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共同印刷が挑む“新たな売り方”──ビジネス拡大のカギとなる「OMO」実証実験

共同印刷は、東武ホープセンター池袋駅西口地下通路に面した広告スペースを活用。“オンラインとオフラインを融合する”新たな売り方を探る「OMO※実証実験」を行っている。期間限定で侍ジャパンのライセンス商品を取り扱うのが大きな特長だ。これによって、企業が今後拡大を目指すビジネスモデルに、どのような明るい兆しをもたらすのだろうか。

ポイントは「オンライン×オフライン」の融合

共同印刷が出店している無人店舗のOMO Pop-upストア「BRIGHT marche(ブライトマルシェ)」は、消費者が“見る”“触れる”といったリアルな体験をしながら、オンラインの利便性を活かして商品を購入できる仕組みを提供している。

 実物のサンプルに触れ、商品をじっくり確認しながら、QRコードを読み取ってスマートフォンでEC決済をするだけという手軽さが魅力だ。

こうしたOMOの取り組みは、企業にとって「新しい売り場」の開拓につながる。固定店舗のような大規模投資を伴わず、ポップアップ型でさまざまな商材を試験的に展開できることは、今後ビジネスの可能性を広げる糸口となるだろう。

侍ジャパンライセンス商品で新たなファン層の獲得へ

 今回の出店で販売されるのは、侍ジャパンのライセンス商品だ。iPhoneケース、卓上クロック、フォトスタンドなど、このプロジェクト限定のアイテムをラインアップしている。国民的な人気を誇る侍ジャパン関連グッズを取り扱うことで、新たなファン層の獲得やブランド認知度の向上が見込める。

 大きな野球大会の盛り上がりなどを追い風に、こうしたライセンス商品の売れ行きや注目度が高まれば、OMO型のポップアップストアがもたらす“集客力”は一層増すことが期待される。

生活を“明るく”するコンセプトが生み出す次の一手

 「BRIGHT marche」のコンセプトは、「その日々の生活に明るい日差しをお届けするセレクトショップ」。消費者が立ち寄りやすい“ポップ”な空間づくりと、気軽なQRコード決済でストレスフリーな購買体験を提供している点は、今後の小売りやマーケティングの鍵となるだろう。

 さらに、このコンセプトを活かして期間ごとにさまざまな商材を企画・投入することで、季節のイベントや流行に合わせて柔軟に店舗運営を展開できる。これにより、共同印刷は顧客データや購買行動を分析し、新しいブランドや人気コンテンツとのコラボなど“次の一手”の可能性を広げられるのだ。

ビジネスに差す“明るい兆し”

 共同印刷のOMO実証実験は、ポップアップストアを通じて消費者のリアルな反応を得られるのはもちろん、オンライン決済を中心としたデジタル活用によって販売促進から在庫管理までを効率化できる点が大きい。

 これにより、新規参入やコラボレーションのスピードを加速させ、さらなるビジネスチャンスを創出する可能性を秘めている。

 小売りのデジタル化が進む中で、オフラインの体験価値とオンラインの利便性を融合させるOMOは、多くの企業にとって将来を左右する重要な戦略になっている。今回の共同印刷による実証実験は、ビジネスの新たな扉を開く一歩として注目を集めそうだ。

※OMO(Online Merges with Offline):オンラインとオフラインが融合した消費体験を提供する概念。単にECと店舗を連携させるだけでなく、シームレスに顧客体験をデザインすることを指す。

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