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	<title>事業化のリアル｜HERO insight —アイデアを持続可能なビジネスへ アーカイブ - 145MAGAZINE</title>
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	<description>ヒットの生まれ方と育て方を考えるメディア。</description>
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	<title>事業化のリアル｜HERO insight —アイデアを持続可能なビジネスへ アーカイブ - 145MAGAZINE</title>
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		<title>シニア世代が日本を変える──「枯れない心」で未来を切り拓くマーケットとは</title>
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		<dc:creator><![CDATA[石郷　学]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 28 Apr 2025 08:50:11 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[サービスイン]]></category>
		<category><![CDATA[モノ談]]></category>
		<category><![CDATA[事業化のリアル｜HERO insight —アイデアを持続可能なビジネスへ]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>　未来が見えづらい──そんなムードが、日本全体を覆っている。少子化、経済停滞、閉塞感。しかし、その足元には、まだ十分に活かされていない豊かな資源が眠っ [&#8230;]</p>
<p>投稿 <a href="https://145magazine.jp/goodsnews/2025/04/active-senior-market/">シニア世代が日本を変える──「枯れない心」で未来を切り拓くマーケットとは</a> は <a href="https://145magazine.jp">145MAGAZINE</a> に最初に表示されました。</p>
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										<content:encoded><![CDATA[
<p class="has-background" style="background-color:#fef8e7">　未来が見えづらい──そんなムードが、日本全体を覆っている。少子化、経済停滞、閉塞感。しかし、その足元には、まだ十分に活かされていない豊かな資源が眠っている。それが「シニア世代」だ。単なる高齢者ではない。新しい挑戦を恐れず、培った経験と情熱をまだ胸に秘めた「枯れない世代」。この世代にどう光を当てるかが、これからの社会の息吹を決める。マーケティングプランナー・鈴木準さんは、未来へのヒントをこの世代に見出している──本稿では、その思想と具体的アプローチを探りながら、「枯れない日本」を描いていく。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-シニアは-過去ではない-これから-を生きる人たちだ"><strong>シニアは、過去ではない。「これから」を生きる人たちだ</strong></h2>



<p>　多くの人が、シニア世代を「老い」と重ねて語る。</p>



<p>　しかし、鈴木準さんが見つめるのは違う光景だ。昭和30年代生まれ、バブルを駆け抜けたこの世代は、挑戦する喜びを知っている。経済成長期を生きた彼らは、実は「未来を拓くマインド」を持っている世代だ。</p>



<p>　いわゆるステレオタイプで言われる様な老人では全くない。</p>



<p>　デジタルデバイスを使いこなし、SNSで繋がり、時に新たなビジネスに挑戦する。</p>



<p>　精神は若いまま──むしろ「枯れるな」と自らを奮い立たせている。シニアは過去に生きる存在ではない。今を生き、これからを切り拓く、力強いプレイヤーなのだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-年齢を言い訳にしない-ジェロントロジーが教えてくれること"><strong>年齢を言い訳にしない。ジェロントロジーが教えてくれること</strong></h2>



<p>　現実はそれが発揮されていない。確かに「老い」は宿命だ。しかし、「どう生きるか」は選べる。鈴木さんがそう考えるきっかけとなったのが、ジェロントロジーだ。それは、このシンプルな真実を教えてくれる。</p>



<p>　老いとは、ただ体力が衰える現象ではない。鈴木準さんが深く学んだ「ジェロントロジー（Gerontology）」は、そこにまったく違う光を当てるのである。ジェロントロジーとは、医学、心理学、社会学、経済学、哲学──あらゆる分野を横断して、「人が年齢を重ねること」を包括的に研究する学問だ。</p>



<p>　その発祥は約100年前まで遡る。ヨーロッパからアメリカに渡り、超高齢化社会の到来を見据えて発展してきた。単なる医学的な老年学ではない。どうすれば、歳を重ねながらも豊かに、誇り高く生き続けられるか。その知恵を体系化したものである。</p>



<p>　驚くべきは、ジェロントロジーが明らかにする「老化」の始まりだ。成長期を経た<strong>20歳をピークに、人間はすでに緩やかな老いのプロセスを歩み始めている</strong>。つまり「老い」とは、シニアだけの問題ではない。すべての人が若いうちから向き合うべき人生の一部なのだ。</p>



<p>　この視点に立てば、年齢を重ねることは「衰え」ではない。「次なる自分をデザインする」ためのチャンスだとわかる。ジェロントロジーはこう語りかける──「あなたは何歳でも、人生を再設計できる」と。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-趣味は-人生を支える新しい-仕事-になる"><strong>趣味は、人生を支える新しい「仕事」になる</strong></h2>



<p>　鈴木さんはこの学びを通じて、「年齢を言い訳にしない生き方」を志すようになった。</p>



<p>　枯れることを前提とするのではない。どうすれば、精神と社会性を保ち続け、最後まで輝き続けられるか。それを真剣に考えたとき、シニア世代は「消費される側」ではなく、「社会を動かす側」に変わる。</p>



<p>　ジェロントロジーが示すのは、年齢を力に変える、そんな新しい人生設計図なのだ。だから、退職後、ただ時間を持て余すだけではもったいない。鈴木さんは語る。</p>



<p>　人生後半戦では「好きなこと」を仕事にしていいのだ、と。</p>



<p>　ここと先ほどのかつてとは違う今の60代以降の精神がオーバーラップする。何より今のそれらの世代はバブルに湧く日本を知っている。遊び方を知っている。寧ろ、これは低迷する日本で育ったそれら以外の世代には持っていない強力なアドバンテージである。</p>



<p>　そして、なぜ、鈴木さんがここまで熱っぽくこのことを語るのか。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-眠る巨大資産を-心の花-に水をやるために使う時"><strong>眠る巨大資産を、「心の花」に水をやるために使う時</strong></h2>



<p>　それは今、日本には2000兆円の個人金融資産が眠っているから。そのうち実に8割が50歳以上の世代の手にある。だが、この富は動かない。</p>



<p>　なぜなら、未来への不安が、消費をためらわせているからだ。本来なら、このお金は自らの人生をさらに豊かにするため、社会に希望を循環させるために使われるべきなのに。</p>



<p>　確かに、人生の折り返し地点に差し掛かると、多くの人が「更年期」という心身の変化を経験する。例えば、閉経を境に女性ホルモンが急降下し、心身のバランスを崩しやすくなる。ただ、案外、精神的な部分で男女に違いが見られる。</p>



<p>　でも、学ぶべきは一部の女性の動きだ。つまり、ここで明確に認識できるから、女性はそれを機に、ポジティブに捉え、第二の人生を歩む傾向が強い。</p>



<p>　例えば、鈴木さんの周りでも、こんな例が見られる。表情筋トレーニングを教える女性、セレクトショップを立ち上げた女性──趣味と熱意は、新たな生きがいとなり、周囲の人たちを巻き込み、コミュニティを育てていく。</p>



<p>　つまり、自分が夢中になれることを磨き、発信すれば、それは小さな経済圏を生む。</p>



<p>　経済合理性だけでは測れない、温かい経済がそこにはある。「仕事」という枠を軽やかに越え、人生を彩る舞台を、自ら作り出していこう。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-男性もまた奮い立て">男性もまた奮い立て</h2>



<p>　問題となるのは、男性の存在なのだ。そこで男性もまた、奮い立たなければいけない。</p>



<p>　それこそがまた、先ほど挙がった「更年期」という心身の変化に絡んでいて、男性はそれを認識していないからだ。</p>



<p>　意外なことに、男性もまた、40代後半から50代にかけて徐々に男性ホルモンが減少していく「男性更年期」を迎える。自覚されにくいこの変化が、無気力感や自己肯定感の低下を引き起こし、人生後半の活力を奪う大きな要因となるのだ。昔を引きづり、それらができない自分に自信を失う。ポジティブな女性とは対照的だ。</p>



<p>　だから、こうした生理的な変化を知識として理解することが、とても大切なのだ。下手すれば、知らずに「自分の努力が足りない」「もうダメだ」と思い込めば、心まで萎れてしまう。だが逆に、体と心の自然な変化だと受け止め、対策を講じることができれば、そこから人生をもう一度再起動させることもできる。</p>



<p>　ここで、ジェロントロジーは再び、こう教えてくれる。</p>



<p>「年齢を重ねることは、衰えることではない。新しい自分を設計し直すことだ」と。年齢を理由に諦める必要はない。人生は何度でも、設計し直せる。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-枯れない心が-社会を再び熱くする"><strong>枯れない心が、社会を再び熱くする</strong></h2>



<p>　鈴木さんが示すのは、老いを恐れるのではなく、知識と行動で味方につける、新しい生き方だ。</p>



<p>　語弊を恐れず言えば「枯れかけた心」に水を与えるように、夢中になれる体験、つながり、承認、貢献を提案していくこと。マーケティングとは、心に火を灯す営みなのだ。</p>



<p>　だから、今こそ、そのシニア世代に光を当てるべきなのだ。実際、今の日本には、「あきらめ」の空気が漂っている。しかし、それを変える力は、案外近くにある。人生を楽しむことをあきらめないシニアたち──彼らこそが、次の社会の火種になる。ディスコに足を運ぶ60代、ファッションを楽しむ70代、起業に挑む80代。</p>



<p>　そんな姿が広がれば、自ずと経済は回る。そして、個人金融資産が健全に世の中を活性化させる。さらには、若い世代にも「歳を重ねることは、未来を諦めることじゃない」という希望が伝わるだろう。</p>



<p>　無駄を恐れず、情熱を信じよう。人は最後まで咲くことができる。日本という社会も、まだ枯れてなどいない。この国を再び熱くするのは、枯れない心を持つ一人ひとりなのだ。シニア世代は、社会の余剰でも負担でもない。希望だ。彼らの「これから」を応援することが、停滞した日本にもう一度、息吹をもたらす。</p>



