WEGOのEC改革&まくら株式会社のデータ活用が示す新時代のネット通販戦略――組織の変革と顧客ニーズへの徹底対応
WEGOのEC改革&まくら株式会社の個別提案が示す「データ×組織力」の重要性【FMドラマシティ「connect」】
77.6FM「FMドラマシティ」で毎週木曜AM11時から生放送の「connect」。エーデルワイスファームの野崎創さんを司会に、今注目の話題を鋭く切り込む番組です。僕は「アナザーエディション」というコーナーで隔週出演し、ビジネスやテクノロジーの最新トレンドを取材をもとにお伝えしています。
今回は、アパレルブランド・WEGOがEC本部を立ち上げて売上を2.17倍に伸ばした組織改革事例、そして「まくら株式会社」が提供する個別提案型枕サービスのデータ活用に焦点を当て、ECの新たな成長戦略を解説します。
1. WEGOの組織改革がもたらしたEC売上2.17倍の理由
これまでもネット通販を行っていたWEGOですが、本格的に動き出したのは2020年にECモール本部を設立してから。
- • 夢展望出身・濱中さんの組織改革: 運営者だけでなく、MDやSNS担当も部署内に集結。サプライチェーンを一貫管理
- • 半年余りで売上2.17倍: 既存の商品写真や情報の使い回しから脱却し、顧客ニーズに即応
- • 今後通用しない“使い回し”: リアル店舗と同じ情報をただ載せるだけでは不十分。EC専用のコンテンツ企画やスピード感が要求される
WEGOは組織体制を変え、EC専業の視点を取り入れることで短期間で大幅な伸びを実現しました。これが“ECの本気”を示す好例と言えます。
2. まくら株式会社のオーダーメイド提案――データに基づく個別ニーズ対応
一方、まくら株式会社が提供する「pillow.jp」は最大41項目の質問に基づき、既存枕から3つ、もしくはオーダーメイド枕を提案する画期的なサービスです。
- • データ蓄積で精度向上: 購入後の返品対応データまで収集し、顧客の好みを学習
- • 在庫リスクの軽減: 必要な商品だけを的確に用意し、無駄な在庫を抱えにくい
- • 顧客満足度の向上: 自分に合う枕を提案されることで、満足度とリピート率が高まる
データを活用し、個々の顧客に最適化した商品を提案することで、ECにおいても“個別対応”が可能になる好例と言えます。
3. データと組織体制が生むECの新たな成長
WEGOとまくら株式会社が示すのは、単に“売るだけ”ではなく、データを活かした顧客満足向上と、それを実現する組織の在り方です。
• 顧客ニーズの的確な把握: アパレルならMDや運営担当を一体化、寝具ならアンケートから好みを推察
• スピードあるサプライチェーン: 変化に応じて即時に商品構成や在庫計画を修正
• “使い回し”ではなく独自コンテンツ: リアル店舗や既存情報を流用するだけではなく、EC専用の施策やクリエイティブを用意
これらが整えば、ネット通販はまだまだ伸びしろが大きく、企業の新たな柱になり得るのです。
- 【FMドラマシティ「connect」番組情報】
- • 放送局: 77.6FM「FMドラマシティ」
- • 番組名: connect
- • 司会: エーデルワイスファーム 野崎 創さん
- • 放送時間: 毎週木曜AM11:00~生放送
- 北海道を中心に放送中ですが、全国どこでもPCやスマホで聴取可能です。
- • スマホアプリ: 「リスラジ」 → 「選局」 → 「776FM FMドラマシティ wonder storage」
- • ウェブサイト: http://listenradio.jp → 「全国のラジオ局 → 北海道 → radio TXT fm dramacity」
- • (PCの場合、Flashプレイヤーが必要です)
野崎さんが「メディアは身近なものだからこそ、継続的に発信し続けることが大事」と語る通り、僕は隔週で出演する「アナザーエディション」で情報を発信し続けています。
【まとめ】
- • WEGOのEC本部立ち上げ: 組織改革でMDやSNS担当を取り込み、半年前後で売上2.17倍に。使い回しではなく顧客に合う情報発信が鍵
- • まくら株式会社の個別提案: 最大41項目の質問データを活用し、顧客に最適な枕をオーダーor既存枕から提案。返品データも学習して精度アップ
- • ECの新成長モデル: データ活用と組織の垣根を超えた連携により、在庫リスクを抑えつつ高い顧客満足を実現
ネット通販は「売るだけ」から「顧客満足を高め、継続的な関係を築く」段階へ進んでいます。WEGOやまくら株式会社の取り組みから、データと組織体制の改革がEC成功のカギになると改めて感じる内容でした。僕も「connect」へ出演しながら、こうしたトレンドをこれからも追いかけていきます。どうぞお楽しみに。