ラジオ出演:売上を伸ばすための戦略とローカライズの重要性
77.6FM 「FMドラマシティ」エーデルワイスファーム野崎創さん司会「connect」に、11時から生放送(毎週木曜AM11:00から)に出演しています。今話題の、今注目の・・・様々な問題やテーマについて切り込む時間。今回話したのは・・・
独身の日セールに見る巨大な売上の山
中国の「独身の日」セールは、11月11日に行われる世界最大規模のECセールです。2020年の流通総額は約7兆4730億円で、前年比85.6%の成長を記録しています。この日が特別な売上の山となる背景には、中国人の実利主義と、とんでもない安さを追求する文化があります。セールの成功は、単なる一企業のイベントから産業全体を巻き込む規模に拡大し、イベント化しています。このような売上のピークを作ることは、新規顧客の獲得やマーケティングにも大きな影響を与えます。
日本企業にも必要なメリハリのある売上戦略
企業が売上を上げるためには、メリハリをつけた戦略が有効です。クリスマスやバレンタインのような季節イベントが売上の山を作り出し、年末需要で数倍の売上を達成するケースがあります。このような特別な機会に向けたセールは、消費者にとっても特別な体験となり、購買意欲を刺激します。平時の売上を安定させつつ、ピーク時に最大限の売上を目指すメリハリが重要です。
ローカライズの戦略—渋谷で中国向け商品を販売
「ローカライズ」の概念も、売上を伸ばす鍵となっています。中国市場向けに、日本企業が渋谷スクランブルスクエアポップアップショップを展開し、中国での売上を伸ばす戦略が成功しています。
石郷:独身の日のタイミングで、キレイコムという会社が先日、東京渋谷のスクランブルスクエアで、ポップアップショップをやったんです。けれど、それ自体はある話なんでしょうけど、売られているメインの先は、中国なんですよね。
野崎さん:え??
石郷:中国で売っているものをなぜ、渋谷の一等地で売っているんだろうと?これ、キレイコムという会社がやられているのは、メインの商品は日本製。つまり、日本の企業というのは、商品力が高いということはすごくある。ただ、反面、マーケティングが非常に弱いというんですよね。
野崎さん:要約すると、中国人からみた時に、日本といえば、東京の渋谷は一等地で、そこで売っていた商品が売られている、という話なんですよね。
石郷:そうなんです。わざとインフルエンサーが渋谷でライブ配信をして、この様子を伝える。それが信用になって、中国での売り上げが上がると。これを先ほどの大きなヤマと言っていた独身の日に当て込むわけですね、いわゆるそこの部分で、相乗効果が生まれているんですよね、
野崎さん:その会社さんは何を売ってらっしゃるんですか?
石郷:キレイコムという名の通り、例えば、ヘアケア、サプリとかですよね。物自体は女性の内側から変えていくような商材ですね。
野崎さん:凄い戦略だな。
渋谷という場所の象徴的な価値を利用し、現地の消費者にアピールする。そうすることで、信頼性と購買意欲を高めています。このようなローカライズ戦略は、単に良い商品を売るだけではなく、ターゲット市場の文化やニーズに合わせたプロモーションが不可欠です。
ECとリアルの共存と未来のビジネスチャンス
今後、ECとリアル店舗の棲み分けが進む中で、ブランド力を維持しながら、どのようにしてネットとリアルを共存させるかが重要です。
ネットの成長が鈍化した後、リアルに戻ることで売上が下がるリスクもあるため、新たなビジネスチャンスを模索し、柔軟な戦略を展開する必要があります。ECの拡大と共に、ローカライズやマーケティングの工夫が、企業の成長に大きく影響を与える時代になっているのです。
77.6FM 「FMドラマシティ」エーデルワイスファーム野崎創さん司会「connect」この番組は、「エーデルワイスファーム」野崎創さんの司会によるもので、北海道を中心としたものですが、全国どこでも聞くことができます(PCの場合、Flashプレイヤーが必要です)。野崎さんは、「メディアは身近なものになったんですよ。 だからこそ、発信力がある人が中身あることを継続してやれるかどうか。 そういったお話を一緒にぜひ作りましょう。」と声をかけてくれて、僕の「アナザーエディション」というコーナーが始まりました。許される限り、隔週で出演してます。
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