<p>　必要なのは、「老い」への恐れを捨て、可能性を見つめる勇気。私たちは、もっとこの世代に目を向けていい。枯れない未来は、ここからきっと、始まる。</p>



<p>　今日はこの辺で。</p>
<p>投稿 <a href="https://145magazine.jp/goodsnews/2025/04/active-senior-market/">シニア世代が日本を変える──「枯れない心」で未来を切り拓くマーケットとは</a> は <a href="https://145magazine.jp">145MAGAZINE</a> に最初に表示されました。</p>
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		<title>そっと横に佇むようにSNS 共感の本質─MERY編集長・奥松彩夏さんが語るZ世代とのメディアの向き合い方</title>
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		<dc:creator><![CDATA[石郷　学]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 18 Apr 2025 00:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[買い談]]></category>
		<category><![CDATA[通販/eコマース]]></category>
		<category><![CDATA[【Buying】集客]]></category>
		<category><![CDATA[DEEP DIVE: 賢くなろう─商売の教科書]]></category>
		<category><![CDATA[事業化のリアル｜HERO insight —アイデアを持続可能なビジネスへ]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>　Z世代という多様性の時代において、メディアの在り方は大きく変わりつつある。Instagramに限らず、多様なSNSを通じて独自の存在感を放つ「MER [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[
<p class="has-background" style="background-color:#ecf6fd">　Z世代という多様性の時代において、メディアの在り方は大きく変わりつつある。Instagramに限らず、多様なSNSを通じて独自の存在感を放つ「MERY」という“メディア”。彼女たちは、ずっと、共感というキーワードを軸にメディアの本質を再定義してきた。MERYソーシャルメディア 編集長・奥松彩夏さんは、時代とともに変化する読者の感性にどう寄り添ってきたのだろうか。面白いのは、「ファンです」ではなく「いつも見てます」と言われるところにある。何が違うのか。ここに実は、SNSやメディアの本質があり、その背景には、Z世代の生活感覚とSNSの構造を深く読み解く哲学があった──。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-1章-発信の主役はメディアではなく-共感">1章：発信の主役はメディアではなく“共感”</h2>



<h3 class="wp-block-heading" id="h-従来のメディアの概念とは大きく異なる">従来のメディアの概念とは大きく異なる</h3>



<p>　一言で言えば、MERYは、Z世代に向けた若い女性向けに特化したメディアである。</p>



<p>　ただ、それは、単なる女性向けウェブサイトではない。Z世代の若い女性たちの「自分らしさ」や「幸せのアップデート」を応援するメディアプラットフォームとして発展している。</p>



<p>　聞いていて、興味深かったのは、従来型のメディアの捉え方とはまるで違う点である。</p>



<p>　MERYが本格的にSNSメディアへと舵を切ったのは、スマホアプリ中心だった時代の終焉を見据えての決断だった。それこそ、アプリ誕生の頃には、ピンク色を基調にして、記事を豊富に、そのカラーを前面に出していた風でもあった。でも、そこから大きく転換したのは、ここ3年ほどのことである。</p>



<p>　記事主体から、SNSを舞台とした“映像・共感ベース”の運用に切り替えていく。それこそ、前例がない。だから、その方向性が受け入れられるか、またメディアとして成立するのかの確証はなかった。でも、編集部は「いいコンテンツを数多く出せば必ず届く」という信念を持ち続けた。</p>



<h3 class="wp-block-heading" id="h-snsを軸にした展開">SNSを軸にした展開</h3>



<p>　Instagram、TikTok、X（旧Twitter）、YouTube──そのすべてを活用するのは、「多様な価値観に寄り添うには、情報の入り口も多様であるべきだ」という信念に基づいている。</p>



<p>　それぞれのSNSには異なる空気感があり、異なるユーザーのリズムがある。MERYはそれらを丁寧に読み取り、媒体ごとに異なるコンテンツの表現と構成を試みている。</p>



<p>　大事なのは、この裏側にある彼女たちの感性を重んじる姿勢そのものだ。</p>



<p>　ともすれば、SNSというと、その運用法が取り沙汰される。でも、彼女たちは、そうしたアルゴリズム攻略よりも、熱量のある発信が届く構造を作り上げることに打ち込んだ。</p>



<p>　それが、冒頭に話した言葉に通じる。従来の雑誌であれば、媒体名で買っていたのであり、カラーを打ち出すことで存在価値を発揮した。それではなく、「たまたま見ていたらMERYだった」という逆算型のメディア体験こそが、現代の情報流通のリアルなのだというわけなのだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-2章-誰の-好き-も否定しない設計思想">2章：誰の“好き”も否定しない設計思想</h2>



<h3 class="wp-block-heading" id="h-20代の編集部員の感性をもらさず尊重">20代の編集部員の感性をもらさず尊重</h3>



<p>　MERYは、実は、明確なペルソナ設計や固定的なフォーマットを持たない。</p>



<p>　あえてカラーを定めず、編集部員一人ひとりがZ世代当事者として、自分たちの“今”を発信している。そこには「誰の好きも否定しない」という強い価値観があり、それが共感を呼び込む基盤になっている。</p>



<p>　多様な趣味嗜好、ファッション、思考様式──Z世代はそのすべてを変容可能な流動性をもって受け止めている。MERYでは、Instagramに限らず、YouTubeでは編集部員の“私物紹介”がユーザーの共感を得ていたり、Xではちょっとした生活の“気づき”を発信したりと、メディア的統一感ではなく、それぞれの場にふさわしい距離感を重視する。</p>



<h3 class="wp-block-heading" id="h-ファンではなく-いつも見ている対象">ファンではなく、いつも見ている対象</h3>



<p>　そこで、ハッとする。とある化粧品会社に勤務する20代女性から、以前、「MERY、結構見ているんです」と言って、YouTubeを紹介されたのだ。彼女は、MERYを見るうちに、MERYの中にいる人の持つ物なら、きっと自分も興味を持てるだろう。そう思って見ていて、購入してしまったとのことだった。</p>



<p>　まさに、「たまたま見ていたらMERYだった」に近い感覚ではないか。MERYという強力なカラーに引き寄せられて、、、というわけではない。気づいたら、そっと横に佇んでいた。その言い方が相応しい。</p>



<p>　この姿勢があるからこそ、雑誌的な「顔となるモデル」や「読者モデル組織」をあえて持たず、「誰でも自分のままで触れられる存在」として、メディアの距離感をリセットしているのである。言うなれば、読者が、自分をそこに投影して、その世界を味わっているのである。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-3章-雑誌モデル-からの決別とsns的導線の再構築">3章：“雑誌モデル”からの決別とSNS的導線の再構築</h2>



<h3 class="wp-block-heading" id="h-インフラが変わったからこその選択肢">インフラが変わったからこその選択肢</h3>



<p>　繰り返しになるけど、従来の雑誌モデルでは、メディア自体のブランドカラーが強くなければやっていけない。なぜなら、本屋で、棚に置かれず、買ってもらえなかったからだ。</p>



<p>　しかしMERYでは、その逆をいく。</p>



<p>　特定のモデルや有名人に頼らず、読者と地続きの存在が発信する。そうすることで、「自分ごと化」されやすい世界観を構築。だから、気づいたら「いつも見ていた」という循環が生まれ、それがSNSならではの導線となっている。リアルイベントでも、その世界観がユーザーの中で自然に共有されており、奥松さんは「トレンドの中にMERYがいる」と表現する。</p>



<p>　これって何気なく、深いなと思って聞いていた。つまり、本屋で選択するというインフラがなくなったから、それが当たり前になったのだ。</p>



<p>　だから、今のZ世代（に限らないのかもしれない）はすでに色々な価値観に触れていて、それが並立して、身の回りに存在する。それらは常にアップデートされたり、消えてしまったりするわけで、それをMERYは拾いに行っているのだと思った。</p>



<h3 class="wp-block-heading" id="h-様々な関心が同居している今のz世代">様々な関心が同居している今のZ世代</h3>



<p>　何か特定されたものではなく、存在するあらゆる関心、興味をとりにいく。</p>



<p>　それができるのは、編集部員が読む人と同じ世代であること。どんな興味も堂々と、自分なりにいいよねと表現していく。それらは、必ずしも、大衆に受け入れられるものかもしれない。</p>



<p>　けれど、響く人には響くことがある。それがどれであるかはわからない。でも、そこは「数をこなす」ことで見えてきたという。</p>



<p>　気がつけば、その自分の興味のあることのいくつかを、MERYがちゃんと表現してくれていた。ごく普通の生活者が、それを感じたとすれば、もう、それはMERYを身近に感じるようになっている証拠。ここに、共感が生まれる。他のメディアとは圧倒的に違う点が存在する。自分と同じだ、、、という感覚である。</p>



<p>　ゆえに、それぞれのSNSを尊重することにもつながるわけだ。</p>



<p>　YouTubeでも編集部員の等身大のライフスタイルが垣間見える構成にし、Xでは情報拡散性を活かして新たな接点を築く。媒体ごとの「文脈の差異」を受け入れながら、「MERYらしい」と思わせる一貫性を各所に滲ませる構造は、旧来の“世界観統一”とはまったく異なる発想だ。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-4章-一つの商品に-多様な物語を見出す">4章：一つの商品に、多様な物語を見出す</h2>



<h3 class="wp-block-heading" id="h-多様な文脈の可能性">多様な文脈の可能性</h3>



<p>　奥松さんとの対話からもう一つ見えてきたのは、商品や素材に込められた「多様な文脈の可能性」だ。</p>



<p>　これが他に応用の利く部分ではないかと思う。つまり、今上記に書いた通り、MERYは、様々な切り口の関心事を表現していく。逆に言えば、世の中にあるものも、色々な角度からそれを眺めることができるはずだ。</p>



<p>　たとえば、無茶苦茶な例だが、「人参」。（なぜ？って。すまない、奥松さんと話して、なんとなく話題にあがったから）。</p>



<p>　この人参ひとつとっても、料理、飾り切り、育成など多様な視点で語れる。そのどれかが、ある人にとっての「わたしのこと」に変わる瞬間がある。</p>



<p>　つまり、ここが先ほどの攻略法的なSNSのアプローチとは違うところなのだ。あなたはどんなタイプですか。そんな具合に、切り分けて提案したりするのを見かける。だが、それはあくまで要素をわかりやすくルール化したにすぎない。ルールに合致しないと、最大化されない。だから、悩む人も多い。</p>



<h3 class="wp-block-heading" id="h-一つの方向で決めつけない">一つの方向で決めつけない</h3>



<p>　MERYから学ぶとすれば、多様な物語を見出せばいい。この人参の例で言えば、真っ先に思い浮かぶのが、レシピという視点だろう。そうすると、レシピが正解のように見える。だけど、MERYが追うのは、それだけの切り口ではないよねという話なのだ。（飾り切り、育成がそれに相当する。）</p>



<p>　あ、この部分、共感できる。その集積地がMERYなのだから。</p>



<p>　故に、これがSNSの本質ではないかと思う。だから、この本質は、あらゆる商品・サービスに応用できる視点となりうる。</p>



<p>　つまり、固定化された「売り方」ではなく、日常のなかでいかに「接点」を生み出せるかが重要になる。SNSに限らず、販促も接客も、商品も「文脈の設計」に目を向けることで、Z世代の行動と自然に溶け合う可能性が高まる。</p>



