1. HOME
  2. event
  3. 事業
  4. 三越伊勢丹 2020年3月期 決算 技術革新が遅れたツケ

三越伊勢丹 2020年3月期 決算 技術革新が遅れたツケ

三越伊勢丹ホールディングスは2020年5月11日に、2020年3月期の決算を発表した。売上高は1兆1191億円(前年同期比-6.5%)、売上純利益は3227億円(-7.3%)、営業利益は3070億円(-46.4%)、経常利益は197億円(-38.2%)と、いずれも前年から大きく落ち込んでいる。

三越伊勢丹 にとって耐え時 消費税増税の反動減、コロナ影響大

消費税増税の反動減や台風被害に加え、新型コロナウイルス感染拡大に伴う営業自粛や営業時間短縮が売上を押し下げ、既存店ベースで前年を大幅に下回る結果となった

2019年、伊勢丹新宿本店で、体験などを強化

 一方で、伊勢丹新宿本店や三越日本橋本店においては、近年リモデルを進め、宝飾品や化粧品、婦人靴など、顧客ニーズの高い領域に注力してきた。伊勢丹新宿本店では2019年9月に本館2階の化粧品フロアをスキンケア中心に再編し、11月には本館1階にメイクアップ・フレグランスフロアを新設。

 婦人靴フロアではデジタルを活用した新サービスを導入している。三越日本橋本店では、本館・新館それぞれに紳士フロアやウォッチギャラリー、屋上庭園、文化財の展示スペースなどを整え、幅広い顧客を取り込む工夫をしている。

ワイシャツのカスタムオーダー等オンライン連携も

 これに加え、オンライン分野においても一部取り組みが進んでおり、2019年10月にはワイシャツのオンラインカスタムオーダーサービス「Hi TAILOR」や、SNSやメールを通じて贈り物ができる「MOO:D MARK by ISETAN」、三越伊勢丹ふるさと納税などの事業を立ち上げた。

参考:三越伊勢丹 体型 を デジタル計測し 似合う 洋服 選出

 2020年3月にはスタイリストがチャットでカウンセリングし、定期的に洋服を届ける「DROBE(ドローブ)」も開始している。ただし、デジタルとの融合はまだ道半ばで、現時点ではリアル店舗への依存度が依然として高い。

そうした中、2021年3月期の業績予想については、新型コロナウイルスの収束時期や景気回復の見通しが立たないことを理由に公表を見送った。予想が可能になり次第公表するとしているものの、不確実な要素が多いなかでの百貨店ビジネスは厳しい局面が続くとみられる。

 ネット系企業が比較的打撃を受けにくい状況であることを踏まえると、ブランド力を誇る三越伊勢丹がデジタル領域で後れを取ったツケが回ってきているという見方も否めない。しかし、今後はオンラインとリアルをどう融合させ、百貨店ならではのファンを再び惹きつけるかが問われる。コロナ禍で多様化する消費者ニーズへの対応が、三越伊勢丹の再生と成長に欠かせない要素となりそうだ。

 

Current NEWS

“情報”を追う | 事業

今後のイベントはございません。