ユニクロが示す“定番”の新しさ――原宿・銀座で際立つカスタマイズ戦略
77.6FM「FMドラマシティ」で毎週木曜AM11時から生放送される番組「connect」。エーデルワイスファームの野崎創さんを司会に、話題のトピックを多角的に掘り下げるこの番組に、隔週で僕が登場する「アナザーエディション」コーナーがあります。今回は原宿・銀座に新たにオープンしたユニクロの店舗を訪れた感想をもとに、新型コロナウイルスの影響下でも勢いを保つユニクロの強さについて語りました。
【内容まとめ】
1. コロナ禍でも強さを保つユニクロの秘密
ファッション業界がコロナ禍で苦境に立たされる中、ユニクロは堅実な売上を維持し続けています。その要因として挙げられるのは、ユニクロの商品の多くが「定番品」であること。特別に先進的なデザインではなく、季節や時代の流行に左右されにくいベーシックなアイテムが中心のため、コロナの影響を受けにくいという強みがあります。
2. 原宿店・UNIQLO TOKYOに見る「お客様ごとのカスタマイズ」
先月オープンした原宿店と、先週オープンした「UNIQLO TOKYO」(銀座)では、タッチパネルを利用した商品カスタマイズや有名人とのコラボデザインなどが導入されていました。一見すると新しいアイテムを次々に打ち出しているように見えますが、実際は「既存の定番品をお客様ごとに新鮮にアレンジして提供している」のが特徴です。これが顧客にとっての“新しさ”を感じさせるポイントになっています。
3. 新しさの定義――過去の商品を今に活かす
ユニクロは過去に積み上げてきた膨大な商品データやノウハウをベースに、毎シーズンわずかな改良を加えたり、新しいコラボレーションによって付加価値をつけたりしています。「まったく新しいもの」を生み出すのではなく、お客様の視点でアップデートすることで、“定番”を常に“最新”へ変えていくのです。これこそがユニクロの強さと言えるでしょう。
4. ECとリアルの融合がもたらすリスクヘッジ
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、多くの企業がECへのシフトを余儀なくされるなか、ユニクロは早くからオンラインストアと実店舗を両軸で展開してきました。ECとリアル店舗を巧みに組み合わせることで、需要が急激に変化しても柔軟に対応できるリスクヘッジが可能となっています。これが他のファッションブランドとの大きな差となり、現在の優位性につながっています。
- 【番組情報】
- 番組名: connect
- 放送局: 77.6FM「FMドラマシティ」
- 司会: エーデルワイスファーム 野崎 創さん
- 放送時間: 毎週木曜AM11:00~生放送
- 北海道を中心に放送される番組ですが、全国どこからでもPCやスマホで視聴可能。
- • スマホアプリ 「リスラジ」から「選局」→「776FM FMドラマシティ wonder storage」
- • ウェブサイト http://listenradio.jp → 「全国のラジオ局 → 北海道 → radio TXT fm dramacity」
- • (PCの場合、Flashプレイヤーが必要です)
野崎さんが「メディアは身近なものになったからこそ、発信者の中身が問われる」と提唱し始まった僕の「アナザーエディション」。今後も許される限り、隔週で出演していきます。新旧を絶妙に融合し続けるユニクロの戦略、ぜひ今後の動向にも注目してみてください。