<p>　逆にいえば、今まで、小売をはじめとして、一つの方向性にとらわれていたように思う。裏を返せば、そこに発掘すべき価値があり、伸び代があるわけだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-5章-目的ごとの-設計とkpi-でエンゲージメントを高める">5章：目的ごとの“設計とKPI”でエンゲージメントを高める</h2>



<h3 class="wp-block-heading" id="h-エンゲージメントも繊細なアプローチ">エンゲージメントも繊細なアプローチ</h3>



<p>　さて、そんな風にして、読者との共感が生まれれば、エンゲージメントが気になる。</p>



<p>　とかく、SNS運用でよく語られる「エンゲージメント」は、MERYにおいても重要な指標ではある。だが、それを単一で追うことはない。</p>



<p>　目的に応じて「保存」「いいね」「再生数」などのKPIを使い分け、それぞれのコンテンツに応じた“目標設計”を行っている。例えば、保存を促す投稿には「後でやってみたい裏技」や「店舗情報」を盛り込む。</p>



<p>　再生数を狙う動画では、ストーリー性やテンポ感を重視。フォロワー数はむしろ直接的に追わず、キャンペーンや広告運用などを分離して扱う。KPIを“感覚”ではなく“意図”で使い分けるこの発想は、長期運用を前提としたチームの合意形成にも寄与している。</p>



<h3 class="wp-block-heading" id="h-細かく存在する価値観に合わせて検証していく">細かく存在する価値観に合わせて検証していく</h3>



<p>　つまり、人の感覚はそれだけ様々細かく分類され、MERYはそのどれも尊重する。だから、その目的に合わせて、丁寧にそのエンゲージメントを高める方法にもこだわるわけだ。女性の感性に、繊細に耳を傾ける彼女たちの姿勢そのものが、ここにも現れている。</p>



<p>　要するに、ここに彼女たちの存在意義がある。</p>



<p>　従来型のメディアの姿勢からの脱却をした。正直、だとしても、自ずと、そのマネタイズの仕方も変えなければならない。そこを奥松さんにも聞いた。</p>



<p>　それを踏まえて、彼女たちはいわゆる広告収入というところをメインにすることなく、そういうマーケティング的な要素で、Z世代に寄り添うサポートを支援するようになっているわけだ。</p>



<p>　まさに、メディアの骨子が変わっている。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-結び-meryは-共感の集積地-として存在している">結び：MERYは“共感の集積地”として存在している</h2>



<p>　「ファンではないけど、いつも見ている」──Z世代のそんな声が、MERYの今を象徴している。</p>



<p>　従来のメディアが担っていた“色”をあえて脱ぎ捨て、多様性をそのまま受け止めるメディア。それが今、最もユーザーに近い場所に存在している。つまり、メディアが手にすることのできなかった“共感”を彼女たち、MERYは一人一人の編集部員の力によって、手に入れた。</p>



<p>　ゆえに、いつも読者と近いところに寄り添っている。</p>



<p>　おそらくこれからの時代、大事なのは何だろう。寄り添いながら、わかってくれているという、ちょうどいい距離感で、信頼を育てていくこと。そこなのではないか。</p>



<p>　それは何も「MERY」だけができることじゃない。それぞれ、全てに言えること。</p>



<p>　バズらせるのではなく、関係を育て、売ろうとするのではなく、分かり合える場所を作る。</p>



<p>　そしてこの姿勢こそが、商品にも応用可能な“アプローチの本質”であり、個々の関心にやさしく触れることが、未来の購買体験のヒントになるのかもしれない。</p>



<p>　今日はこの辺で。</p>
<p>投稿 <a href="https://145magazine.jp/retail/2025/04/media-mery-editor-okumatsu-interview/">そっと横に佇むようにSNS 共感の本質─MERY編集長・奥松彩夏さんが語るZ世代とのメディアの向き合い方</a> は <a href="https://145magazine.jp">145MAGAZINE</a> に最初に表示されました。</p>
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		<title>ネコもぶっ飛ぶ型破り人生、でも成立するのは保護猫への愛があるから。ネコリパブリック河瀬麻花さん</title>
		<link>https://145magazine.jp/retail/2024/12/asaka-kawase-neko-republic/?utm_source=rss&#038;utm_medium=rss&#038;utm_campaign=asaka-kawase-neko-republic</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[石郷　学]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 02 Dec 2024 23:34:24 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[買い談]]></category>
		<category><![CDATA[通販/eコマース]]></category>
		<category><![CDATA[【Buying】商品企画/マーチャンダイジング]]></category>
		<category><![CDATA[事業化のリアル｜HERO insight —アイデアを持続可能なビジネスへ]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>　何もかもが型破りで、熱量がほとばしる。これこそがネコリパブリック代表取締役、河瀬麻花さんだ。元はベーグル屋を営んでいた彼女が、店を閉じるという大きな [&#8230;]</p>
<p>投稿 <a href="https://145magazine.jp/retail/2024/12/asaka-kawase-neko-republic/">ネコもぶっ飛ぶ型破り人生、でも成立するのは保護猫への愛があるから。ネコリパブリック河瀬麻花さん</a> は <a href="https://145magazine.jp">145MAGAZINE</a> に最初に表示されました。</p>
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										<content:encoded><![CDATA[
<p class="has-background" style="background-color:#e9f6fe">　何もかもが型破りで、熱量がほとばしる。これこそがネコリパブリック代表取締役、河瀬麻花さんだ。元はベーグル屋を営んでいた彼女が、店を閉じるという大きな決断を経てゼロから保護猫事業に挑んだのは、ただの転身ではない。「誰かがやらなきゃいけないなら、自分がやる！」という情熱がすべての始まりだった。堅調に成長したその事業は、単なる活動にとどまらず、保護猫文化そのものを創り上げた。そして先日、クラウドファンディングで3900万円を集めたというニュースが舞い込んできたが、これが特別なことだとは思わない。むしろ、ここに至るまでの彼女の挑戦そのものが、すべてを語っている。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-1章-感性だからこそ予測できない価値を生む"><strong>1章：感性だからこそ予測できない価値を生む</strong></h2>



<p>　彼女は、家業がパン屋さんであり、生粋の職人肌の父が不器用にそれを切り盛りしていた。だが、その事業も時を経るほど、順風満帆とは言えない状況へと陥るように。</p>



<p>　一方、麻花さんは、というと、仕事での偉業とは裏腹に社会人デビューは可能性を感じさせるものではなかった（失礼！）。美術映像系の学校だったものの、そうした力を活かす企業の入り口は、就職氷河期ゆえに狭き門。彼女自身、そこまで働くということに執着しておらず、派遣OLで過ごす日々であった。</p>



<p>　ただ、その家業がかなり経営的に厳しいこともあり、彼女が戻ってくる。それで、彼女の人生が大きくひらけていくのだからわからないものだ。最初のきっかけは、彼女が海外に留学しているときに、出会ったベーグル。まだ日本には馴染みのないものだったが、これを日本流にアレンジすることで、ブレイクすると直感した。実家はパン屋であるから、そのリソースを使って、ベーグルを作ろうと提案した。</p>



<p>　彼女の着眼点が良かったのは、インターネットに目を向けたことにある。それこそ、最初はメールでのやり取りを通して、簡易的なカートシステムを取り入れた。</p>



<p>　また、楽天市場の出店費用に関しても、実に強か。当時、父が地元のスポーツチームへ少額で、スポンサードして、応援をしていたことがあった。ただ、その数十万円が、まだ振り込まれていないことを麻花さんは知るなり、その予算をその楽天市場の出店費用に充ててしまう（笑）。でも、これらベーグル事業こそが、軌道に乗って、パン屋を救う材料になる。わからないものだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-2章-ベーグルから保護猫へ">2章：ベーグルから保護猫へ</h2>



<p>　思うに、彼女の実家は岐阜県で、ベーグルという感度の高いアイテムをまだ受け入れられづらいというハードルもあったろう。ただ、それも、ネットの力を借りて乗り切ったということなのだ。</p>



<p>　ベーグルのセンスが、特に都会の人に受け入れられるようになったわけだ。驚きなのは、そのパン屋の売上の8割を占めるほどになったこと。これには父も驚いたことだろう。</p>



<p>　・・・とここまで書いてきて、一度も猫の話が出てこないではないか。そう思う人もいるだろう。実は、このパン屋をやりながら、新規事業として立ち上げたのが、保護猫事業であったのだ。</p>



<p>　そもそも「保護猫」って何？そういう声も聞こえてきそうだから説明しておこう。</p>



<p>　かくいう僕も猫を飼ったことがないから、知らなかった。要するに、「保護猫」とは、飼い主がいない、または劣悪な飼育環境から保護された猫のことを指している。余談ではあるけど、僕自身、身近な問題として考えていなかったのだが、知り合いの「オキエイコ」さんというクリエイターからこんな事を言われて、ハッとした。</p>



<p class="has-background" style="background-color:#f1e6fb">参考：<a href="https://145magazine.jp/character-market/2024/03/character-talk-okin-eiko-moshi-neko/">「もしも私が帰れなくなったら…？」猫と人をつなぐ“もしも猫”物語と、ねこヘルプ手帳が生まれるまで</a></p>



<p>　「猫を飼っていても、飼い主の身に何が起こるかわからないですよね」。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-3-章-保護猫カフェの始まり-家業から独立した新たな挑戦">3<strong>章：保護猫カフェの始まり――家業から独立した新たな挑戦</strong></h2>



<p>　つまり、突如として、飼い主は交通事故に遭い入院する、あるいは命を失う。その時に家にいる猫はどうなるだろう。僕が知るそのクリエイターは飼い猫に関する手帳を、自身で手がけ、持ち主に持ち歩いてもらうよう啓蒙している。</p>



<p>　保護されるべき猫は、上記のように、劣悪という括りでは括れない、実は、身近に存在しうる問題であることを痛感したのである。このことを知っていたから、麻花さんの気持ちに共感できたのもある。</p>



<p>　話を戻そう。彼女にとって大きかったのは岐阜の「女性若者支援プログラム」である。</p>



<p>　彼女はベーグル屋さんなので、EC仲間と連れ立って、ぎふネットショップマスターズ倶楽部にも通っていた。そこで、その話を耳にするとともに、事業者同士で、それぞれどんな事業をやってみたいかを発表していたのだ。そこで麻花さんが発表したのが、保護猫の事業。彼女はベーグル屋をやる一方で、ボランティアとして、保護猫の活動をやっていた。</p>



