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『あかね噺』アニメ化決起会レポ(AnimeJapan 2026)──笑って、遊んで、それでも伝わる本気

その漫画は「週刊少年ジャンプ」連載開始の時から注目していて、第一巻の単行本も初版で買いました。それはあまり漫画ではみられない題材で、落語だったから。その作品の名前は、『あかね噺』。もう最新刊は21巻にもなり、ついにアニメになるというのだから感慨深い。この日、僕はAnimeJapan 2026で、同アニメの「アニメ化決起会」と呼ばれるステージがあるというので、足を運んだのです。  

 そもそも、AnimeJapanは、世界最大級のアニメイベントのひとつで、毎年、東京ビッグサイトで開催されています。(2027年は、初の大阪開催だとか)。

ここでは、アニメ作品の最新情報発表やステージイベント、企業・作品ブースなどが集まり、ファンと業界が交差する場となっています。今の推し活ブームを反映するかのように、男性だけでなく、女性の姿も多いのが印象的でした。勿論、あのアニメかな?そんな連想をさせるコスプレイヤーの姿も健在です。

落語という題材と、あの物語が動き出す瞬間

『あかね噺』は、落語家だった父が理不尽に破門された過去をきっかけに、娘・桜咲朱音が真打を目指す物語です。伝統芸能という一見静かな題材でありながら、そこにはジャンプ作品らしい「友情・努力・勝利」がしっかりと息づいているのが特徴。今回のステージでも、その王道性は繰り返し語られていました。

そんな思い入れがある漫画だけに、アニメの様子が流れたときに、また、感慨に耽るのでした。この声は間違いない。映像とともに立ち上がる“声”を聞いた瞬間、紙の上で追い続けてきた物語が、確かに別の形で動き出したのだと実感します。

まさかの主題歌と、キャストたちのリアルな驚き

 何とこのアニメの主題歌を担当したのは、桑田佳祐さん。そして、作品名は、「人誑し/ひとたらし」という粋なタイトルで、流れる音楽はロックなのです。

実際にその事実を知ったときについて「本当にびっくりした」「すごい方」とは聞いていたものの「意外だった」といった率直な反応が語られ、さらに楽曲を聴いた感想としても「作品の情熱が詰まっている」「めちゃくちゃかっこいい」と興奮気味に言葉が続きました。さて、この日登壇したのは、永瀬アンナさん、江口拓也さん、高橋李依さん、福山潤さん、塩野瑛久さん。いずれもこの作品を声で支える人たちです。その驚き方のリアルさも含めて、作品のスケールが一段引き上がったような瞬間でした。

笑いの中で見えた、落語という表現の本質

 やっぱり大変なのだなと思うのは、最初に話した通り。その題材が落語であり、それを知らずして、それらのキャラの声を演じることができません。

トークが進むにつれて明らかになったのが、キャスト陣の稽古量の多さです。落語の稽古は約1年にわたって続けられ、しかもかなり本格的な内容だったと語られていました。実際に、落語を普段聞く人の前で、落語にチャレンジするなど、まさに落語三昧で、「寝ても覚めても落語だった」というエピソードも、笑いを交えながら語られていきます。

落語といえば、その仕草から、観客に想像させて、その空気を作り出しているように、扇子と手ぬぐいを使ったジェスチャーゲームが行われました。

言葉を使わずに表現するというルールの中で、キャスト陣が四苦八苦しながらも全力で挑戦する様子は、会場全体を一気に笑いに包み込みます。単なるバラエティではなく、落語への敬意も忘れない。限られた道具で世界を表現するという発想は、まさに落語そのものです。笑いながら見ているうちに、「あ、こういうことなんだ」と自然に伝わってくる。この軽やかな体験こそが、『あかね噺』という作品の入り口としてとても機能していました。

2026年4月4日(土)より放送開始です。テレビ朝日系全国24局ネット「IMAnimation」枠にて毎週土曜23:30から放送されるほか、BS朝日、AT-X、CSテレ朝チャンネル1、アニマックスでも順次放送・配信予定です。

今日はこの辺で。

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