バンダイナムコ、第1四半期決算—デジタルコンテンツとトイホビー事業が牽引する成長
2025年3月期第1四半期のバンダイナムコホールディングスの業績は、前年同期比で売上高24.8%増、営業利益57.3%増という好調な結果となりました。特に「ELDEN RING」をはじめとするデジタル事業や、トイホビー事業が成長を牽引しています。本記事では、バンダイナムコの四半期業績を初心者にもわかりやすく解説します。
売上高と営業利益の推移
バンダイナムコの2025年3月期第1四半期における売上高は2806億2700万円となり、前年同期の2248億1200万円から24.8%増加しました。営業利益も前年比57.3%増の440億2300万円に達し、順調な業績を記録しています 。
セグメント別の売上高と利益
主要な成長分野であるデジタル事業、トイホビー事業、IPプロデュース事業の各セグメントについて、以下の数字が報告されています。
•デジタル事業: 売上高は1063億900万円で、前年同期比56.2%増、セグメント利益は147億3100万円と、前年同期比で大幅に増加しています。この成長は、特に「ELDEN RING」のダウンロードコンテンツ「SHADOW OF THE ERDTREE」が大きく寄与しています 。
•トイホビー事業: 売上高は1328億1500万円で、前年同期比10.3%増。セグメント利益は269億5700万円で14.1%の増加となっています。この成長は、「ガンダム」シリーズや「ONE PIECE」などのトレーディングカードゲーム、カプセルトイ、フィギュアの好調によるものです 。
•IPプロデュース事業: 売上高は175億3000万円で前年同期比16.8%増加し、セグメント利益は24億9500万円と、前年同期比135.6%増加しています。「ガンダム」シリーズや「ラブライブ!シリーズ」といった人気作品が成長を支えています 。
純利益と包括利益
親会社株主に帰属する四半期純利益は340億5000万円で、前年同期比56.3%増加しました。また、四半期包括利益は418億4000万円で、前年同期の404億3100万円と比べ3.4%の増加となっています 。
経常利益と特別利益
経常利益は490億7200万円となり、前年同期比49.9%の増加を記録しています。また、特別利益として、固定資産売却益や関係会社清算益が計上されています 。
財政状態の概況
総資産は9733億1800万円で、前期末の9718億3800万円からわずかに増加しました。特に、売掛金や契約資産の増加が主な要因です。また、自己資本比率は72.8%と健全な水準を維持しています 。
最後に
バンダイナムコホールディングスは、今後もIP(知的財産)戦略を核に、グローバル市場での拡大を続ける見込みです。デジタル事業とトイホビー事業が引き続き主要な成長ドライバーとなることが期待されており、全社一体となった取り組みが今後の成長に寄与するでしょう 。
このように、バンダイナムコの2025年3月期第1四半期は、主要事業が好調に推移し、全体として堅調な成長を見せました。これからもデジタル事業やIPプロデュース事業の進展に期待が集まります。