<p>　ただ、その時、その関わる人の多くが手弁当で、やっていた側面もあり、疲弊していた。つまり、持続可能な保護猫活動は株式会社化する事で具現化されると考えたところに彼女のセンスがある。事業内容を切々と説くと、事業化できる可能性は高い。そう言われ、申請したところ承認され、本当に着手し始めたというのが始まりだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-4章-営利でやるから持続可能で猫を救える"><strong>4章：営利でやるから持続可能で猫を救える</strong></h2>



<p>　普段、ほんわかしてる麻花さんだが、突如として、彼女のひらめきが、停滞していた道を切り開くことがある。彼女が事業を進める上で、キーワードとなったのは、「多頭飼育崩壊」。</p>



<p>　とある猫好きの人の家へ訪問した際に、ピンときた。それこそが彼女の師匠なのだが、そこで耳にした一言が、具現化へと至る。その女性は、自宅でたくさんの猫を飼っていた。その方が預かる理由はまさに「多頭飼育崩壊」によるもの。</p>



<p>　実は、猫というのは極めて繁殖率が高い。オスとメスが自由に繁殖し合える環境があるとしよう。たった二匹が一年後、何匹になっているだろうか？</p>



<p>　その答えは、100匹を超えるレベルになる。</p>



<p>　ええ？だから、そこまでいかなくても、手に負えなくて、手放しをする人間も多い。だから、誰かが保護しなければならない。そこで、引き取り人として名乗り出たのが、その女性。面倒が見れなくなった猫たちは皆、処分されるからそれは忍びない。</p>



<p>&nbsp;　手放された猫を引き取り、欲しいという人に譲ろう。そう考えていたが、個人でやるには限界がある。</p>



<p>　猫は家では寛いでいても、一度、外に出れば、皆、緊張して、らしさを失う。だから、それをなかなか譲る機会が生まれない。そう“師匠”が嘆いているのを聞いて、河瀬さんは閃いた。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-5章-外で触れ合い-譲り渡せる土壌があればいい">5章：外で触れ合い、譲り渡せる土壌があればいい</h2>



<p>　ならば、猫を譲れる場所を外に作ればいい。それが保護猫カフェの発想の原点である。猫カフェがあるのだから、それを保護猫と兼ねれば良い。当初はパン屋の一部門として始まったこの事業。ただ、当然ながら、場所代などの固定費がかかるなどの問題がある。</p>



<p>　ここで「女性若者支援プログラム」の意義は大きい。</p>



<p>　実は、この内容は、事業を立ち上げた人の２年間の人件費と事業費も出る。ゆえに、一番最初の最も固定費がかかり、利益が出づらい部分でコストを徹底的に抑えることができた。だから、その事業は3年以内で黒字化を達成して、その後の展開に道筋を作った。</p>



<p>　また、時を同じくして、父の死によってパン屋を閉店せざるを得ない状況に直面した。実は、その閉店の前から、銀行の提案で保護猫事業を独立させていた。それによって、ネコリパブリックの動きは当初からスムーズに進めることができたという幸運もある。</p>



<p>&nbsp;保護猫カフェは単なるカフェではなく、保護猫活動を広げるためのハブとなった。それだけではない。当然、その譲り渡す過程で、育てるために必要なものを販売した。ここでECが機能する。</p>



<p>　何より大きいのは、その後の関係性だ。保護猫を譲り渡した後でも、その猫は嫁に出すような感じである。</p>



<p>　“実家”としてもその後が気になる。「その後の様子をInstagramでアップしてくださいね」などと呼びかけると、ネコリパブリックと飼い主との関係性は途絶えることなく、続いていった。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-6章-保護猫カフェから広がる未来"><strong>6章：保護猫カフェから広がる未来</strong></h2>



<p>　さらに、麻花さんは猫に絡む作家や企業と連携し、イベントを開催。その名も「ネコ市ネコ座」。</p>



<p>　出店料や入場料で収益が生まれる。ただ、ここで稼いでいるのも、結果、それを保護猫の活動資金に充てるためであるということだ。営利でありながら、営利っぽくない要素が、保護猫カフェを中心に強力なコミュニティを形成する要因になるわけだ。</p>



<p>　この辺が独創的で素晴らしいと思う。保護猫カフェの運営が順調に進む中、麻花さんはその枠を超えて、あらゆる価値を飲み込む。</p>



<p>　その他、ネコリパブリックのファッションブランドも手がけた。大手の小売兼メーカーにいたデザイナーとの出会いで、着想したのだ。猫のアイコン入りで、本格志向のファッション系のアイテムを発売した。</p>



<p>　ここまでの話を踏まえれば、そのブランドが受け入れられる理由はわかるだろう。どうせおしゃれするなら、その支払ったお金が猫を救う活動に繋がっていてほしい。そんな想いが集まるところにこのファッションブランドの価値がある。</p>



<p>　いきなり、猫のブランドを始めても、うまくはいかないだろう。けれど、彼女の場合は違う。</p>



<p>　そこまでの活動で、保護猫カフェを起点として、行動をしている事で信頼が得られている。だから、その中で、興味を示してもらえて、買ってもらえる素地がある。関わる人たちは猫たちの生活を支える一員であることを実感し、それがさらなる共感の輪を広げていくのである。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-7章-そして-保護猫シェルター-へと続く"><strong>7章：そして、保護猫シェルター へと続く</strong></h2>



<p>　これにより、「猫好きの集まる場」が収益を生み出すだけでなく、保護猫活動の認知をさらに広げるメディアとして機能するようになった。思うに、目先でお金を稼ぐのではなく、未来に必要な価値を唱えたときの強さである。事業の構想は自然と広がり、他者の想像の及ばないところで、素敵に道が切り拓かれていく。</p>



<p>　そして、現在、麻花さんが注力しているのが「保護猫シェルター」の運営である。これが最初に話した現在進行形での彼女の“型破り”とも思える大胆な行動。</p>



<p>　このシェルターは、病気や障害を抱えた猫たちが安心して暮らせる場所として設計されている。ここで猫たちは健康を取り戻し、再び保護猫カフェで新しい飼い主と出会いを果たしたり、穏やかな環境で寿命を全うすることができる。この部分だけは非営利で運営しているのだ。</p>



<p>　そして、冒頭に話した3800万円のクラウドファンディングはこれに関するものである。実は、当初、シェルター用に借りていた物件を、手放さざるを得ない状況に直面したのである。</p>



<p>　もうすでに多くの猫がこの中にいる。この困難に対し、麻花さんは「自分たちの拠点を持つ」という決断を下す。そして高円寺近くに新しい家を購入。それをシェルターとして活用するという大きな挑戦に踏み切ったのだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-8章-共感が生んだ3000万円の支援-未来へのヒントを紡ぐ物語">8章：<strong>共感が生んだ3000万円の支援</strong> <strong>未来へのヒントを紡ぐ物語</strong></h2>



<p>　それにあたって、購入資金の一部をクラウドファンディングで募った。そうやって「保護猫のための新たな拠点を共に作りたい」という熱い想いを支援者たちに訴えたのである。</p>



<p>　目標は、なんと3000万円。果たしてそんなことが可能なのかと思われた、この挑戦。見事それを達成したどころか、ネクストチャレンジとして修正して「3800万円」を目指した。</p>



<p>　そして、その3800万円も達成して、3900万円で有終の美を終えた。</p>



<p>　しかし、ここまでの話を読んできたあなたであれば、集まる理由も理解できるだろう。何もないところに風呂敷を広げているのではない。これまでの行動で積み上げてきた信頼のもとに、この実績があるのだと思う。</p>



<p>　河瀬麻花さんが築いた保護猫活動の文化は、株式会社にすることで、収益を生む仕組みとして持続可能性を確立。さらに多くの人々に「自分にも何かできる」という希望を与えている。長年の活動で築いた共感の輪は、クラウドファンディングの成功や、全国に広がる保護猫の拠点という形で確かな成果を残している。</p>



<p>　そして、その先に見据える物語は、まだ続く。</p>



<p>　彼女の行動を見て、これからの事業において「持続可能」の大事さを思う。それは決して、お金儲けが先行していては想像し得ない世界だ。次にどのような未来を描いていくのか。その背中を追い続けることで、私たちも新たな一歩を踏み出す勇気を得られるだろう。</p>



<p>　今日はこの辺で。</p>
<p>投稿 <a href="https://145magazine.jp/retail/2024/12/asaka-kawase-neko-republic/">ネコもぶっ飛ぶ型破り人生、でも成立するのは保護猫への愛があるから。ネコリパブリック河瀬麻花さん</a> は <a href="https://145magazine.jp">145MAGAZINE</a> に最初に表示されました。</p>
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		<title>今の時代の逆張り 無駄と手間を武器に？ショッピングの熱狂を追求するFANATIC代表 野田大介の挑戦</title>
		<link>https://145magazine.jp/retail/2024/09/reversing-the-tide-in-todays-world-using-waste-and-hassle-as-a-weaponthe-challenge-of-daisuke-noda-president-of-fanatic-in-pursuit-of-shopping-frenzy/?utm_source=rss&#038;utm_medium=rss&#038;utm_campaign=reversing-the-tide-in-todays-world-using-waste-and-hassle-as-a-weaponthe-challenge-of-daisuke-noda-president-of-fanatic-in-pursuit-of-shopping-frenzy</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[石郷　学]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 10 Sep 2024 05:30:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[リアル店舗]]></category>
		<category><![CDATA[買い談]]></category>
		<category><![CDATA[culture/渋谷]]></category>
		<category><![CDATA[事業化のリアル｜HERO insight —アイデアを持続可能なビジネスへ]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>　誰でもアクセスできる時代。だからこそ、アクセスできない世界を作ることで、熱狂が生まれる。僕は、この日、渋谷ヒカリエで、その熱狂を感じ取った。そこにい [&#8230;]</p>
<p>投稿 <a href="https://145magazine.jp/retail/2024/09/reversing-the-tide-in-todays-world-using-waste-and-hassle-as-a-weaponthe-challenge-of-daisuke-noda-president-of-fanatic-in-pursuit-of-shopping-frenzy/">今の時代の逆張り 無駄と手間を武器に？ショッピングの熱狂を追求するFANATIC代表 野田大介の挑戦</a> は <a href="https://145magazine.jp">145MAGAZINE</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p class="has-background" style="background-color:#ecf6fd">　誰でもアクセスできる時代。だからこそ、アクセスできない世界を作ることで、熱狂が生まれる。僕は、この日、渋谷ヒカリエで、その熱狂を感じ取った。そこにいたのが、FANATIC代表取締役 野田大介さん。普段はネットビジネスに従事している彼が、だからこそ提案したい価値がある。そう言って２日間限定で、「あんときマーケット」というイベントを開催した。まさに、今のトレンドの逆張りなのだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-ネットでの利便性を超えた-ショッピングの楽しさ">ネットでの利便性を超えた「ショッピングの楽しさ」</h2>



