老舗靴下メーカー×デジタル革新と“スマリ”が変える消費者出荷――店舗×テクノロジーの新時代
靴下屋がSNSで躍進する時代と“スマリ”がもたらすCtoB革命――変わりゆく店舗と物流の未来【FMドラマシティ「connect」】
77.6FM「FMドラマシティ」で毎週木曜AM11時から生放送される番組「connect」。エーデルワイスファームの野崎創さんが司会を務め、今注目のテーマやビジネスの潮流を多角的に掘り下げるラジオ番組です。僕は「アナザーエディション」というコーナーで隔週出演し、取材をもとに得たリアルな事例や動向をお届けしています。
今回は、老舗靴下メーカー「タビオ」がSNS・デジタルを取り入れ若い世代に再評価される事例と、三菱商事の「スマリ」が牽引する消費者から企業への“CtoB”出荷がもたらす物流革命を取り上げます。店舗とテクノロジーの融合が変えゆくマーケットの姿を一緒に見ていきましょう。
1. タビオが靴下で挑むデジタル時代のブランディング
1968年創業のタビオは、変わる時代に合わせてデジタルを取り入れながら、若い世代にも受け入れられる企業へと成長。
- • 吉祥寺の“靴下屋”新店舗: デジタルサイネージを導入し、SNSで話題になっている商品情報をリアルタイムで切り替え
- • スタッフのSNS奨励: フォロワー数に応じたインセンティブ制度で意欲を高め、店員自身が“メディア”化
- • “雑誌感覚”で投稿されるコーデ: 靴下を起点にスタッフが提案するコーディネートが反響を呼び、ユーザーとの接点が増加
もはや店舗は商品を並べるだけの場ではなく、顧客とのコミュニケーション拠点に変わり、スタッフが情報発信の主役となっています。
2. 三菱商事「スマリ」が変える消費者出荷――CtoBモデルの進化
一方、三菱商事が提供する「スマリ」は、コンビニなどに設置された専用端末で簡単に商品を返品・発送できる仕組みを構築。
- • ロコンド・ブランディアとの連携: “自宅で試着して気軽に返品”や中古品買取をスムーズにし、ネット取引の幅を拡大
- • CtoB出荷が楽に: コンビニから商品を送れるため、消費者の発送手間が大幅軽減。ECユーザーの利便性向上
- • 店舗や郵便局の役割変化: こうしたプラットフォームの普及により、従来の受取・配送の在り方が大きく変わり、日常生活がさらに便利に
ECが浸透した今、返品や買取の敷居を下げることがネットショッピングのさらなる拡大につながっています。
3. “体験価値”を重視するリアル店舗と、利便性を追求する物流の融合
靴下屋がSNSを活用してリアル店舗を“体験の場”として進化させる一方、スマリのようなサービスが消費者の手間を省き、EC取引を円滑化する。これらが示すのは、“リアル×デジタル”の新時代です。
- • 店舗=体験×コミュニケーション: スタッフが情報発信し、顧客参加型でブランド力を高める
- • 物流=CtoBの活性化: 返品や中古品買取などの流通がスムーズになり、消費者との接点が広がる
- • 新たなビジネス形態: 企業は単にモノを売るだけでなく、消費者が気軽に参加できる場を作り、付加価値を提供することが求められる
時代が進むほど、お客様の“利便性”や“体験”をいかに充実させるかが重要になるわけです。
- 【FMドラマシティ「connect」番組情報】
- • 放送局: 77.6FM 「FMドラマシティ」
- • 番組名: connect
- • 司会: エーデルワイスファーム 野崎 創さん
- • 放送時間: 毎週木曜AM11:00~生放送
- 全国どこからでもPC・スマホで視聴可能。
- • スマホアプリ: 「リスラジ」→「選局」→「776FM FMドラマシティ wonder storage」
- • ウェブサイト: listenradio.jp → 「全国のラジオ局→北海道→radio TXT fm dramacity」
- • (PCの場合、Flashプレイヤーが必要)
野崎さんの「メディアは身近になったからこそ、内容ある発信を続けられるかどうかが大事」との想いに共感し、僕は“アナザーエディション”コーナーで隔週出演しています。
【まとめ】
- • タビオのSNS×リアル店舗進化: 老舗がデジタルサイネージやSNSフォロワーインセンティブで若年層に支持。スタッフが“発信者”となる時代
- • 三菱商事“スマリ”のCtoB革命: コンビニでの返品・発送が手軽に。EC取引をさらに便利にし、店舗の役割も変革
- • “体験”と“利便性”を重視する時代: 靴下屋が高める体験価値と、スマリが提供する効率性で、顧客との繋がりやEC取引が一層深まる
今後の小売&物流は、“リアル体験”と“デジタル利便性”をいかに組み合わせるかが鍵。「connect」では、こうした革新的事例を引き続きフォローし、未来のビジネス形態を皆さんと一緒に探っていきます。ぜひお楽しみに。