セサミストリート ライセンス開始 日本で世代を超えて今子供を“育てる”
エルモ、クッキーモンスター、ビッグバードの顔を見れば、思い当たる節がある人もいるのではないか。いずれも「 セサミストリート 」のキャラクターである。実は、今年は同コンテンツにとって記念すべき年。そのタイミングに合わせるかのように、ソニー・クリエイティブプロダクツ(以下 SCP)は、セサミワークショップと「セサミストリート」に関しての日本でのライセンシングエージェント契約を締結した事を明らかにした。(C) 2021 Sesame Workshop. All rights reserved.
セサミストリート 記念すべき年に ライセンス開始
「セサミワークショップ」はテレビ番組等の教育メディアを制作している米国の非営利教育団体。遡ること、今から50年以上も前、彼らが子どもたちに良質な教育を届けるという視点でこの「セサミストリート」を始めたことで知られる。
1969年の時代においては、テレビはまだまだ新しいテクノロジーであった。その「テレビ」を通して、就学前の子どもを教育するという着想は斬新であり、調査研究を重ねたカリキュラム、画期的で多様な出演者、魅力的なセサミストリートのマペットたちにより、世界中の人々に影響をもたらすに至った。
これまでに1,000以上の研究が行われ、それは識字能力や計算能力などの就学に向けた準備だけでなく、健康的な習慣、自己表現と自己規制、共感、友情など年齢に応じたコンテンツといった具合で、成長過程において大事なメッセージが込められている。
今の子供とかつてのファンが親子で楽しめるコンテンツ
ただ2000年前半まで、商品化は行われていたが、最近はテレビ放映なども行われていなかった事もあり、商品化に関しては活発化してはいなかったが、SCPが改めて仕掛けることになった。実冒頭、記念すべき年と書いたが日本での放送開始は1971年だから、今年2021年は日本上陸50周年にあたる。
言うまでもなくここまで「セサミストリート」は150以上の国と地域で展開されることとなり、世界におけるそのライセンス商品市場は14億米ドルまでのぼる人気コンテンツ。長年、愛され続けるだけあって、そのポテンシャルは十分。昨今、デジタル化もあり、当時とは様変わりしたこの今の時代に、この日本で、相応しいアプローチが考えられる。
先ほど、触れた通り、2000年代、前半まで、ライセンスが盛んに行われていた事もあり、その顔を見れば、思い当たる節もある人がいるのではないか。つまり、世代を超えてアピールできるコンテンツだからこそ、今こそ親になった世代にも、子供に向けて、安心して提供できるということになるわけだ。