<p>　語弊を恐れず言えば、魅力的に感じたのは「閉鎖的」環境、一見さんお断りの面白さ。誰でも入れるわけではない。今の時代は、誰でも、どこでも、いきたいところ、知りたいことに、すぐに触れることができる。つまり、行けないということが、逆に価値観を共にする人たちで、濃度の高い共鳴を果たせる土台になり、熱狂を生み出すわけだ。</p>



<p>　その「閉鎖的」な環境はどのようにして築かれたのか。それについては追って話す。まず、野田さんに耳を傾けてみよう。開口一番、こう述べてくれた。</p>



<p>　最近、ファッションの分野では、過剰な効率化が進んで、商品を購入する体験が「作業化」してしまっている。でも、それはファッション本来の持つ、本来の楽しさを失ってしまっている。</p>



<p>　「だって、考えてみて欲しい。スマホのない時代、例えば、デニムのムック本を探しまくり、そしてそれを読み込んで、どこに行けばあるのだろう。それをヒントに街を散策して、店を見つける。店では、多くの商品の中から、お目当てのものを掘り当てる。宝探しのように、楽しんでいた」。</p>



<p>　つまり、彼らがこのマーケットで追うのは、そこだ。本来、アパレルや雑貨に求められる「驚き」「ワクワク」の体験なのである。面白いのは、彼がFANATICという会社でデジタルの最前線にいて、真逆のことを語っていることである。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-あんときマーケット-に見る発見の喜び">「あんときマーケット」に見る発見の喜び</h2>



<p>　野田さんはそこにある「人間らしさ」や「体験価値」を重んじ、買い物に再び喜びと発見を取り戻すための試みをしようというわけである。</p>



<p>　では、どうやってそれをやっていくのか。これがまた、面白い。僕が思うに、それを解決するのが「編集力」だ。その時代を第一線で作り上げてきた人は、それぞれで活躍している。ただ、それは個々に存在するのであって、下手すれば昨今のデジタルの台頭の中で、埋没する可能性がある。</p>



<p>　それをどうやったら、世の中の人に関心を集められるか。その切り口を考えるのが編集者としての価値。そこで、野田さんは自らの知見をそこで活かす。</p>



<p>　そこに辿り着くために「MIMIC」というメディアを立ち上げた。そのメディアが注目したのは、80年代から90年代のストリートファッション。その最前線で触れていた元オーリー編集部のメンバーたちが《あんときのストリート》といって、アパレル、雑貨を振り返るわけである。</p>



<p>　取材対象は、一時代を築いたブランドの仕掛け人。今もまた、働く場所は変われど、そのイズムを胸に走っていて、光り輝く。だから、そこにどう光を当てるか。「MIMIC」は、その時代の熱量を呼び起こそうと説いて、その価値観を広めた。</p>



<p>　それを言われた仕掛け人たちも、自分たちの原点がそこにある。だからこそ、それを掘り起こすことに皆、二つ返事で協力した。そのメディアを形作るには十分な素地はできていたわけだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-ネットビジネスとの対照的な価値観">ネットビジネスとの対照的な価値観</h2>



<p>　だから、その延長上で「あんときマーケット」が生まれる。この“あんとき”こそ、80年代から90年代。</p>



<p>　そのメディアを構成する人たちが、結集。各々の自慢のセンスの効いた商品を持って、この場所で一点ものとしてフリーマーケットを開く。各々の企業で大手スポーツメーカーの中で、伝説的なコラボを仕掛けてきたような人たちだから、面白いに決まっている。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img data-recalc-dims="1" fetchpriority="high" decoding="async" width="900" height="615" src="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2024/09/antoki240902.jpg?resize=900%2C615&#038;ssl=1" alt="" class="wp-image-51379" srcset="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2024/09/antoki240902.jpg?w=900&amp;ssl=1 900w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2024/09/antoki240902.jpg?resize=300%2C205&amp;ssl=1 300w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2024/09/antoki240902.jpg?resize=768%2C525&amp;ssl=1 768w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2024/09/antoki240902.jpg?resize=730%2C500&amp;ssl=1 730w" sizes="(max-width: 900px) 100vw, 900px" /></figure>



<p>　この土台を作った上で、完全に効率化されたネットショッピングとは一線を画す環境を作る。敢えて、効率的に商品を手に入れるという行為を排除。参加者が自ら商品を探し出し、その過程で生まれる「発見」の喜びを楽しめるように設計されている。</p>



<p>　ゆえに、事前にこの「あんときマーケット」と銘打たれたフライヤーを作成した。というのも、それを主に関東近郊のストリート系で、特に尖ったショップに配布するからだ。実は、このフライヤーがないと、あんときマーケットの初日には参加できないのである。</p>



<p>　そして、これはフリマであるから、早い者勝ち。それが欲しくて、タダで配布されたフライヤーなのに、メルカリで“売買”されるやり取りまで生まれたのだから面白い。</p>



<p>　当然、開始前から順番を待つ列ができ、胸を高鳴らせる人で溢れる。自分の順番が来ると、居ても立っても居られず、走り出す人もいた。直に物に触れ合い、感動するから、出店する人たちとの会話の盛り上がりようは、想像に難くない。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-ショッピングに-熱狂-を取り戻す試み">ショッピングに「熱狂」を取り戻す試み</h2>



<p>　野田さんが自身で、普段行っているネットビジネスでは、利便性やスピードが求められているのとは、まるで逆。ここでの体験は、まさに無駄と発見の積み重ねから生まれる喜びであり、そのプロセスがユーザーに「熱狂」をもたらす。</p>



<p>　それこそ、スマホのない時代、本を漁って、その中で必死に行間読んで、いろいろ思いを馳せて、ファッションに夢を抱いていたその時代。限りなく、そこに近い世界を今の時代に取り戻す。それがファッションが誇るべき価値だからだ。</p>



<p>　驚くことに、僕の知人でアパレル雑貨の第一線で、世界を股にかけて活躍するその人も、来ていたらしい。そこにいる皆川 伸一郎さんが自分の恩人だと語った。そして、今も“あんとき”を楽しんでいると、その場所にいた皆川さんの姿を絶賛したのだ。</p>



<p>　野田さんが目指す「熱狂」は、ただ商品を購入するだけではない。その背後にあるストーリーや背景を探ることから生まれるわけだ。その背景の探究すらユーザー側が担い、買い物における「発見」が、個性や独自性を生み出し、それがユーザーの熱狂につながる。</p>



<p>　それは、ファッションアイテムにおいて、単なる服としてではなく、文化を重んじることになる。そのデザインや素材の由来、背景までを知ること。それで、ユーザーはより深い満足感を得ることができる。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-利便性だけではない-体験価値">利便性だけではない「体験価値」</h2>



<p>　効率化と利便性が追求される現代の消費社会。だから、ショッピングの根本的な楽しさを再評価する取り組み。それが「あんときマーケット」。</p>



<p>　彼は、デジタル技術が発展していく中でも、単なる商品購入ではなく、その過程や背景にあるストーリー、発見の喜びを大切にすることを提唱している。</p>



<p>　今後も、デジタルで利便性を追いながら、一方で、ショッピングの楽しさを追求し、今に必要な価値のバランスをとっていく。オムニチャネルが大事だと言われ、生産性が高い環境も必要。だけど、かつての全てを否定することなく、ユーザーに新しい体験を提供し続け、努力したいと語るわけだ。</p>



<p>　消費者が再び買い物を楽しめるような、熱狂的な体験は増えるだろうか。単に商品を売るだけではなく、消費者との新たな関係性を築くための必要な“逆張り”となるのは、間違いないだろう。</p>



<p>　今日はこの辺で。</p>
<p>投稿 <a href="https://145magazine.jp/retail/2024/09/reversing-the-tide-in-todays-world-using-waste-and-hassle-as-a-weaponthe-challenge-of-daisuke-noda-president-of-fanatic-in-pursuit-of-shopping-frenzy/">今の時代の逆張り 無駄と手間を武器に？ショッピングの熱狂を追求するFANATIC代表 野田大介の挑戦</a> は <a href="https://145magazine.jp">145MAGAZINE</a> に最初に表示されました。</p>
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		<title>ネット通販、動画という従来の定義を乗り越え、見据える新たな購買シーン Fireworkの世界</title>
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		<dc:creator><![CDATA[石郷　学]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 01 Sep 2024 22:30:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[買い談]]></category>
		<category><![CDATA[通販/eコマース]]></category>
		<category><![CDATA[事業化のリアル｜HERO insight —アイデアを持続可能なビジネスへ]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>　「思えば、この会社の社員がまだ一桁の時からjoinして、色々やってきました」。海外のデジタル最前線に魅せられた男が、たどり着いたのが、動画。先日、海 [&#8230;]</p>
<p>投稿 <a href="https://145magazine.jp/retail/2024/09/new-purchasing-scene-looking-beyond-the-traditional-definitions-of-online-shopping-and-video-fireworks-world/">ネット通販、動画という従来の定義を乗り越え、見据える新たな購買シーン Fireworkの世界</a> は <a href="https://145magazine.jp">145MAGAZINE</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p class="has-background" style="background-color:#eef7fb">　「思えば、この会社の社員がまだ一桁の時からjoinして、色々やってきました」。海外のデジタル最前線に魅せられた男が、たどり着いたのが、動画。先日、海外発祥のFirework社が提供する動画ソリューションを通じて、ECの概念はもはや過去のものに感じられた。それを泥臭く、形にしてきた同社の日本法人代表 瀧澤 優作さんの話に迫ろうと思う。彼らの動画が指し示す新しい形態は、ECとの親和性が高くなって、新しい購買シーンを連想させる。想像しよう、新たな世界へ。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-tiktok的な動画のニーズがヒントに">TikTok的な動画のニーズがヒントに</h2>



<p>　とはいえ、Firework社は、最初から今のような構想をしていたわけではない。当初はBtoC向けにTikTokのようなサービスを提供していた。その視点は先駆けていたから、順調に推移した。だが、情勢が変わったのは、TikTokが巨額の投資を行ったこと。TikTokの戦略が、世界規模へと拡大したことで、国内もTikTokにより席巻される。そうすれば、Firework社は方向転換を余儀なくされることになる。いち早く、ビジネスモデルを変えた。</p>



<p>　でも、彼らは、そこで得た知見を活かすことができた。Firework社は、提案先を人から企業にシフトしたことで、新たなビジネスチャンスを手にしたのである。どういうことか。彼らのやることは、例えば、ECサイトなどに提案するもの。結局は、その先にお客様がいるということで、このお客様はいうまでもなく一般人である。</p>



