【ワールド×ナルミヤ】台湾に「プティマイン」海外1号店を出店開始 越境ECからリアル展開へ本格始動
日本発のベビー・キッズブランド「petit main(プティマイン)」が、いよいよ海外市場に本格進出した。2025年3月27日、台湾・台北にオープンした海外1号店は、グローバル展開を視野に入れた戦略の象徴だ。手頃な価格帯とトレンドを取り入れた商品展開で国内148店舗を構えるブランドが、なぜ今、台湾なのか?そして、どのように世界と向き合おうとしているのか。その舞台裏には、ECとリアル、そして企業間連携による“掛け算の挑戦”があった。
グローバル展開の足がかり、なぜ台湾だったのか
「petit main」初の海外実店舗が誕生したのは、台北市の新都心・南港地区。三井ショッピングパーク「ららぽーと台北南港」内の開放的なフロアに約50坪の売り場を構え、ベビーからキッズまで(50〜130cm)の多彩なラインナップを揃えた。
出店先として台湾を選んだ背景には、昨今のインバウンド売上の好調と、EC経由での海外ユーザーの支持がある。ナルミヤ・インターナショナルは2024年秋に「NARUMIYA ONLINE」のグローバルECサイトを立ち上げ、アジア圏を中心に越境ECを本格スタート。今回の台湾出店は、オンラインとリアルの両輪で市場開拓を進める戦略的な一手である。
ワールドと連携、リソースを掛け合わせて強みを活かす
この挑戦を支えるのが、アパレル大手ワールドの「海外事業開発室」だ。両社はグループの経営資源を共有し、ワールドグループの現地法人・台湾和亜留土股份有限公司と連携。出店準備からマーケティングに至るまで、互いの強みを活かす形で、現地市場へのスムーズなアプローチを実現した。
ブランド開発に長けたナルミヤと、海外での事業展開ノウハウを持つワールド。この協業体制により、台湾1号店は単なる物販拠点ではなく、ブランド体験の起点となる場へと進化を遂げようとしている。
現地ニーズに応えるブランド体験で、ファンづくりを本格化
「petit main」は、トレンド感と子どもらしさを両立したデザインが特徴。台湾でもその魅力を体感してもらうため、開放的な空間設計や多彩なアイテム展開に加え、日本文化を感じられるフォトスポットを設置。富士山と桜、キャラクターの“ププ&テテ”と写真を撮る体験が、来店動機を高める仕掛けとなっている。
さらにオープニング特典として、オリジナルバルーンの配布を実施。こうした細やかな顧客接点の積み重ねが、ブランドへの愛着を育てる基盤になる。今後は、限定商品の展開や現地イベントの開催も視野に入れ、台湾市場での認知向上とファンの拡大を目指していく。
まとめ:越境の“1歩目”に見える、日本ブランドの未来
グローバル展開と聞くと大がかりな話に聞こえるが、今回の「petit main」の動きは、ECでの接点を土台に、地に足のついた展開を志す堅実な戦略である。国内の成功モデルをそのまま輸出するのではなく、現地の生活者と丁寧に向き合いながら、ブランド価値を育てていく。
“台湾からアジアへ”――その先に広がる可能性に注目が集まる。
今日はこの辺で。