真を掲げ、何を扱っているかひと目でわかるようにしている。
• 季節感のある商品展開
正面には、この季節ならではの**「栗きんとん水まんじゅう」**などを並べて涼しさを演出。栗きんとんを冷やした水まんじゅうで包むことで、夏でも食べやすい和菓子に仕上げている。
• 主力は3000円台のセット商品
単品だけでなく、3000円台の詰め合わせを中心に打ち出す戦略が奏功しており、店長の近藤薫さんによれば、来店客の多くがセット商品を手に取っているとのこと。
夏が終わったら「栗福柿」でまた新鮮さを
良平堂では、夏を過ぎたら、今度は**「栗福柿」を主力に据える予定だ。これは、南信州の特産品である長野県市田の干し柿**に、良平堂自慢の栗きんとんを詰めた和菓子。季節ごとに変化をもたせることで、常に“特別感”を感じるギフト商品として、多くのお客さまに訴求していく狙いがある。
まとめ
銀座という大都市の一等地でも、地元恵那の栗や職人技を存分にアピールする良平堂の取り組みは、ギフト需要の高い場所でしっかり成果を出している。夏に合わせた「栗きんとん水まんじゅう」、秋から冬にかけての「栗福柿」など、季節感を取り入れながら、“大切な人に贈りたい特別な和菓子”としての魅力を発信し続けている点が印象的だ。
なお、「栗福柿」については、以前公開したYouTube番組でも紹介しているので、興味のある方はそちらもチェックしてみてほしい。