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コロナ禍で再注目される自動販売機の強み

新型コロナウイルス感染症の拡大により、“非対面”や“非接触”のニーズが高まる中、改めて注目を集めているのが自動販売機です。無人であるがゆえに、人との接触リスクが少なく安心して利用できる点が評価され、社会インフラとしての役割が見直されています。

自動販売機の市場動向と減少の背景

実は、自動販売機の設置台数は2014年の約247万台をピークに減少傾向にあります。要因としては、コンビニエンスストアなど競合する販売拠点が増えたことが挙げられます。しかし一方で、災害時に避難所として指定されている場所や学校などで、飲料供給を担う社会インフラとして役立っている側面も忘れてはなりません。

伊藤園が掲げる“3つの柱”:クリーンネス・キャッシュレス・ウェルネス

こうした状況下で、株式会社伊藤園は“Withコロナ”・“Afterコロナ”を見据え、自動販売機事業において以下の3つの柱を強化しています。

1. クリーンネス(衛生)

  • • 購入ボタンなど手が触れる部分をアルコール消毒するなど清掃を徹底
  • • 抗菌効果のある茶殻を配合した「茶殻抗菌シール」を貼付
  • • 抗ウイルスシートの併用でさらなる衛生管理を推進

2. キャッシュレス(非接触)

  • • 2009年より交通系電子マネー対応を開始
  • • 現在は「PayPay」「楽天ペイ(アプリ決済)」「Alipay」「au PAY」など計8種のQRコード決済導入
  • • 約20,000台の自販機でキャッシュレス決済が利用可能

3. ウェルネス(健康)

  • • 1日分の野菜や青汁、黒酢など健康を意識した商品ラインナップ
  • • 消費者の健康志向と非接触の利便性が合わさり、自販機の利用価値がさらに向上

非接触ニーズを背景に“人を介さない”メリットが台頭

コンビニエンスストアでは、店員や他の利用客との接触、混雑リスクなどがどうしても生じます。その点、**自動販売機は“無人”かつ“対面不要”**であるため、感染リスクを抑えられる手段として再評価されているのです。

 伊藤園にとっての自販機の意義

伊藤園は長年、自動販売機を“お客様に直接メッセージを伝える装置”として活用してきました。商品も健康志向のものが多く、衛生・非接触といったコロナ禍のニーズとも相性が良いことから、今改めて自販機への注力を強めています。

また、自販機は既に日常に浸透している存在ですが、時代や社会情勢に合わせて見直すことで、新たな価値や役割を創出できるという好例でもあります。

まとめ

  • 自動販売機はコンビニなどの普及で設置台数こそ減少傾向にあるものの、災害時の社会インフラ機能やコロナ禍における非接触ニーズを背景に、その強みが再認識されています。
  • 伊藤園は「クリーンネス」「キャッシュレス」「ウェルネス」という3つの柱を掲げ、安心・安全・健康を意識した自動販売機の運用を拡大中。
  • • 自販機の長所にあらためて光を当て、社会情勢に合わせた付加価値を創出することで、従来の存在が新たな可能性を獲得しているといえます。

こうした動きは、人々の生活習慣や購買スタイルが大きく変化する中で、自動販売機がいかに柔軟に進化できるかを示す好例だといえるでしょう

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