ワールド、2024年上期は堅調な成長を達成 － 店舗売上とECがともに好調

株式会社ワールドは、2024年の上期（2024年3月〜8月）において国内小売売上が前年同月比101.6%の成長を見せました。特に、店舗売上は101.7%、Eコマース売上は101.4%と順調に推移しており、既存店の売上も前年同月比102.3%を記録しています。これらの増加には、前年同月に比べて休日数が1日増加したことがプラス影響を与えたとされています。

店舗運営の動向

8月には、猛暑日が続いた影響で夏物商品の売上が堅調に推移し、さらに中旬からは秋物商品の展開が進んだことで、プロパー商品の売上が大幅に伸びました。ただし、8月の最終週には大型台風の影響で西日本エリアの504店舗が臨時休業または時短営業を余儀なくされましたが、その影響を受けた店舗も含めて既存店売上が算出されています。

Eコマースの課題と成果

EC販路においても、自社EC「WOS」や外部ECサイトでのプロパー商品の売上が好調に推移しましたが、セール販売の際に主力ブランドの商品不足が問題となり、月後半のセール販売が伸び悩む結果となりました。

アイテム別動向

アイテム別では、シャツやブラウスの売上が引き続き高い水準を維持し、晩夏商材である7分袖や長袖の商品が好調に売れました。また、ワイドパンツや黒・ブラウンの落ち着いたカラーの商品も高い評価を受けました。

ブランド別成績

ブランド別では、アパレルブランド「デッサン」や「ドレステリア」が売上成長を牽引しました。ライフスタイルブランド「ワンズテラス」や「212キッチンストア」、さらに革小物ブランド「ヒロフ」も好調なパフォーマンスを見せており、全体として上期は堅調な結果となりました。ワールドは、今後もEコマースの強化と店舗での顧客体験の向上を図り、さらなる売上拡大を目指していくと見られます。