三越伊勢丹 体型 を デジタル計測し 似合う 洋服 選出
顧客体験の中身が変わってきており 三越伊勢丹 もデジタルを取り入れ、変貌している。三越伊勢丹は 似合う洋服 のマッチングサービス『マッチパレット』を「伊勢丹新宿店」の婦人服で開始した、と発表した。彼らが着目したのは 体型 である。体型ごとに似合う服も異なるから、ここにデジタルを取り入れたのである。
三越伊勢丹 体型 に似合う洋服 を計測
裏で活躍しているのは、ワコールの「3D smart&try」という、最新鋭の”デジタル計測”である。ここに、伊勢丹のスタイリストの知見を合わせて、 体型 タイプを基にして 洋服 の マッチング サービスを実現した、というわけだ。
このワコールのテクノロジーが百貨店の婦人服で採用されたのは、初めて。全身のサイズを5秒で計測、体型データが可視化される。この体型データに基づいて、プロのスタイリスト(販売員)がユーザーひとりひとりに「マッチする」スタイリングを提案する、両者の強みを生かして、顧客体験の向上に努めるわけだ。サービス自体は無料である。<来店>からの流れは下記の通り。
- ①計測
- 「イセタンパーソナルラボ」内に設置された計測ブース(約5.4平方メートル)で、約5秒の簡単な3Dボディスキャン計測。
- 計測ポイントは、全身18ヵ所(トップバスト、ウエスト、太ももなど)で、体の厚み、トップ(バスト~ウエスト)の広がり、ボトム(下半身の広がり)を5段階で計測。
- ②体型データからタイプ特徴を診断
- タブレットを使用し、トップテーパー・ボトムテーパー・ボディオーバルという体型データを提示。スタイリスト(販売員)による体型タイプ分けにより、ユーザーの「似合う」が分かる。
- 計測結果はプリントアウトで渡すことが可能。
- ◆体型タイプとは◆
- 正面から見たときの体の型、体の厚みをトップテーパー・ボトムテーパー・ボディオーバルの3つのデータから割り出した約27種類の体型タイプに分類したものである。※今後、変更・修正の可能性あり
- ③イセタンパーソナルラボスタイリスト(販売員)によるコンサルティング接客
- 体型タイプに基づき、プロのスタイリスト(販売員)がユーザーに「似合う」、具体的なブランド・アイテムのアドバイスのほか、似合うスタイリングを約50ブランドから提案。
イセタンパーソナルラボスタイリストは、約10名の婦人服スペシャリストが、データとスタイリング技術により、ユーザーひとりひとりにぴったりの商品を紹介する。ファッショントレンドを加味しつつ、ユーザーの悩みに寄り添った提案をして、満足度の高いファッションを具現化する。
申し込みの仕方と、サービス後のケア
なお、申し込みの仕方であるが、三越伊勢丹アプリを使う。このアプリから、事前サービス予約を申込み(無料)すれば良い。コースは2つ。
- 【30分コース】3Dボディスキャン計測+ワンポイントアドバイス
- 【90分コース】3Dボディスキャン計測+コンサルティングサービス
希望の日時を選択し、アンケートフォームでお好みのスタイリングやファッションについて伺う。※予約にはデジタルID会員登録が必要となる。
また、LINEワークスを活用し、「マッチパレット」公式LINEアカウントから、オンラインチャットサービスが受けられる。(無料)お友達登録をすると、いつでもイセタンパーソナルラボのスタイリスト(販売員)に、自分の体型タイプに合った洋服選びに関する質問やお悩み相談ができるので、親身なケアが可能となる。受付は24時間、返信は午前10時から午後8時で行っている。
ニューノーマル時代における顧客体験
今、百貨店といえど、デジタルシフトは必要。上記は、体型をデジタルで体型を明らかにしてくれるものだが、同じく三越伊勢丹では「Hi TAILOR(ハイ・テーラー)」という、全てがweb上で完結する「カスタムオーダー」の取り扱いも行っている。最近では、スーツの対応が始まるなど、範囲は広がっている。
「Hi TAILOR(ハイ・テーラー)」は、オンライン完結で、採寸は人の手を介さずに行う自動採寸を採用、生地は紺・グレーや黒など約90種類を選定して、パターン開発からワンストップで行うことで、適正価格も実現させている。 自動採寸は、自身の正面と側面2枚の写真だけで測定を完了させるもので、その採寸データをHi TAILORオリジナルのパターンデータと照合させていて、お客さん一人ひとりに合わせた1着を仕立てることができる所以はそこにある。
パターンデータはジャケットで500種類、パンツは60種類を用意。クラウド上の約30,000通りの組み合わせから最適なサイズを提案するので、好みに近いものが実現しやすい。
by.三越伊勢丹 web完結 オーダースーツ で 自動採寸 生地選び
従来の買い物にかかる「悩みの時間」「買い回りの時間」を短縮し、かつ、ユーザーの要望に沿う最適なスタイリングを提案することが可能となった。
このニューノーマルの時代に、オンラインでもオフラインを掛け合わせた、百貨店流の「ベストな顧客体験」の提供を目指す姿勢が伺われるものだった。大事なのはテクノロジーに依存することではなく、今ある価値をテクノロジーによって最大化できるか、である。