1. HOME
  2. News
  3. カルチャー
  4. トレンド
  5. コロナ 禍を支える小売 新サービス3選

コロナ 禍を支える小売 新サービス3選

vente de fruits et légumes sur un marché

 ここ最近、外出自粛をしなければいけない環境下で、多くの人の家で暮らし方が大きく変化していて、サービスもこれまでにない切り口のものが増えてきた。いわば コロナ 禍において 小売 のあり方が、変わってきている。ネガティブに捉えることなく、今の技術革新や知恵と工夫を使えば、既存では注目されていなかった販売チャネルを、主力の売り場とできるチャンスとなりうるもので、ポジティブに捉えたい。

コロナ が 小売 の垣根を切り崩し、新しい価値を生み出す契機に

ドライブスルー等考えなかった場所が売り場となる

ドライブスルーを八百屋に置き換えて、野菜やお酒を販売する発想も生まれている。外食専門に酒類卸を営む田野屋酒販は、 2020年5月2日からフードサプライと協力し、 新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐため、 埼玉県川口市で、接触を極力無くした安心・安全な「ドライブスルー八百屋」のサービスを開始することを発表している。

 商品は、 車で来れば、 ドライブスルーの要領でお客様は下車することなくトランクにスタッフが積み込みを行うので、 待ち時間が殆ど無く、 人との接触を極力避けることができる。

 「スーパーマーケットでの購入は接触が不安だ」「ネットの注文は送料がかかるのでどうしても割高な上、 現在は注文が集中しておりすぐに届かない」そういった人にも満足して利用できるサービス。

 今まではなかなか取り組まれていない手法であるが、海外ではウォルマートなどが2年ほど前から取り入れていて、既に実績を挙げている

野菜だけでなくお酒もまとめて提供し力を結集

販売するのは、 飲食店への青果卸売を行う目利きが選んだ、 新鮮な野菜を詰め込んだ「もったいない野菜セット」の他、 業務用のお買い得なお酒と景品を詰め合わせたお酒のセット「もったいない酒セット」だ。  

「もったいない野菜セット」は、 5000円(税込)でお米、 玉子などを含んだ野菜セット、 3,500円(税込)のお米無しのセットの2種類の販売、
「もったいない酒セット」は、 3,000円(税込)で業務用レモンサワーコンク1本と大変お得な景品が入った大変お得なセット。

『もったいない野菜セット』は売切れ次第終了なので 「ドライブスルー八百屋」のホームページよりメールにて事前に予約するのがおすすめだという。

 お酒のセットがあるのは、同時に田野屋酒販が取り扱いの業務用酒類も大幅な出荷量減少から、 在庫が過多の状態になっている為だとか。ドライブスルーが皆の力を結集した、思いのこもった売り場となるのだ。これも、売り場という既成概念を打破していると思われる。

コロナで深刻なスイカ農家の課題を家で解決する

 また、外における課題が今回のコロナウイルス禍で顕在化し、今こそ、立ち上がろうとするネットを通じた、スイカ専門店の話もある。

 スイカというと、僕らの中には、”夏の果物” というイメージがあるかもしれないが、実は、品種改良が進んだことや、農家の技術向上のおかげで、今は季節に関係なく美味しいスイカを食べることができる。それであれば、専門店にして、常に販売できるようにしたのが「あまいスイカ」という専門店だ。

後継者不足に悩むスイカ農家

このサイトが生まれる背景には、スイカ農家の現場があり、今、後継者不足などにより、高い栽培技術を持った農家さんが減少していくことが予測されている。まさに、その中にあって、今の状況が押し寄せ、さらにそれらの農家の現状に追い討ちをかけているというわけである。

「あまいスイカ」では、厳選された極上ブランドスイカをインターネットを通じて農家さんから直接購入することができる。このサービスは下記のようにして、農家さんは流通コストを大幅にカットすることができ、新鮮で完熟したスイカが購入者の元に直接届けられる仕組みになっている。

スイカ農家を救う「あまいスイカ」
スイカ農家を救う「あまいスイカ」

 スイカは、メロンや洋梨・バナナなどの果物と違って「追熟しない」作物。デリケートな果物で、劣化も早いため”鮮度が保たれたまま”購入者のもとに届くことが特に重要で、かつそうした農家の問題も解決しようというわけだ。今まさに、行動が制限されている中だからこそ、その意味を考えたい

遊園地の楽しさを小売に置き換え、家に持ち込む

 遊園地は誰しも心が踊る場所。自宅にいながら遊園地に来た時のようなワクワクドキドキを届ける方法がないものか、「那須ハイランドパーク」は、こんな状況下にあっても色々と考えていた。

 そして、辿り着いたのは、「那須ハイ 宅配弁当サービス」。このお弁当を食べながら、終息後家族で遊園地に遊びに行く計画を立てたり、遊びに来た際に食べたメニューを頼んでもらい、その時の思い出をお話ししたり、楽しい食卓になることを願ってのことらしい。遊園地の楽しみを小売に置き換え、そこでのお弁当が、家での楽しみに繋がり、遊園地への愛着を生み出す。何気ないことだけど、今この環境でできる事は何かを模索した結果ではないかと思う。 

 コロナウイルスは長期化の可能性も否定できなく、その収束を待っていたのでは、ビジネスが立ち行かなくなるに違いない。だからこそ、従来の考えに囚われることなく、新しい発想で、望まないといけない。実は、見落としていた価値はないだろうか。このピンチをチャンスに変える、その力こそ、一番大事なことのように思う。

関連記事