<p>　要するに、Firework社は、TikTokのような動画コンテンツで知見があったことがプラスに作用するわけだ。BtoCをやる中で、どういうものが効果をもたらすのか。それをインフルエンサーと二人三脚で、昨日などインフラを含め、作り上げてきた素地がある。どういう設計をすれば、インフルエンサーが発信しやすいかの土壌を知っていた。だから、それはそのまま、企業に置き換えられた。要点を抑えた発信が企業にとって、売上向上をもたらすからだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-動画とecの新たな関係">動画とECの新たな関係</h2>



<p>　いわば、BtoBtoCのビジネスモデルである。ゆえに躍進の一手を掴めた。ここで大事なのは、人の心が動く本質的な部分は変わっていないこと。大事なのは、それをどうビジネスに有効活用していくか。ECサイトにとってはそれを取り込むことで、裾野を広げることは重要である。</p>



<p>　改めて、瀧澤さんの話をベースに気づいたことがある。それは、従来と動画の位置付けが変わっていること。従来の動画は、テレビがそうであるように、主に視聴者に「コンテンツを提供する」手段。そこで止まっていたように思う。</p>



<p>　しかし、それが、スマホ上で展開されることで、変わる。動画そのものがECの要素を備え、全く新しい付加価値を生み出す手段となっている。過去で言えば、コンテンツを提供することは投げっぱなし。そこを回収する術を身につけた動画という意味で、この動画コンテンツがもたらす価値は大きいだろう。</p>



<p>　具体的な事例を挙げよう。例えば、花王は自らが手がける化粧品を、ライブ配信で使ってみせた。ただ、ここは彼らの知恵の見せ所。見事なのは次から次へとメイクを施してみせた事である。彼らは日頃、百貨店であらゆる人の顔に触れ合い、そして、適切な化粧を施してきた。それをデジタルでの強みに変えたのである。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-スタッフの腕が最大化されるライブ配信">スタッフの腕が最大化されるライブ配信</h2>



<p>　だから、そこでコメントを集める。ああしてほしい、こうして欲しい。寄せられるさまざまな声に次々、答えて、そこでタイムリーに指し示すわけだ。その変貌ぶりを目にした視聴者は、そこに魅了される。そして、その変貌が、何気なく、そこで購入できる商品というところで視聴者と繋がっている。コツさえ押さえれば、自らもそうしたイメージの変貌を遂げることができるのか。夢を抱くわけだ。笑。</p>



<p>　しかも、これが多くの人が視聴する中で行われ、一体感があって、ライブのような熱狂に包まれる。従来の百貨店での接客を動画で再現し、さらに進化させた形である。</p>



<p>　接客が、動画を通じて広がり、受け皿としてECを有効活用したまでのことで、理屈はシンプル。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-リアルとデジタルの新しい使い道">リアルとデジタルの新しい使い道</h2>



<p>　これでお分かりいただけるだろう。動画がただ動画で見るだけに完結することはない。ECと連動して、旧来のメディアとは異なる新しい価値を産んでいて、それがスマホ一つで具現化できる。勿論、Firework社の部分でコストがかかるけど、自分たちのやるべき姿勢を見出した企業は、そこを深掘りして、彼らの機能を味方につけていくわけである。</p>



<p>　例えば、ライブ配信による、視聴者の反応がリアルタイムで把握できる。そこで、Firework社では、それを瞬時に、バックヤード側で数値化し、何が視聴者に響いているかを可視化するわけだ。ここからが驚きなのだが、動画の可能性を一気に飛躍させる。</p>



<p>　つまり、この新しい形のライブコマースでは、視聴者のリアルタイムでの反応に合わせて、進行する出演者に指示を出せるわけである。要するに数値からみて、盛り上がっていることを見たところで、「その話を引き伸ばして！」という具合に、裏方から指示出しできるわけだ。</p>



<p>　何より視聴者の興味関心のあるネタを膨らませることが可能となれば、当然、その視聴内容は視聴者の理想に応えるものになる。従来の動画が作りっぱなしだったとすれば、こうはならない。ここに新たな世界を見たわけだ。ユーザー本位の動画を作れるということになる。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-着地にecがあるからこそ-動画の質が高まる">着地にECがあるからこそ、動画の質が高まる</h2>



<p>　だから、彼らのシステムを利用するコストが理に適ったものとなる。着地としてECがあるから、それを補完できて、自らのブランディング力を向上させる。一例だが、彼らは独自のビジネスモデルで羽ばたく土台を得たわけだ。</p>



<p>　アーカイブで見れれば、商品の価値を深掘りしたものとなり、平面的なECサイトとは違った様相を呈する。</p>



<p>　だから、言ったのだ。従来のテレビに見られる動画とも違って、新しい価値を生み出したと。従来のECとも異なる形で収益を生む、新しいビジネスモデルを生み出している。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-動画マーケティングの変革">動画マーケティングの変革</h2>



<p>　こういうと、花王のように、美しい方々で構成されているから、と思われがち。だが、大事なのは、そこに流れる人間性と空気感である。語弊を恐れず言えば、「生協」もライブコマースを活用して、どこにでもいそうな（失礼！）親近感が湧いてくる社員が出てくる。でも、人間は中身で真価を発揮する（度々、失礼！）わけで、一度、語り出すと、商品への熱量が並みではない。それもそのはず。彼が生協でバイヤーを務めているから。もう、そうなるとスターと変わりない。</p>



<p>　その信憑性にファンが生まれるのである。これらの配信の本質である「人」の大事さという部分が果たす意味合いは大きい。</p>



<p>　これこそ、発掘。こういうところに価値があるなど、今までにはなかった。だから、当の本人たちは、それを堂々と伝える自信がつき、彼らも変貌する。ECとライブコマースの融合が進み、社員のポテンシャルを活かすという意味で、奏功したわけだ。</p>



<p>　そう考えると、スマホという武器を手に入れ、世の中は変わってきた。それは、従来の縦割りにはない成果を生み出すという事に尽きる。だから、ECサイトが注目されている。具体的な消費を生み出す着地点として。だからこそ、コンテンツ性を備えて、ECとしての力を発揮すれば、良い。今までにない新しい購買シーンを生み出し、自らの裾野を大きく広げる事になるのである。</p>



<p>　今日はこの辺で。</p>
<p>投稿 <a href="https://145magazine.jp/retail/2024/09/new-purchasing-scene-looking-beyond-the-traditional-definitions-of-online-shopping-and-video-fireworks-world/">ネット通販、動画という従来の定義を乗り越え、見据える新たな購買シーン Fireworkの世界</a> は <a href="https://145magazine.jp">145MAGAZINE</a> に最初に表示されました。</p>
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		<title>日本企業の力はこの程度では終わらない IPを世界に轟かせ企業価値を底上げする NKT3 林 哲煥さん</title>
		<link>https://145magazine.jp/character-market/2024/07/making-ips-world-renowned-and-raising-corporate-value-nkt3-mr-imu/?utm_source=rss&#038;utm_medium=rss&#038;utm_campaign=making-ips-world-renowned-and-raising-corporate-value-nkt3-mr-imu</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[石郷　学]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 14 Jul 2024 22:30:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[キャラ談]]></category>
		<category><![CDATA[ライセンシー｜世界を借りる側]]></category>
		<category><![CDATA[ライセンス]]></category>
		<category><![CDATA[事業化のリアル｜HERO insight —アイデアを持続可能なビジネスへ]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>　日本はゼロから一を生み出すことには長けている。けれど、1から100にしていくのは苦手で、その証拠は、時価総額ランキングをみればわかる。日本の名だたる [&#8230;]</p>
<p>投稿 <a href="https://145magazine.jp/character-market/2024/07/making-ips-world-renowned-and-raising-corporate-value-nkt3-mr-imu/">日本企業の力はこの程度では終わらない IPを世界に轟かせ企業価値を底上げする NKT3 林 哲煥さん</a> は <a href="https://145magazine.jp">145MAGAZINE</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p class="has-background" style="background-color:#fbe6eb">　日本はゼロから一を生み出すことには長けている。けれど、1から100にしていくのは苦手で、その証拠は、時価総額ランキングをみればわかる。日本の名だたる大企業が束でかかっても、海外の企業一社にかなわない。僕が知り合ったNKT３のファウンダーにしてCEOの林 哲煥さんと話していて、それを痛感した。そして、その原因は、日本独特の閉鎖的な風習にあるからこそ、林さんは自らの強みを活かして、そこを打破しようと考えている。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-一人の人間としてできること">一人の人間としてできること</h2>



<p>　そもそも、彼のこれまでの経歴を見てみると、元々、ゲーム会社にいた。そこで彼は何をしたかというと、自ら韓国出身であることを強みに、その開発力をグローバルに提案して、最大化してきたわけである。ある意味、他の社員とは違った動きをしていたことで、彼独自のネットワークが築かれることによって、その強みに磨きがかかったわけだ。</p>



<p>　それこそ、全身全霊でそのゲーム会社の価値向上に努めてきた。けれど、最初から決めていることがあった。それが、55歳を境目に、そこからは一人の人間として、会社の枠組みにとらわれることなく、自由に自分らしく、ビジネスをしていこうということだった。</p>



<p>　まさに、NKT３という会社を立ち上げたのは、そういうことであって、そこで彼は思う。自分の強みは、自ら切り開いて、つながってきたネットワークにある。そのつながりによって過去と違う形で課題解決できることがあるのではないか。そう考えるようになって今の動きにつながる。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-真価を発揮していない日本のip">真価を発揮していない日本のIP</h2>



<p>　彼が着目したのがIP（知的所有権）である。わかりやすく言えば、アニメ、漫画などのコンテンツに関わることである。それまで、ゲーム会社にいたから、基本的には、それらのコンテンツを「受け入れる」側の立場であった。ただ、そこで知見を得たことで、気付かされたのは、日本のコンテンツが素晴らしいのに、その価値を生かしきれていないということであった。</p>



<p> 　そして、冒頭の話になる。ゼロから1は生み出しているのに、1から100にできていない。だから、日本は遅れをとっていると。</p>



<p>　そこで、ライセンスを「受けいれる側」ではなく、その逆、ライセンスアウトする側に立つことで役に立てるのではないかと考えるようになった。</p>



<p>　そもそも、日本のコンテンツに関わる企業において、どことは言わないが、ディズニーを凌駕している企業はあるだろうか。そういうことなのである。日本のアニメなどの制作力は極めて高い。そうでありながら、それが、生み出して終わりではない。それを100にも、1000にもしていってこそ、それらの価値を生み出した意味がある。なのに、そこで立ち止まっているのである。</p>



