2024年 越境EC市場をBEENOSが発表！「趣味大国無双消費」とは？

グローバル消費トレンドから見る日本の優位性

BEENOS株式会社は2024年12月4日、越境ECサービス「Buyee」の2024年1月から9月までの販売動向をまとめた「BEENOS 越境EC×ランキング発表会2024」を開催しました。今年の越境EC消費キーワードは「趣味大国無双消費」。日本の持つ独自性と質の高い商品が、世界中の消費者を魅了しています。この記事では、このトレンドが示す日本の可能性を紐解きます。

趣味大国日本が生む無双消費の背景

日本はアニメ、マンガ、釣り用品、日用品など、独自の文化や趣向が凝らされた商品が豊富な「趣味大国」です。2024年の越境EC市場は、日本のソフトパワーが海外消費者に強く訴求し、円安が後押しする形で拡大しました。BEENOSの提供する「Buyee」の流通総額は過去最高の774億円を突破し、前年比12.5％増という記録的な成長を遂げています。また、訪日外国人消費も拡大し、リアルとデジタルの両面で日本への注目が高まりました。

世界が熱狂する越境ECランキング

トレーディングカードの世界的な人気

2024年、最も購入件数が多かったのは「トレーディングカード」。ポケモンカードゲームがトップを飾り、北米や東南アジアを中心に多くの消費者を引きつけました。単品での「指名買い」が多いことが特徴で、特定カードへの需要が顕著です。

アニメ・コミックグッズの伸長率1位

昨年に引き続き、日本のアニメやマンガ関連商品が世界的に高い人気を誇っています。ヨーロッパやアジア、北米を中心にファンが増加し、越境ECを通じて自国では手に入らないグッズを購入する動きが加速しています。

各分野で見える日本ブランドの優位性

ソフトパワーを牽引するカテゴリ

•おもちゃ・ホビー

ガンプラやリカちゃん人形など、日本のキャラクター商品が海外で支持を集めています。特に「プラモデル・模型」がトップを占め、根強いファン層の存在が伺えます。

•飲食品

ラーメンや調味料、日本酒といった飲食料品も人気です。一蘭やマルタイといったブランドが世界中の消費者から注目を集めています。

•ビューティー・ヘルスケア

資生堂やFANCLといった日本ブランドが上位にランクイン。日本の美容や健康に対する信頼が高く評価されています。

•自動車・オートバイ

カーパーツやエンジン部品が特に人気で、ホンダやトヨタなどのメーカーが圧倒的な存在感を示しています。

音楽やファッションも人気

音楽ではAdoや美波が人気アーティストとしてランクイン。レコードの需要が高まり、CDを凌ぐ勢いを見せています。ファッション分野ではアメリカの20～40代が中心となり、日本のアパレル商品が支持されています。

趣味大国の未来と越境ECの可能性

BEENOSの越境ECサービスは、日本企業と海外消費者をつなぐ重要な役割を果たしています。特にアニメやマンガ、釣り用品、飲食品など、ニッチでありながら強いブランド力を持つカテゴリで日本の独自性が際立っています。

2024年は「趣味大国無双消費」というキーワードを通じて、越境ECが日本市場と海外消費者の架け橋となり、ボーダレスな消費の広がりを示しました。このトレンドは、他国が模倣できない日本の強みを活かした戦略が成功していることを裏付けています。

トレンドを活かし、次なるステップへ

「趣味大国無双消費」は、単なる消費トレンドではなく、日本が持つ文化や技術の優位性を活用した新たなマーケットの可能性を示しています。この潮流に乗ることで、日本企業がさらなる成長を遂げるきっかけとなるでしょう。