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ラジオ出演:決済はこうして地方を救うのか

ラジオ出演:
77.6FM 「FMドラマシティ」エーデルワイスファーム野崎創さん司会「connect」に、11時から生放送(毎週木曜AM11:00から)に出演します。今話題の、今注目の・・・様々な問題やテーマについて切り込む時間。今回話すのは・・・
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・決済はこうして地方を救うのか

もう一つは、キャッシュレスがもたらす 地域復興策ですね。PayPayとさとふるが連携して新しいサービスを手がけたというNEWS。PayPayが猛烈に営業をかけていたことが、こういうところに結びつくのかと感心しました。それは「商品券」です。つまり、さとふるが「ふるさと納税」のメニューに「PayPay商品券」を入れたんですよね。

これまでは、ふるさと納税が地方の事業者の生産物を、自宅で楽しむことがメインでした。でも、さとふるはずっと悩んでいた。それは、結局、地元には来ないということ。だから、どうやったら地元へ行けるだろうかと考えた先に、これがある。

賢いなと思ったのは、これで誰にも負担がかからない。つまり、地方では猛烈なPayPayの営業によって多くのお店が既にPayPay加盟店になっているんです。そのまま、加盟店がふるさと納税を活用する場になったというだけのこと。でも、10年前には考えもしない地域復興策ですよね。今PayPayのユーザーって5200万人もいる。加盟店も然り、特別なことをしなくても、もうインフラができていたんです。だから、さとふるは自分のところでメニューに「PayPay商品券」を入れて、PayPayとアカウント連携するわけです。

あとはPayPayでピッてやるだけ。その寄付額は、千円から50万円まで。PayPayというキャッシュレスのリソースを使って、地方での体験自体をメニュー化したというわけです。

なるほどなーと。

関連記事:さとふる PayPay “ふるさと納税”で握手 「PayPay商品券」を手に現地で地方を楽しもう

・DXが社員を変え会社を変えた

DXってよく聞く言葉ですけど、実は企業によって言葉の定義が全く異なるという気がしたって話です。

これはグッディという九州で六十以上の店舗を構えるホームセンターの話です。リアル店を主体とすると、デジタルが必須じゃないので、社員の殆どがデジタルを使いこなせなかったんですよね。そこで今の社長の柳瀬さんが就任してデジタルを用いて、社員が変わって会社自体がデジタル企業になった。僕が注目したのは、その順序です。

多くの会社は全店の受注や在庫管理などを一元で管理するような基幹システムを導入して、徹底するのですが、彼はそれをしなかった。シンプルに「データ分析」を皆に向かって主張した。そして、データウェアハウスって言って自社のクラウド上に、必要な情報を集めて、そこで皆がデータを分析できるようにしたというのです。

かつ、それらデータを可視化するだけではなく、Tableauを使って他人に説得できるデータの活用を促したというのです。非エンジニアでも使えるようになっていくほど、理解が深まって、一人一人が自ら考え、説得して、チャレンジするようになったというのです。

つまり、データを根拠に、会社の議論をするようになって、業績が良くなった。

それで僕は敢えて「共通して皆が同じ方向を見るために、共通して何の数値を見せていったのか」と聞いたんですが、その答えが理に適っていて。

常にその数値は経営の指標を見ながら、そこから全体の各部署の数値に落としていき、そこを可視化していったというのです。そうすると、データの分析をするほど、データの精度が良くなる程、会社の成長がちゃんと必要方向に向かっていく。

社内の士気が上がって、研修なども行われるようになったけど、何が大事かがわかっているから、取捨選択もちゃんとできるようになったというのです。

見事だなと思いました。DXだと頭ごなしにシステムを作り変えるのではなく、使う人材に合わせて何を提供することが社員にとって士気が上がって、会社自体の成長になるのかを考えています。DXという言葉の定義は会社によって全く異なりそうですね。

関連記事:“DX”が社員を変えて会社を変えた グッディが掴んだ成功への順序 その舞台裏

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77.6FM 「FMドラマシティ」エーデルワイスファーム野崎創さん司会「connect」この番組は、「エーデルワイスファーム」野崎創さんの司会によるもので、北海道を中心としたものですが、全国どこでも聞くことができます(PCの場合、Flashプレイヤーが必要です)。野崎さんは、「メディアは身近なものになったんですよ。 だからこそ、発信力がある人が中身あることを継続してやれるかどうか。 そういったお話を一緒にぜひ作りましょう。」と声をかけてくれて、僕の「アナザーエディション」というコーナーが始まりました。許される限り、隔週で出演してます。
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