<p>　そこにはある種、閉鎖的な日本の文化があるからではないかと、林さんも暗にそれを明らかにする。例えば、大手のコンテンツ企業においても、国内外問わず、問い合わせをしても、結果、実らないことが少なくない。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-企業のトップにダイレクトに価値を伝える">企業のトップにダイレクトに価値を伝える</h2>



<p>　そもそも問い合わせをしたところで、トップまでその話がいくことない。色々な思惑が交錯して、結局、面倒になり、安全牌を取って、途中で止まってしまう。そのようなことが少なくない。</p>



<p>　その点、幸いにして、林さんにはトップとのつながりがある。余計な吟味を重ねることなく、必要な価値をそのまま、ダイレクトにトップに話をする。そうすることで、かえって、話がまとまる。確かに、色々な人間が介在し、さまざまな見解を途中に挟むほど、ことの本質がぶれてしまう。その方が適切なこともある。今まで得てきた信用の賜物だ。</p>



<p>　結果、彼は数多く、海外の企業ともやりとりをしてきた知見を、今度は別の形で活かす。単身でそういうライセンス元（コンテンツホルダー）側の人と交渉をして、そのコンテンツを海外に持ち込んでいく。</p>



<p>　彼は元々、ゲーム会社にいたこともあり、海外のゲーム会社とも接点がある。だから、そのライセンス元になりかわって、それらのゲーム会社に、日本の有力コンテンツとのコラボを、持ちかけるわけである。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-海外のゲーム企業も-日本の権利元もウィンウィン">海外のゲーム企業も、日本の権利元もウィンウィン</h2>



<p>　これは聞けば聞くほど、よくできている。海外のゲーム企業は、例えば、スマホのゲーム然り、継続的な利用が必要とされている。ただ同じものを配信しただけではユーザーに飽きが来るから、そこでコラボ企画が必要となるわけである。</p>



<p>　そこに、林さんは日本のコンテンツを持ち込むから歓迎される。それができなかったのは、これまで両者にあった言語や文化、考え方の壁があるから。林さんはその点を踏まえて、どういう段取りで、どういう趣旨で提案すればいいかがわかっている。だから、その間に入って、その両者の連携が実る機会が増加する。</p>



<p>　いうまでもなく、ライセンス元は基本、自らの権利を提供することに終始する。どちらかと言えば、大元のコンテンツであるアニメなどの価値を向上させて、それを再現できるクオリティは何かをライセンスの中で考えることが主である。だから、どうしてもやや複雑になりがちな海外企業との交渉は手薄になる。</p>



<p>　また、海外のゲーム企業においても、日本のコンテンツマーケットに対してその扉を開けづらかった。まずは接点がないのと、閉鎖的とも言える日本の環境で、ちゃんと向き合った議論ができなかったわけだ。</p>



<p>　この両者の懸念材料が、海外進出の機会損失となっていたから、それを打破する役目を林さんが買って出たことがどれだけ大きいかがお分かりいただけるだろう。そこに門戸を開いた。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-日本のipが世界に羽ばたき-1から100へ">日本のIPが世界に羽ばたき、1から100へ</h2>



<p>　日本のコンテンツ力は極めて高い。だから、結果、一度、実れば、億単位のビジネスになるので、企業にとってはものすごく大きい。</p>



<p>　実際、林さんの働きかけで情勢は変わった。日本のコンテンツは、それが海外のゲームでコラボされるたび、その反響は大きく、巨額の富を生むことになる。何より大きいのは、現地にも収益を生み出しつつ、コンテンツの裾野を世界に広げることができるということだ。</p>



<p>　そして、強力なコンテンツはボーダレスな中を泳いで、さらに強力に進化していく。だから、自ずと、最初は自ら交渉をかけていた林さんの状況も変わる。「うちもやってもらえないか」という声が殺到するわけで、自らのネットワークは更に広がる。</p>



<p>　ことほど左様に、日本の可能性は限定的なところで発揮されているに過ぎない。日本は真剣に世界を一つにして、彼のような声を受け入れてでも、その価値を最大化していくべき時に来ている。</p>



<p>　そして彼の人生にも学びがあると思います。</p>



<p>　彼が心機一転、それまでの人生で培ってきたものは、そのまま一つの会社で使いこなしていたら、この広がりはなかった。一人一人の人生の積み重ねが、一企業という枠組みにとらわれず活用される。それでこれだけの発展を見るなら、活かすのが筋であろう。そして、それを最大化させる世の中であることが重要だ。日本よ、型にとらわれず世界に羽ばたこう。</p>



<p>　今日はこの辺で。</p>



<p>　</p>
<p>投稿 <a href="https://145magazine.jp/character-market/2024/07/making-ips-world-renowned-and-raising-corporate-value-nkt3-mr-imu/">日本企業の力はこの程度では終わらない IPを世界に轟かせ企業価値を底上げする NKT3 林 哲煥さん</a> は <a href="https://145magazine.jp">145MAGAZINE</a> に最初に表示されました。</p>
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		<title>資本主義よりもっと優しい仮想通貨とデジタルの世界 TIPWAVE 飯島春樹さん</title>
		<link>https://145magazine.jp/character-market/2023/11/virtual-currency-and-digital-world-more-friendly-than-capitalism/?utm_source=rss&#038;utm_medium=rss&#038;utm_campaign=virtual-currency-and-digital-world-more-friendly-than-capitalism</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[石郷　学]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 19 Nov 2023 22:45:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[キャラ談]]></category>
		<category><![CDATA[クリエイター｜個人の挑戦]]></category>
		<category><![CDATA[【IP】未来図（WEB3/NFT等）]]></category>
		<category><![CDATA[事業化のリアル｜HERO insight —アイデアを持続可能なビジネスへ]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>　デジタルは、今までならそれは「便利になる」という視点だけで語られていた。けれど、それはデジタルの価値のほんの一側面。本流は、社会の構造を変え、人が人 [&#8230;]</p>
<p>投稿 <a href="https://145magazine.jp/character-market/2023/11/virtual-currency-and-digital-world-more-friendly-than-capitalism/">資本主義よりもっと優しい仮想通貨とデジタルの世界 TIPWAVE 飯島春樹さん</a> は <a href="https://145magazine.jp">145MAGAZINE</a> に最初に表示されました。</p>
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										<content:encoded><![CDATA[
<p class="has-background" style="background-color:#fbe6eb">　デジタルは、今までならそれは「便利になる」という視点だけで語られていた。けれど、それはデジタルの価値のほんの一側面。本流は、社会の構造を変え、人が人らしく生きるために、再構築されていくことにある。TIPWAVEというサービスを提供するNextmergeのCOO飯島春樹さんに聞かされて、衝撃を受けた。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-人々の生活を変えるデジタル">人々の生活を変えるデジタル？</h2>



<p>　どういうことなのか。Nextmergeについて少し説明しておこう。一言で言うなら「ウォレット」を開発している会社である。要するに、仮想通貨を保有する受け皿のようなものだ。現金でいうところの“財布”である。代表的なところで言うと「メタマスク」というサービスだ。</p>



<p>　それとは別に、独自で「ウォレット」を作ろうとしている。</p>



<p>　彼らはなぜそれを作り出していくのか。それは、例えば、昨今見られるNFTのブレイクもまだ「一部の人にしか広がっていない」ことと関連している。その理由は、これらの購入のやり取りにかかる「ウォレット」の作成が非常に面倒なことにあるからだ。</p>



<p>　そこで自らで「ウォレット」を作り出すことで、それを誰でも保有しやすくしていく。これが彼らの意図するところだ。</p>



<p>　面白いのは、これで人の評価基準が変わること。それについては後段で説明していく。</p>



<p>　まずはその理解を深めるための前提として、ブロックチェーンの技術によってもたらされた変化について、述べたい。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-ウォレットの作成を容易にしブロックチェーンの価値を活かす">・ウォレットの作成を容易にしブロックチェーンの価値を活かす</h2>



<p>　昨今、ブロックチェーンの技術により「NFT」が脚光を浴びた。「NFT」とは、その技術によりデジタルデータが固有の資産として認識されるようになったものである。固有で有限なので、物理的なものと同様に価値が生まれる。ピカソの絵画のようなものだ。</p>



<p>　NFTはイーサリアムなどといった仮想通貨によってその対価を支払い、流通する。</p>



<p>　これが大きかった。元々、画家であれば「絵の具と紙」が必要だった。</p>



<p>　でも、ブロックチェーン技術で、データにも価値を持たせられる。だから、画材なしに、自分の才能を貨幣的価値に置き換えられる。原材料費がかからない分、投資の額を軽減できる。ゴッホが絵の具のお金の捻出に苦労したのを思えば、大変な進化だ。挑戦できる人の数を増やしたから、革命的なのだ。</p>



<p>　しかしながら、現状、広がりは限定的だ。というのも「NFT」はまだやり取りが面倒。イーサリアムなどの仮想通貨は“通貨”だから日本円との間で換金しなければならない。それらをコインチェックなどの仮想通貨取引所で交換した上で「ウォレット」が必要となるのである。</p>



<p>　しかも、「ウォレット」の作成も面倒である。だから、そこまでして、出品したり購入したりするのも限定的になるのはもっともだ。</p>



<p>　だから、もっとブロックチェーンには他に使い道がある。そういう才能の可能性を最大化させる方法を、別の視点で提唱するのがNextmergeであり、そこで「ウォレット」に着目した。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-ウォレットが変われば流通が変わる">・ウォレットが変われば流通が変わる</h2>



<p>　彼らがいうのは、仮想通貨というのは何も、ビットコインやイーサリアムでなくても良いよねと。つまり、皆、共通にブロックチェーンの技術のインフラの上に成り立っているもので、表向きその貨幣の名前が違うだけなのだ。</p>



<p>　わかりやすくいえば、円とドルは異なるものだけど、その大元に共通の貨幣価値が存在していて、表の顔が異なっているように、仮想通貨もそうなる。だから、彼らはその仮想通貨すらもオリジナルで作れて、使えるようにすればいいと考える。</p>



<p>　だから、そこら辺の田中さんが作る「タナカコイン」でもいい。そして、それを作り出すために、それに対応する「ウォレット」を用意すればいいということにたどり着く。しかも、それらは無理に円やドルなどの貨幣に置き換えなくても良いとしていて、その理由は後述する。</p>



<p>　その上で彼らが開発する「ウォレット」はSNSのアカウントひとつで作れるようにした。便利にした上で、彼らなりの使い道を提案する。わかりやすい例で言えば、歌手も、漫画も、ブランドも、そこにはファンがいるだろう。ファンが、そこへの愛着や応援の気持ちをそれぞれのアーティスト単位で仮想通貨で表現して、意思表示できたらどうなるだろう。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-ファン心理を触発">・ファン心理を触発</h2>



