PayPay 真の“使い方”はこれ!現実とネットの両方利用
PayPayと聞いて、まずキャッシュレスを思い浮かべる人が多いだろうが、ヤフーの本心はそこではないだろう。先ほど、ヤフーから発表された内容を見るに PayPay の 使い方 としては、現実とネットの両方のお店を、頻繁に渡り歩いてほしいという思惑が見え隠れする。
ヤフーが描く真の 「PayPay」 の“使い方”とは
ヤフーの発表というのは、「PayPay」のトップ画面に表示される“ミニアプリ”に「PayPayモール」「PayPayフリマ」が入ったこと、それだけなのだが、この「ミニアプリ」というのは商品の注文、支払いなどが「PayPay」アプリ内で完結することを意味している。すると、PayPayアプリを閉じたり、それぞれのアプリを開かなくて良く、利便性が高い。ただそれと引き換えに、ミニアプリ内の決済手段はPayPay残高のみである。
でも、例えば、「PayPay」アプリをリアルのお店で使って買い物をしている人にとっては、「PayPay」アプリのアクティブユーザーであり、残高も多い筈であり、その残高でそのまま「PayPayモール」「PayPayフリマ」に遷移しても、サクサクと購入に至る率が高い。
「PayPay」を起点に、多様な買い物を実現させて、こうなれば、PayPayは、買い物の窓口である。一人のお客様のヤフー経済圏における流通総額を引き上げられることで、プラスに作用することも多く特典も今後、増えそうだ。
顧客の側の買い物のイメージもシームレスに
少し話が飛躍するかもしれないが、先日のヤフーの記者会見では、「PayPayモール」内のネットショップがリアルのお店を持っている場合、在庫連動して、顧客の都合に合わせて、配送や店舗受取を可能にして、シームレスに相乗効果を図る動きを見せていたのが記憶に新しい。それでいうと、先日の話は、ネットショップ側のリアルとネットの統一を目指す動きであり、今回の取り組みは、顧客の側でのリアルとネットのお財布を一つにしようという動きである。
また、恐らくミニアプリは、配車サービスに始まり様々なサービスに及びそうで、それらはこのミニアプリとして入る分だけ利用機会が増え、それがPayPayの利用を促し、リアルの財布以上に、財布的な役割を果たす。
また、余談ではあるが、これも先ほど、LINEのアプリの新たな動きを記事にさせてもらったが、そちらでは自治体と組んで、住民票の写しの公布など、LINEが培ってきたコミュニケーション能力の高さが生かされるものになっていた。今後、ヤフーとLINEはZHDの傘下として、一つになるものの、それぞれのアプリの個性は違っていて、よくそれらは競合ではないのか、と議論になるが、その意味で、棲み分けできそうに思える。それが現時点での印象である。
今日はそんなところで。