コロナ 禍 北海道 ふるさと納税 に想う 窮地に光る主体性
昨今、コロナ 禍における外出自粛で、地方はダメージを受けて僕にも様々な情報が入ってきて思うことがある。ドライで申し訳ないが、大事なのは、涙ながらに「助けてください!」と訴えることではなく、当事者が現状を踏まえて新たな策を自ら考え、行動を起こす事ではないか。ここでは 北海道 の ふるさと納税 にまつわる 力強い事例を挙げる。思いがけない明るい未来は、その行動による勇気と挑戦に人が心を動かされて、舞い込んでくるのではないかと思うから。
コロナ にめげない 北海道 の ふるさと納税 の話
北海道・網走市の水産加工会社、牛渡水産は「網走市内の飲食店とも取引をしていますが、観光客の減少により各飲食店の来客数は平均8~9割ほど減ってしまいました」と話す。彼らは、市内飲食店の売上支援と、網走の素材の良さを知る地域の料理人がふるまう味を全国の方に知ってもらうため、複数の市内飲食店の味を楽しめるお礼品を新たに登録したのだ。
牛渡水産は、ここで飲食店の取りまとめ役となり、ふるさと納税のノウハウを活かし梱包の仕方などを共有することで普段ふるさと納税のお礼品提供経験がない飲食店も、手軽に参加できるように工夫したのだそうだ。現在8店舗が集まっていて、人気の居酒屋や寿司屋、肉料理店など、さまざまなお店が参加するほどにまで広がっているという。
実際、こうした各地の動きが一般消費者にもたらす影響はいかに。その点、僕は、「さとふる」にコロナ禍で、ふるさと納税の変化について尋ねたところ、登録されているお礼品の中でも「応援」「支援」がタイトルにつくお礼品が、2020年3月から5月で約24倍に増加しているそうだ。やっぱりチャレンジが人の心を動かすのだと思った。
また、先程の事例で、今回、登録したお礼品には網走市を紹介するパンフレットを同封するよう準備を進めているといっている。今回の取り組みを通し、網走の魅力ある飲食店の味を食べて知ってもらうと同時に、パンフレットで網走市の魅力を知ってもらい、事態収束後には実際に足を運んでほしいと述べる。夢はまたその先へ続く。
窮地を乗り越えようと、自ら動く姿に未来がある
こういう勇気ある一歩は応援したいから、書いた。この窮地をどうやって乗り切ったか、それが他の生産者に夢を与えるのだと思うから。
これは余談で恐縮だが、以前、銚子電鉄という窮地に追い込まれた鉄道での話が、『カンブリア宮殿』で取り上げられていた事があった。もう倒産寸前、電車の事業で稼げない分を、自分たちで考えて、ぬれ煎餅を売るなどして、踏ん張って生きていたのだ。鉄道会社である。そのくらいの必死さを周りの人たちが感じると、今度は、地元民が率先してどうにかして、それを救えないか、と言って行動が生まれて、まさに、数々の試練を潜り抜けていきていたのだ。つまり、助けてくださいでは、これはない。次もきっとない。
だから、自分が強くならなきゃいけない。新型コロナウイルス感染症に伴い、確かに思い通りにならないことはあって、うまくいかないことだらけだけど、成功なんて、失敗なくして得られない。それを支えるのは自分たちだ。行動できるだけの強さを備えたい。どうやったら強くなれるのか、その視点で動かないといけない、そう僕は思ったのだ。