ラジオ出演:Apple Vision ProとECの未来—デジタル技術が日常とビジネスに与える影響
77.6FM 「FMドラマシティ」エーデルワイスファーム野崎創さん司会「connect」に、11時から生放送(毎週木曜AM11:00から)に出演します。今話題の、今注目の・・・様々な問題やテーマについて切り込む時間。今回話すのは・・・
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・Apple Vision Proで見えた「日常の延長」—メタバースではなく、リアルとデジタルの融合
先日、Apple Vision Proの実機を触らせてもらい、その体験から世の中が大きく変わる予感を抱きました。
メタバースとは異なり、Apple Vision Proは「日常の延長」を実現するデバイスです。装着すると、まるで眼鏡をかけたようにリアルな世界が広がりますが、実際にはカメラを通じた映像が映し出されています。
操作もシンプルで、目と指だけで行えます。目で目的を見つめ、親指と人差し指でつまむ動作が「クリック」の代わりになるのです。これにより、複数のアプリを空間上に並べ、サイドや奥行きを使って作業ができます。まさにPCを何台も持っている感覚です。
この技術を活用しているMESONという会社は、デジタル上にインテリアを展開する新しい価値観を提供しています。
デジタルで表示されるスノードームのようなオブジェクトは、天気予報と連動して、リアルな気象情報を反映するなど、ビジネスや小売業界に大きな影響を与える可能性があります。これにより、小売の未来も日常的にデジタルとリアルが融合する時代が到来するでしょう。
・ECサイトのシームレスな進化—ヤマト運輸とShopifyの連携で変わる購買体験
次に注目すべきは、ECサイトがさらにシームレスな体験に近づいていることです。
ヤマト運輸がShopifyと連携し、自社ECサイトが新規顧客を取りこぼさないための施策を導入しました。ヤマトの執行役員は、Amazonが売れる理由の一つに「お届け日が表示されること」を挙げています。モールでは会員データを活用し、商品ごとにお届け日が表示されますが、自社ECでは新規顧客の住所情報がないため、これができません。ヤマトとShopifyはこの課題を解決するために、商品詳細画面に郵便番号を入力するバーを追加。
これにより、配送日が自動的に表示され、新規顧客の購買を促進できるようにしました。
この小さな改善により、新規会員のカゴ落ちを防ぎ、リアルとネットをシームレスに結びつける効果が期待できます。デジタル技術を活用して既存の情報を結びつけることで、顧客体験を向上させるこの仕組みは、これからの小売業にとって重要な進化と言えるでしょう。
・デジタル技術がもたらす日常とビジネスの変革
Apple Vision Proは、日常をデジタルで拡張する全く新しいデバイスとして、私たちの生活やビジネスに影響を与える可能性を秘めています。
一方、ヤマト運輸とShopifyの取り組みは、ECの進化をシームレスな体験へと導き、顧客との接点をさらに強化しています。これからの小売業界では、デジタルとリアルが融合し、新たな顧客体験を提供する時代が本格的に到来するでしょう。