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ラジオ出演:楽天のAIによる買い物変容、Amazonの医療関係への進出

77.6FM 「FMドラマシティ」エーデルワイスファーム野崎創さん司会「connect」に、11時から生放送(毎週木曜AM11:00から)に出演します。今話題の、今注目の・・・様々な問題やテーマについて切り込む時間。今回話すのは・・・

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 一つ目は、Rakuten Optimismというイベントが開催され、そこで三木谷さんが講演して、ECモールに新しい方向性を打ち出したという話です。僕は彼の話を記事では、今までリアルの専売特許だった、セレンディピティがネットにもやってくると書いたんです。

 今回の最大のテーマはAIで、彼はそれをニューロンという言い方をして例えたんです。神経を構成する細胞のこと。脳から指令を受けて、細胞から細胞へ刺激を「伝送する」ものなんです。

 AIはこのニューロンに相当して、僕らの日常でいえば、あらゆる行動を起こすための知識や行動のヒントを「伝送」して、人間の行動を触発する。ここの伝送路を確立し、効率化を図るのが楽天だと。

 フックになるのが楽天IDだと。消費情報だけではく、モバイル加入者の生活スタイルを把握できているから、AIを介して、そのデータをもとに、あらゆる部分の「伝送」を効率的に行えて、人間の行動を起こすことになる。

 これを軸に、彼らもまた自らのビジネスで最大化させるべく、AIの開発を行っていて、最近発表した「楽天AI 7B(セブンビー)」だと説明する。世界で用いられているAIを、大動脈の「基盤」と考えるなら、それを最大化させるために派生したAI。「楽天AI 7B」はAIの真価を発揮する上で大事な日本語の処理という部分において、高い精度を誇る。

 日本語の識別に関して有能なAIが本家の生成AIを補完すれば、かなり色々な行動の起点になり、僕らの生活は変わる。

 今後は、カテゴリーや検索で商品を探さなくなる。楽天の総合サイトで「還暦を迎えた両親に何をプレゼントしたらいいだろう?」。そう問いかけたとしますよね。

 その答えは、必ずしも、花束などに限らない。時に、「体験ギフトなどはいかがでしょう?」という提案をもらうことだってあるんです。

 つまり、楽天市場に限らず、楽天トラベルのメニューもまた、プレゼントの範疇に入ってくるわけで、AIによって思いがけない選択肢が生まれ、より満足度の高いプレゼントが実現する。

 つまり、モールの進化はただ集めるだけではない。思いがけない商品などとの出会いを創出する場へと進化していくのだろう。だから、僕は「セレンディピティ」という言葉を思い浮かべたのであり、これが不思議と、先ほどのニューロン(伝送する)の例えに繋がってきます。あらゆる知識を蓄え、また、それに対する回答にまつわる素材(商品)もまた楽天が持っている。だから、それらを想いのまま、思う通りに、欲しい“ものごと“を導き出して、繋げてくれる。モールの概念が変わりますよね。

 もう一つは、Amazonファーマシーですね。

 ユーザーはAmazonショッピングアプリ上のアカウントから、登録薬局で薬剤師によるオンライン服薬指導を受けることができます。その後、処方薬は指定の住所に配送されるか、薬局の店舗で受け取ることができます。

 サービス開始時点で利用可能な提携薬局は約2,500店で、アインホールディングス、ウエルシアホールディングス、クオールホールディングス、新生堂薬局、中部薬品、トモズ、ファーマみらい、薬樹、ユニスマイルなどの大手薬局が含まれます。

 慢性疾患で定期的に処方薬を必要とする患者や、移動や待ち時間の手間を省きたい患者の親などにとって非常に便利です。ユーザーは自身のAmazonアカウントを利用して、希望の日時にプライバシーを保ちながら薬剤師によるお薬の説明をオンラインで受け、処方薬を受け取ることができます。

 この動きに対して、危機感を露わにしているのが、「ローランド・ベルガー」小野塚征志さんです。彼曰く、Amazonは米国での事業活動に基づき、日本の事業も展開を検討しています。だから先行している米国の状況を見るべきだと説明します。

 それを見るに「Amazonファーマシー」が成功した場合、日本で処方箋どころか、「遠隔医療」や「医療保険」への進出も視野に入れていることは濃厚です。彼が危機感を持つ理由は、一般の消費者にとってはより便利な社会になる一方で、確実に、薬局の数が減る可能性が高いからです。 つまりそれ関連の仕事がなくなります。すでに、米国では、診療をAmazonではなく提携先の医療機関が行っていて、そこと合わせて、これらを提供しています。近い将来、日本でも同様の展開が予想された時に、薬局はいらなくなるんです。

 小野塚さんが悔やむのは、本来、このような動きは、日本の企業がやるべきであり、それがなかったことです。ここはかなり、うかうかしていると日本のやることが海外企業によって占められてしまいますよという話です。

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