「LAOX Grand Stage 新宿東口本店」グランドオープン そこに込められた思い
2024年9月25日、ラオックス・グローバルリテーリング株式会社(代表取締役:西井剛)は、旗艦店「LAOX Grand Stage 新宿東口本店」を新宿東口にオープンしました。この店舗は、ラオックスが新たなインバウンド需要に応えるための新たな挑戦であり、訪日観光客と国内顧客の多様なニーズに応える専門性を持った店舗展開を目指しています。
店舗コンセプトとインバウンド3.0
西井さんは、新店舗の開業を「ラオックスの更なる飛躍のための第一歩」と位置づけています。
もともと、これまでの「爆買い」ブームを牽引したラオックス。今は、そのフェーズは終えて、コロナ禍以降、コト消費の時代だと説きます。そして、これからを見据えたときに、商品とサービスの融合を進め、顧客ニーズの細分化に対応した「インバウンド3.0」を掲げているわけです。
この店舗はその象徴であり、多様なニーズに対応するための専門的なコンセプトが反映されています。
インバウンドの捉え方
現在、訪日外国人の国籍や背景が多様化しています。これまで主に中国やアジア諸国からの観光客が多かった一方で、近年では欧米からの観光客も増加しています。
また、初めて日本を訪れる人々だけでなく、リピーターとして再訪する観光客も増加しており、その中には5回目以上となる来日者もいるといいます。こうした状況により、単なる「モノ消費」ではなく、より深い「コト消費」が大事だと考えるようになりました。
つまり日本の文化やライフスタイルに触れる体験型の消費が重視されるようになっているわけです。このような背景を踏まえ、ラオックスはより高い専門性を持つ店舗として、「インバウンド3.0」の時代に対応するための新たな取り組みを進めているのです。
1階:ラグジュアリーの空間
1階は、時計を中心としたラグジュアリーブランドを取り扱うフロアです。西井さんは「luxe」という表現で、カテゴリを説明しました。つまり、訪日客の高級志向を満たすための選りすぐりのアイテムを提供します。ここでは、プレミアムな体験を提供し、特別なショッピング体験を提供することが目指されています。
2階:美容と健康のフロア「ラディエンス」
2階は「ラディエンス」と名付けられ、美容と健康に特化したフロアです。日本の高品質な美容製品や健康アイテムが揃っており、訪日観光客だけでなく、日本国内の顧客にも訴求する内容となっています。このフロアでは、最新の美容トレンドを体験し、健康と美を追求する場として設計されています。
3階:日本の工芸品とお土産
3階は「ジャパニーク」と名付けられ、日本の工芸品やお土産物を取り扱うフロアになっています。ここで伝統工芸品の魅力を伝えるとともに、訪日観光客に日本の文化を感じてもらうことを目指しています。また、土産品のラインナップも豊富で、観光客が喜ぶ品々が揃っています。
多様化するニーズへの対応
新宿という立地は、訪日観光客と国内の顧客が交わる場所。多様なニーズに応える場として絶好の位置でもあります。
西井さんは、多様化する顧客ニーズに応えるため、ラオックスが持つ専門性をさらに強化し、多国籍な顧客層に対して柔軟に対応することが重要だと語っています。特に、異なる文化背景を持つ顧客が求めるものは多様であり、個々の顧客に対するサービスや商品提案の精度が、これからのラオックスの成長を支える要素となるでしょう。ラオックスは、今後も顧客の多様なニーズに対応し、さらに進化を遂げるため、この新店舗を起点に新しい時代へ挑戦していくとしています。