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オンラインとリアルの融合が進む──Yappliの「アプリ×来店情報」による新しい顧客体験

近年、オンラインとリアル店舗の境界が急速に薄れつつあります。企業と顧客を結ぶ「アプリ」を使って、店舗に来店したタイミングでプッシュ通知を送るなど、デジタルの力で店舗接客を進化させる試みが広がっています。そうした流れの中で、アプリプラットフォーム「Yappli(ヤプリ)」を提供する株式会社ヤプリと、リアル行動データプラットフォーム「Tangerine nearME™」を展開するTangerine株式会社は、2020年9月19日(金)から連携を開始しました。これにより、アプリをインストールしている顧客が来店した事実(ビーコン)をトリガーとして正確に判定し、リアル店舗での体験価値を高めることが可能になります。

「Yappli」と「Tangerine nearME™」がもたらす新しい接客

Yappliとは

「Yappli」は、アプリの開発・運用・分析をオールインワンで提供するプラットフォームです。小売・流通からエンタメ・レジャー施設まで、幅広い企業の自社アプリ開発を支援しており、企業と顧客をダイレクトにつなぐ役割を担っています。

Tangerine nearME™とは

一方の「Tangerine nearME™」は、ビーコンをはじめとするオフラインデバイスを用いて、顧客のオフライン行動データを蓄積・分析するリアル行動データプラットフォームです。オンラインとリアル店舗の両方を持つ企業や公共機関などで導入が進んでおり、オンライン/オフラインそれぞれの強みを掛け合わせたアプローチが特徴です。

ビーコンによる来店判定とプッシュ通知の仕組み

今回の連携により、店舗にビーコンを設置しておくことで、アプリをインストールした顧客が来店した瞬間を正確に判定できます。来店と店内回遊が確認されたタイミングで、Yappliと連携した「nearME SDK」がプッシュ通知を送る仕組みです。

例えば、以下のような活用例が考えられます。

  • その場で使えるクーポンの配信
  • 来店スタンプの発行
  • お気に入り登録アイテムの入荷情報や特典
  • 顧客属性に合わせたメッセージの通知
  • 店舗到着と同時にアプリを店舗モードへ自動切り替え(ディープリンク活用)

このように、リアルな場所に合わせて最適な情報を届けることが可能になり、顧客体験がさらに向上します。

導入事例:TSIホールディングスグループ「Laline」

具体的な導入例として挙げられるのが、**TSIホールディングスグループ「Laline JAPAN公式ショッピングアプリ」**です。最新のお知らせやキャンペーン情報、新商品や人気ランキングなどをいち早くチェックできるだけでなく、店頭と連携した以下のようなサービスを提供しています。

  • 来店スタンプ機能:アプリログイン後、スマホを持って店頭へ行くとスタンプが貯まり、特典として活用できる
  • メンバーズカード機能:オンライン/店舗どちらでもポイントが貯まる
  • アプリ限定コンテンツ(壁紙など)の配布

Laline JAPANでは、店頭を生かしたチャットやライブコマースなどデジタルとリアルを融合させる取り組みにも積極的で、こうした“リアル店舗 × アプリ”による顧客体験の強化が進められています。

「LINE」と「Yappli」の違いと、リアル店舗への期待

企業と顧客をつなぐツールとしては、LINEのようなプラットフォームも一般的です。LINEの強みはすでに多くのユーザーが利用している点で、ブランドカラーがLINE上のトーンに乗りやすいという特徴があります。

一方、「Yappli」には企業独自のアプリを構築しやすく、自社のブランディングを表現できるというメリットがあります。顧客との長期的な接点をアプリで作りたい企業にとっては、費用対効果も含めて魅力的な選択肢となるでしょう。

また、今の消費者は、リアルな場所により「特別な体験」を求める傾向があります。オンラインとオフラインを行き来し、その場で最適な情報を得られることが当然になりつつあるからです。そうした時代においては、リアルの場面でもデジタルと連携し、顧客と直接つながる接点を持つことが不可欠です。

まとめ:リアル体験をアップデートするデジタルの役割

「Yappli」と「Tangerine nearME™」の連携は、まさにリアル店舗の体験価値を高めるデジタル活用の好例といえます。ビーコンから得られる「来店情報」を活かして、顧客一人ひとりに合ったタイミングでアプローチできるのは、次世代の接客の在り方を示唆するものです。

今後、リアル店舗の付加価値をどのように高めるかが、企業の大きなテーマになることは間違いありません。場所の強みと、デジタルを通じた直接的・継続的な顧客接点を掛け合わせることで、これまでにない新しいショッピング体験を作り出す動きは、ますます加速していくでしょう。

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