楽天ファッションが進めるオムニチャネルの一手――消費者の新たな行動変化と企業の挑戦
リアル×ネットを見据える楽天ファッションと、変わりゆく消費者行動【FMドラマシティ「connect」】
毎週木曜AM11時から生放送される77.6FM「FMドラマシティ」の番組「connect」。エーデルワイスファームの野崎創さんが司会を務め、話題のニュースやビジネスの動向に切り込む人気番組です。僕は「アナザーエディション」というコーナーで隔週出演し、最新の取材情報や視点をお届けしています。
今回取り上げたのは楽天が進めるファッションのオムニチャネル化と、通販が定着した消費者行動の変化。コロナ禍によって加速するリアルとネットの融合が、いまどのように進行しているのかを探りました。
1. 楽天ファッションが狙うオムニチャネル――「Rakuten Fashion Omni-channel Platform」
楽天は今夏から「Rakuten Fashion Omni-channel Platform」を稼働させ、リアルとネットの在庫管理統合を本格的に進めます。
• リアル拠点のDXを推進: コロナの影響で店舗の存在意義が揺らぐ中、楽天は独自のテクノロジーを活用し、新たな価値を店舗に提供
• ZOZOとの差別化: ファッション業界への自社イメージ浸透を狙い、ZOZOとは一線を画したプラットフォームを展開
• 大規模提携が続く予感: 西友や日本郵便との連携強化をはじめ、今後はさらなる買収や業務提携が増える可能性も
楽天にとって、リアル店舗での在庫活用は大きな伸びしろ。自前のEC基盤と店舗ネットワークを組み合わせた“オムニチャネル”で、他社との差別化を図る戦略が見え隠れします。
2. ECでもリアルでも――オルビスの成功例に見る消費者行動
一方で、オルビスの事例が示すように、コロナ禍で通販を利用し始めた顧客の多くが、緊急事態宣言解除後も通販を継続する動きが顕著になっています。
• 通販利用率の定着: 宣言解除後、約60%がそのままEC利用を続行
• 購入手段へのこだわりが薄れる: 消費者は“便利さ”を基準にし、店舗とネットを自由に行き来
• ブランドメッセージと関係構築: 企業側は複数チャネルを用意しながら、持続的な顧客ロイヤルティを育む必要がある
この傾向から、消費者は“リアル or EC”ではなく、“最適な方法で買いたい”という思考にシフトしていると言えます。
3. リアル×ネットをどう融合させるかが今後のカギ
楽天のオムニチャネルプラットフォームも、オルビスの例も、最終的にポイントとなるのは「顧客がどの手段でも購入できる環境を整える」こと。そのうえで、企業は自社のブランドメッセージや顧客関係を強化する必要があります。
• 顧客体験の一貫性: どのチャネルでも同じブランド体験が得られるように工夫
• 在庫管理の最適化: リアル店舗とEC在庫を一元管理し、欠品や余剰在庫を減らす
• 個別ニーズへの対応: マスマーケティングだけでなく、顧客一人ひとりのデータを活かして提案
今後はますます多くの企業が、リアルとネットを結びつけるオムニチャネル施策に注力するでしょう。
- 【FMドラマシティ「connect」番組情報】
- • 放送局: 77.6FM「FMドラマシティ」
- • 番組名: connect
- • 司会: エーデルワイスファーム 野崎 創さん
- • 放送時間: 毎週木曜AM11:00~生放送
- 北海道を中心に放送中ですが、全国各地からPCやスマホで簡単に聴取可能です。
- • スマホアプリ: 「リスラジ」 → 「選局」 → 「776FM FMドラマシティ wonder storage」
- • ウェブサイト: http://listenradio.jp → 「全国のラジオ局 → 北海道 → radio TXT fm dramacity」
- • (PCの場合、Flashプレイヤーが必要です)
野崎さんの「メディアは身近なものだからこそ、内容の継続力が試される」という思いに共感し、僕は隔週で出演して最新のビジネストレンドを取り上げています。
【まとめ】
• 楽天のオムニチャネル戦略: リアル店舗の在庫管理を巻き込み、ECとの統合を進めることで他社との差別化を図る
• 消費者行動の変化: オルビスの例に見るように、一度ECの利便性を知った顧客は、宣言解除後もそのまま利用する傾向が強い
• リアル×ネットの融合が鍵: 複数の購入チャネルを整備し、顧客が自由に選べる環境を提供することでブランドメッセージを強化し、長期的な関係を築く
コロナ禍によって急速に進んだデジタルシフトの流れは、リアル店舗にこそ新たな役割をもたらしています。今後もこの融合をどう最適化していくかが、各企業のビジネス展開を左右する大きなポイントになってくるでしょう。僕も「connect」出演を通じて、その動きを追いかけながらお伝えしていきます。