SNSの普及で消費に大きな影響を与える「 インフルエンサー 」。昨今、女性向けの商品やサービスではこれらの影響力が発揮されている。トレンダーズ が実施したのは「インフルエンサー好感度調査」である。
トレンダーズ の インフルエンサー 調査で分かったこと
「現在、好きなインフルエンサーがいるか」と質問した。すると「はい」と答えたのは31.5%で、約3人に1人という結果。世代別で見てみよう。20代で「はい」と答えたのは46.8%。30代では29.2%、40代では23.3%だ。20代については半数近い数字を占めているのが興味深い。
特にインフルエンサーのSNS投稿がきっかけで何かを買った経験はどうだろう。何かに興味を持ったといいうのも含めると「ある」という回答が52.2%。世代別に見ると、20代は72.3%。「インフルエンサー消費」が当たり前になっていることがうかがえる(30代:48.5%、40代:41.9%)。
つまり、インフルエンサーの信用や世界観がフックとなって、商品に付加価値を与えている。
なお、PR(タイアップ)投稿に対するイメージについても トレンダーズ は調査を実施。「 インフルエンサー のPR(タイアップ)投稿に好感を抱いたことはあるか」と聞いてみた。すると「ある」と答えたのは37.9%、約4割という結果になった。※「PR投稿がわからない」と答えた方は除外している(有効回答数:354)
20代に限っては「PR投稿に好感を抱いたことがある」という答えが49.5%。なんと約半数にのぼるのだ(30代:33.1%、40代:33.3%)。 インフルエンサーはある特定のジャンルのプロフェッショナル。ゆえにPRである以上に、その インフルエンサーのプレゼン力によるところが大きいのだろう。
SNS別で見ると、Instagramの影響が大
また、「好感を抱く インフルエンサー が最も多いと感じるSNS」についてはどうだろう。Instagramが57.2%で断トツ。続いてYouTube(26.5%)。さらにTwitter(11.4%)、TikTok(3.6%)、ブログ(1.2%)である。
次に「SNSで好感を抱く インフルエンサー の条件」についてはどうだろう。回答の上位5つは1位「表現方法が魅力的(言葉づかい、画像加工、イラスト等)」(63.3%)。2位「専門知識やノウハウを伝えてくれる」(45.2%)。3位「憧れの姿や世界を見せてくれる」(42.2%)。4位「飾らない素のキャラクターが伝わる」(41.6%)。5位「自分と似た感覚を持っている」(32.5%)。こんな具合である。
自らの考えが高まらない中でSNSが果たす影響力
フォロワーの多さといった上辺の情報よりも、「どんな投稿をしているか」が重要視されている。世代別に見てみると、違った傾向が見えてきている。「憧れの姿や世界を見せてくれる」の項目については20代が60.6%。30代が24.0%、40代が36.0%ということからすると、20代の数字が大きい。
人生観などがまだ固まっていない中で インフルエンサー の考え方を参考にする傾向が多いということなのだろうか。「専門知識やノウハウを伝えてくれる」についても、同様の傾向が見られるのだ(20代:53.0%、30代:42.0%、40代:38.0%)。
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