1. HOME
  2. event
  3. 催し
  4. Rakuten Fashion Week TOKYO 2025 A/W:東京から世界へ、ファッションの新時代を切り開く

Rakuten Fashion Week TOKYO 2025 A/W:東京から世界へ、ファッションの新時代を切り開く

 ファッションは、単なる衣服ではなく、時代を映す鏡であり、人々の情熱が結晶化したものだ。世界のトップリーグへと羽ばたくプロ野球選手や、ヨーロッパのサッカーリーグで活躍するJリーガーのように、日本のファッションデザイナーもまた、世界の舞台で活躍することを目指している。そんな彼らを後押しする舞台こそが、「Rakuten Fashion Week TOKYO 2025 A/W」である。

  一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)が主催するこのイベントは、2025年3月17日(月)から3月22日(土)まで開催。「FASHION FANFARE(ファッション ファンファーレ)」を年間コンセプトに掲げ、東京から世界へとファッションの熱を発信する。それに関しての記者会見が行われ、そこでのトピックをまとめた。

オープニングを飾る特別イベント

まず本開催に先駆け、3月16日(日)には「FASHION PRIZE OF TOKYO 2025」の受賞ブランドsssteinによる凱旋イベントが行われる。パリコレクションで発表されたランウェイの様子を披露するほか、一般参加も可能なオープニングパーティを開催。

東京ファッションの中心地・南青山にあるSpiral Gardenで、ファッションとカルチャーの交差点として華やかな幕開けを迎える。

注目の参加ブランドとショースケジュール

今回の「Rakuten Fashion Week TOKYO 2025 A/W」には、フィジカル発表32ブランド、デジタル発表5ブランドを含む全37ブランドが参加。11の新規ブランドと、海外4ブランドが東京の舞台に立つ。

例年と比べると、やや参加ブランドが少ないのはその分、選定の基準を厳しくしたから。海外ブランドなどは、実際に、それらのフォルムだけではなく、生地に至るまで取り寄せて、判断するため、そこで脱落するブランドが少なくない。見た目だけではない、実用性も加味した判断で、狭き門なのだ。

厳選されたからこそのその質を味わって欲しいと強調している。

また、注目されるのが、日本のファッションシーンを支援するプロジェクト「by R」からの支援ブランド発表(3月19日)。楽天グループのサポートを受け、次世代のデザイナーたちが国内外へ飛躍するきっかけとなる。

彼らはこのイベントの冠スポンサーとなって、世界へと巣立つ日本のファッションを応援すると共に、自らもコラボレーションを行っているのだ。

それ以外では、「JFW NEXT BRAND AWARD 2025」受賞ブランドTELMAが3月21日にショーを開催するほか、TOKYO FASHION AWARD 2025受賞ブランドも続々と登場。彼らの創造性が東京の街を彩る。

ポール・スミス起用の背景

さて、先ほど話題に上がった楽天が進める「by R」プロジェクト。それは、日本と世界をつなぎ、ファッションの魅力を最大限に引き出すための取り組みだ。その一環として、2025年3月19日(水)には、ポール・スミス(Paul Smith)のランウェイショーが東京で開催されることが決定した。

ポール・スミスは1970年にイギリス・ノッティンガムで設立されたブランドで、世界60カ国以上に展開。これまでパリを中心にコレクションを発表してきた。そして、2024年12月に「Rakuten Fashion」に参加したことを契機に、「by R」の支援を受けて東京コレクションに初めて登場する。

ポール・スミス自身、日本を重要なインスピレーションの源と考えており、これまで100回以上東京を訪れている。彼の持つポジティブなエネルギーとクリエイティビティは、東京ファッションシーンと強く共鳴するわけである。今回のショーは、「Rakuten Fashion」を通じてライブ配信され、さらに限定アイテムも販売される予定だ。

楽天の松村亮氏は、「日本のファッションシーンを世界へ発信するために、影響力のあるグローバルブランドとコラボレーションすることが重要」とコメント。ポール・スミスの東京ショー開催は、ファッションの可能性を広げる象徴的な試みとなる。

ハイライトと特別イベント

25 A/Wシーズンでは、ファッション業界を活性化させる様々な関連イベントも実施。

特に、100年以上の歴史を持つ文化服装学院の学生による「individual Bunka Fashion College RUNWAY SHOW」(3月9日)や、日本最大級のファッションデザインコンテスト「YKK FASTENING AWARDS」の特別展示(3月17日~19日)は、次世代のクリエイターたちの活躍を間近で見る貴重な機会となる。

また、「ESMOD TOKYO 40TH SHOW RUNWAY」(3月23日)では、世界12カ国・18校のネットワークを持つエスモード東京校の卒業生たちが、3年間の学びを結集したランウェイを披露。未来のトップデザイナーたちの才能に触れられる場となる。

一般参加も可能なコンテンツ

ファッションをより身近に感じられる企画として、「WWDJAPAN」主催のファッションショー招待企画が実施される。さらに、「FASHIONSNAP」によるバックステージレポートやスナップ企画では、最新のトレンドをキャッチできる。

さらに、協賛企業のパナソニックによる「衣類スチーマー Touch & Try イベント」(3月20日~22日)なども開催され、ファッションとライフスタイルを結びつける体験型の場となる。

Rakuten Fashion Week TOKYO 2025 A/W のビジュアルコンセプト

今季のキービジュアルは「RAKUEN(楽宴)」。実写撮影とAI技術を融合し、未来のファッションショーのフロントロウをイメージしたものとなっている。スタイリストの二宮ちえをはじめとする豪華なクリエイター陣が手掛け、最先端のビジュアル表現を実現している。

「Rakuten Fashion Week TOKYO 2025 A/W」は、日本のファッション界が世界へと羽ばたくための重要なステージだ。若手デザイナーがこの舞台から世界に挑戦し、やがて世界から東京に戻り、新たな潮流を生み出す。その循環こそが、東京のファッションシーンを活性化させる鍵となる。

新しい時代の幕開けを、このファッションウィークで共に目撃しよう。

今日はこの辺で。

 

Current NEWS

“情報”を追う | 催し