ラジオ出演:未来を切り開く物流とリアル店舗の新たな可能性
77.6FM 「FMドラマシティ」エーデルワイスファーム野崎創さん司会「connect」に、11時から生放送(毎週木曜AM11:00から)に出演します。今話題の、今注目の・・・様々な問題やテーマについて切り込む時間。今回話すのは・・・
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・共同物流の可能性—コスト削減と効率化を目指す「2024年問題」の解決策
2024年問題が取り沙汰される中、物流の未来を見据える取り組みとして注目されたのが、千葉・習志野にあるTechrum物流拠点です。
この拠点は、野村不動産が運営しており、物流の効率化とコスト削減を目的に新たな投資を行っています。その一例として、TANAXの『Just fit BOX』という自動ダンボール製造システムを導入。ジャストサイズで梱包することで、緩衝材を削減し、運賃を抑えることができる仕組みを提供しています。
ここで注目すべきは、これまでは大企業向けだった物流の効率化技術を、中小企業にも共有する「共同物流」の提案です。
中小のECサイトが物流リソースをシェアし、同じ課題に取り組むことで、コスト削減と物流の効率化が実現できる可能性があります。2024年問題に対する新しい解決策として、共同物流は今後、重要な選択肢となりそうです。
・リアル店舗の新たな価値—「売る場所」から「体験する場所」へ
一方、リアル店舗の常識も変わりつつあります。東急プラザ原宿(ハラカド)を訪れた際、目を引いたのはその独自のフロア構成です。
地下には銭湯があり、花王やアンダーアーマーが協賛しているというユニークな取り組みが見られました。特にアンダーアーマーは、実店舗でファン向けにストレッチイベントを開催し、着用率の向上に成功しています。
このような試みは、単に商品を売るだけでなく、日常生活に溶け込む形でブランドとの接点を作り出す新しい方法を模索している証拠です。売るだけでは価値を提供できない時代に突入し、銭湯やスタジオといった体験の場を通じて、リアルな顧客接点を強化することが求められています。
特にカンロがスタジオを設置し、YouTubeでブレイクした「ヒトツブカンロ」の咀嚼音を体験できる場を作ったことは、売り場だけに頼らない新しいリアルの価値を示しています。これからのリアル店舗は、ECでできない体験や感動を提供する場としての役割が重要になっていくでしょう。
・新しい時代に求められる物流とリアルの進化
物流業界では、コスト削減と効率化を追求する中小企業の共同物流が、2024年問題に対する解決策として浮上しています。
一方、リアル店舗は、売るだけではなく、ブランド体験や感動を提供する場として進化しています。これからのビジネスは、単に商品を売るのではなく、顧客との新しい接点を作り、共に価値を高めることが求められるでしょう。