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メルカリ2024年6月期決算:過去最高の業績と今後の成長戦略

1. 売上収益と利益の状況

メルカリは2024年6月期において、売上収益187,407百万円(前年比9.0%増)を達成しました。この成長は主に日本国内のマーケットプレイス事業とフィンテック事業によるもので、特に「メルカード」の発行が大きな貢献をしました。営業利益は17,486百万円(前年比6.7%増)、親会社所有者に帰属する当期利益は13,461百万円(前年比2.7%増)と、堅調な業績を記録しています。

2. Japan Regionの成長要因

日本国内の事業(Japan Region)では、売上収益が138,108百万円(前年比13.0%増)と大きく伸びました。この成長は、メルカリのフリマアプリの利用拡大や「メルカード」ユーザーの増加が主な要因です。特に「メルカード」に関連するクレジットサービスが好調であり、債権残高は1,872億円に達し、メルカリグループ全体の売上収益向上に寄与しました。

3. US市場における取り組み

米国市場(US Market)では、売上収益43,653百万円(前年比1.8%減)と減少傾向にありますが、既存ユーザーのリテンション強化やZ世代の新規獲得に向けた施策が進められています。インフレの影響など、外部環境の影響が成長にブレーキをかけていますが、マーケティング費用の見直しや組織再編により、損失額を大幅に改善しました。

4. フィンテック部門の成果

フィンテック部門は、「メルカード」の発行枚数が340万枚を突破し、関連サービスが好調です。この部門の売上収益は前年比51%増加し、特にクレジットサービスの成長が顕著でした。メルカードの利用者におけるメルカリ内でのARPU(1ユーザーあたりの平均収益)は50%向上し、グループ全体でのシナジーが強化されています。

5. キャッシュ・フローと財政状態

2024年6月期における営業活動によるキャッシュ・フローは△43,337百万円(前年同期は△35,820百万円)となりました。これは、税引前利益17,889百万円に対し、営業債権の増加や法人所得税の支払いが影響したものです。また、財務活動によるキャッシュ・フローは32,091百万円(前年同期は25,167百万円)となり、現金及び現金同等物の期末残高は191,998百万円となりました。

6. 今後の展望

メルカリは今後、トップラインの成長と収益のバランスを保ちながら、持続的な成長を目指しています。2025年6月期には、売上収益200,000~210,000百万円、コア営業利益22,000~25,000百万円を目標に掲げており、特に日本国内のマーケットプレイス事業とフィンテック事業のさらなる成長が期待されています。また、米国市場においても、Z世代のユーザー獲得に向けた取り組みを強化し、収益性の改善を図る計画です。

まとめ

メルカリは、2024年6月期において過去最高の売上収益を達成し、既存事業の成長と新規事業の拡大に成功しました。今後も、持続可能な成長を目指し、国内外での事業展開を強化していく方針です。特に、フィンテック部門の強化と米国市場での再成長が今後の重要なポイントとなります。

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