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広告品質の透明性向上を目指して~LINEヤフーの最新取り組みと注目のデータ~

広告は現代社会の中で重要な役割を果たしていますが、不適切な内容や詐欺的な表現が含まれることが課題となっています。LINEヤフーが発表した「広告サービス品質に関する透明性レポート 2024年度上半期」は、具体的なデータと取り組みを通じて、広告の信頼性と安全性を向上させる努力を明確に示しています。本記事では、主に数字に焦点を当て、今何が起きているのか、そして企業がどのように対処しているのかを分かりやすく解説します。

1: 広告アカウントの審査状況

~不適切な広告を排除するための取り組み~

2024年度上半期、Yahoo!広告では4,750件のアカウントが審査基準に抵触し非承認となりました。これは前期比で13%の増加を示しており、特に「不正な広告出稿の懸念」が理由として多く挙げられています。また、なりすまし型「偽広告」に関する懸念も増加傾向にあり、特に投資詐欺や副業関連の広告が目立っています。

この結果、LINEヤフーはアカウント審査プロセスの強化を図り、本人確認の徹底や内部連携を進めています。これにより、悪質な広告主への迅速な対応が可能となっています。

2: 広告素材の審査における成果

~ユーザー保護のための厳格な基準~

2024年度上半期には、Yahoo!広告において約8,900万件もの広告素材が審査基準に抵触し非承認となりました。この数字は前期比で69%増加しており、主な原因は「ユーザーの意に反する広告」の増加です。一方で、LINE広告でも10万件以上の素材が非承認とされ、特に「化粧品」「健康食品」の表現が問題視されています。

この状況を受け、LINEヤフーは広告主に向けた「入稿前チェックリスト」の提供や、具体的な違反事例の公開を通じて、基準遵守の重要性を訴えています。

3: トラフィック審査と不正広告対策

~広告費の搾取を防ぐ取り組み~

無効なクリックや不正な広告リクエスト(アドフラウド)は、広告主にとって深刻な課題です。2024年度上半期、Yahoo!広告のディスプレイ広告では全体の16%、検索広告では3.5%が無効クリックと判断され、広告費換算で189億円相当が非課金化されました。この対応により、広告主のコスト負担を軽減する成果が得られています。

Pre-bid方式の導入や24時間体制のモニタリングが、こうした不正検知の精度を向上させています。また、LINE広告とYahoo!広告の基準統合も進められており、さらなる透明性確保が期待されています。

4: ブランドセーフティの強化

~ユーザーに安心感を届ける広告環境~

広告が違法サイトや不適切なコンテンツに表示されることを防ぐ「ブランドセーフティ」対策も強化されています。2024年度上半期には、約2.6万件のURLがブロックされ、全体で19%の減少を記録しました。特に、事前審査での不適切サイトの発見が大きな成果として挙げられます。

さらに、広告掲載後のパトロールでは、専任審査員とシステムの連携により迅速な対応が可能になっています。

広告品質の向上で信用を

LINEヤフーの取り組みは、膨大なデータを活用しつつ、人間の目による確認を重視することで、広告品質の向上を目指しています。これにより、広告主だけでなくユーザーにとっても安全で信頼できる広告環境が提供されています。企業がデジタル広告を活用する上で、透明性と信頼性をどう確保していくかを考えるうえで、LINEヤフーの事例は重要な示唆を与えてくれるでしょう。

今日はこの辺で。

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