<p>　感心したのは、X（旧Twitter）のAPIに連携させて、ポイントの様に、何かの行為によってコインを提供できる仕組みを作り出した事だ。これも「ウォレット」を作り出したことで可能になったのだ。</p>



<p>　例えば、Xで投稿したときに、条件に当てはまると、その「ウォレット」にコイン（上記でいうところの「タナカコイン」のような独自通貨）が付与される。</p>



<p>　要するに、指定されたメッセージ（ワード）には共通して反応するように設計。それで、コインが入るのである。ファンは自ずと積極的に投稿することになるだろう。</p>



<p>　大事なのはコインが欲しくて投稿するのではない。ファンの度合いを可視化される事で、大元の作家や歌手などに示すことができるから投稿する。また、何かをしてもらいたくて、コインを手にするのでもない。尽くしたいというファンの心理そのものである。でも、そのアーティストにとってみれば、嬉しいから、自然と行動をすることもある。特別なライブに誘うとか。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-触発されるほど-まわりまわって販促になる場合も">・触発されるほど、まわりまわって販促になる場合も</h2>



<p>　お互いの気持ちには損得勘定はない。応援する気持ちとそれに応える感謝。でも、その投稿が触発されれば、いうまでもなく、そのアーティストの売上に寄与することだってあるだろう。つまり、仮想通貨をきっかけに生まれた応援行動で、販売促進的な効果が生まれるということ。</p>



<p>　更にブロックチェーンで素晴らしいのは、その付与されたコインが、受け取ったファン同士で流通できることにある。例えば、歌手のライブでゴミ拾いをしている人がいたら、ファン同士でその行為をしている人にその通貨を提供する。そんな使い道も出てくる。</p>



<p>　アーティストとファンだけではなく、横のつながりも強くなる。そのファン・コミュニティとしての価値が上がるわけだ。こういう風なブロックチェーンの技術の使い道であれば、無理にコインをお金に交換しなくても、経済が活性化できるとしたわけだ。</p>



<p>　だから、先ほど触れた通りだ。「円やドルに置き換えなくていいよね」と。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-全くない概念だからまずは育んでいく">・全くない概念だからまずは育んでいく</h2>



<p>　これは今までに全くない概念である。</p>



<p>　だから、そういうファン・コミュニティを持っているところは強い。こういう仕組みをテコに更にその集まりの価値を高められるからだ。従来のブランドなどの育成とは全く違う。</p>



<p>　歌手だってよい。お店だってよい。ブランドでも良い。遠くない未来、それが生かされる世の中になる。だから、今のうちからブランディングの必要性は高まるし、コミュニティを強化しておくべきなのだ。</p>



<p>　とはいえ、上記のような考え方は既存にはないから、まだ一般には浸透しているとは言えない。</p>



<p>　Nextmergeはそれを実装した環境を自ら作り出し、その説明に奔走する。この仕組みは、自社のサーバーでユーザーのIDのみを管理。例えばトークンの発行や情報など、その他の部分はブロックチェーンに記録される仕様になっている。</p>



<p>　それであれば、Nextmergeのウォレットは仮にサーバーが犯されることがあっても、問題がない。なぜなら、ブロックチェーン上に保存され、操作できるのは、ユーザーのみだからである。万が一、同社に何かがあっても、ユーザーは資産を失わずに、利用を続けられる。</p>



<p>　セキュリティ的にも安心な事を謳いながら。</p>



<p>　そしてまずは芸能やIP系企業であったり、ファンによってビジネスが成立しているところにこの考え方を持ち込む。それと共に、彼らは技術と実例を持ってコンサルティングしていく。そうすれば、社会は変わる。そう口にするのである。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-熱狂を後押しし資金に変えて還元できる世界">・熱狂を後押しし資金に変えて還元できる世界</h2>



<p>　正直に言えば、恐らくウォレットについては、いずれ大手企業が乗り出してくるだろう。ただ、ここまでの話を聞けば、彼らの競合ではないことがわかるだろう。</p>



<p>　そういう大手企業でいうなら、経済圏を作る過程。恐らく、メタバースと絡んでコンテンツとウォレットを作って、参入する形をとるだろう。だから、KDDIなどがαUという形で、メタバースをやっている。その布石だろうと予測できる。</p>



<p class="has-background" style="background-color:#f8f5fa">参考記事：<a href="https://145magazine.jp/character-market/2023/03/alpha-u-launches-into-another-world/">従来の価値観もリセット メタバース空間 αU（アルファユー）にリアル以上のリアルを見た</a></p>



<p>　恐らく大手企業はそれらの仮想通貨をリアルな通貨に置き換えることも考えているだろう。数々のポイント経済圏が生まれているように。</p>



<p>　でも、飯島さんたちは違うわけだ。</p>



<p>　自分たちのやるべきは、見落とされた価値を拾い上げること。そう割り切って、例えば、アーティスト単位で仮想通貨ができれば、それで応援できて、盛り上げに寄与できる。そこで差別化したいと考えているのだ。集中して、投資を抑えるというのもある。だからコンテンツに関係する企業と渡り合おうとしている。</p>



<p>　未知なるコンテンツを拾い上げ、熱狂とともに資金的価値を得る。そして、それをファンのために行動を起こして還元していく。そういう世界を創るべく。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-資本主義が全てではないの言葉の意味">・資本主義が全てではないの言葉の意味</h2>



<p>　これが最初の話に戻ってくる。すごく先の話かもしれないけど、と飯島さんがこう話してくれた。街中で、誰かが席を譲るなどをしたらそれに対して「いいね」さながらに仮想通貨を提供する。まるで投げ銭のように、それは貯まっていく。なるほど。確かに、Apple Vision Proを通して見たその先のARの世界などでは十分考えられそうな世界である。</p>



<p>　それは人が評価した人としての価値である。そして“資本主義の外側”で評価され、対価となったものである。</p>



<p>　当たり前に良い行いをしている人は、高く評価されることがデジタルではきっと可能になると。だから、僕はデジタルの本流が、社会の構造を変え、人が人らしく生きるために、再構築されていくことにあると痛感した訳だ。面白い世界だ。人の“評価基準”が今より増えるだろうし今よりもっと、救われる人がいる気がする。そして、人として素敵な人が報われる世の中だ。</p>



<p>　とてもすごい時代の一歩を今、時代は踏み出していることを実感した。単純にデジタルは利便性で語られるものではなく、世の中の概念を根本から覆して、健全な世界を作っていく意味でも大きな価値を持つのである。これは刺激的であった。</p>



<p>　今日はこの辺で。</p>
<p>投稿 <a href="https://145magazine.jp/character-market/2023/11/virtual-currency-and-digital-world-more-friendly-than-capitalism/">資本主義よりもっと優しい仮想通貨とデジタルの世界 TIPWAVE 飯島春樹さん</a> は <a href="https://145magazine.jp">145MAGAZINE</a> に最初に表示されました。</p>
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		<item>
		<title>ワアクはチャットの「対話」で家具に新・マーケットを生み出した</title>
		<link>https://145magazine.jp/retail/2023/04/waak/?utm_source=rss&#038;utm_medium=rss&#038;utm_campaign=waak</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[石郷　学]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 19 Apr 2023 08:10:41 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[買い談]]></category>
		<category><![CDATA[通販/eコマース]]></category>
		<category><![CDATA[【Buying】マーケティング・CRM]]></category>
		<category><![CDATA[ECshop/チャット]]></category>
		<category><![CDATA[事業化のリアル｜HERO insight —アイデアを持続可能なビジネスへ]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://145magazine.jp/?p=40352</guid>

					<description><![CDATA[<p>　一部の家具の業界でいえば、お店は案外、お客様を理解できていなくて、お客様もまた商品の理解をしていない。語弊を恐れず言えば、それは過去のやり方の弊害な [&#8230;]</p>
<p>投稿 <a href="https://145magazine.jp/retail/2023/04/waak/">ワアクはチャットの「対話」で家具に新・マーケットを生み出した</a> は <a href="https://145magazine.jp">145MAGAZINE</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p class="has-background" style="background-color:#dff1fd">　一部の家具の業界でいえば、お店は案外、お客様を理解できていなくて、お客様もまた商品の理解をしていない。語弊を恐れず言えば、それは過去のやり方の弊害なのだ。けれど、ワアク 代表取締役 酒見史裕さんは、悲観する向きもなく、新しいマーケットを生み出したのだ。時を経て、生活も人々も変化していくから、それは当然。今は今で、答えが時代を生きる人の中にある。彼はお客様に、チャットで作り手の事情をダイレクトに伝えて理解を促すことで活路を見出したのだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-時代によって購買シーンが異なる">時代によって購買シーンが異なる</h2>



<h3 class="wp-block-heading">1.文化や風習で家具を買うのが当然だった</h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img data-recalc-dims="1" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2023/04/wark230422.jpg?resize=1024%2C576&#038;ssl=1" alt="" class="wp-image-40346" srcset="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2023/04/wark230422.jpg?resize=1024%2C576&amp;ssl=1 1024w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2023/04/wark230422.jpg?resize=300%2C169&amp;ssl=1 300w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2023/04/wark230422.jpg?resize=768%2C432&amp;ssl=1 768w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2023/04/wark230422.jpg?w=1200&amp;ssl=1 1200w" sizes="(max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>　ここでのキーワードは「（お客様とお店）互いの理解」である。それを紐解く上で、これまでの家具と生活の結びつきの変遷について語ろうと思う。そもそも、酒見さんは実家が家具を扱っており、それで生計を立てていて、父親も職人であった。だからその時代の変わり目を誰よりも強く感じていたのは事実だ。</p>



<p>　今から80年ほど前に創業され、酒見さんで4代目。創業当初は「作れば売れた」と彼も伝え聞いていた。その理由は、文化として、婚礼家具などを贈る習慣があったからだ。家業の家具屋は、福岡の大川という場所にあり、この一帯ではそれで潤った。</p>



<p>　ところが、その風向きが怪しくなる。彼は一度、20代半ばでその家業の家具屋に勤めた。その時はそのような文化は徐々に存在感を薄めていた。かつてのやり方が抜けきれなかったのは、今までが好調すぎたから危機感が不足していたのだろう。そう彼は振り返る。</p>



<h3 class="wp-block-heading">2.試行錯誤の連続を超えて</h3>



<p>　ただ、彼はそこで家具に幻滅したわけではない。そういう業界の変容を感じ取って、新しい家具の構築を考えた。そこで30代に入る頃、デザイナーの友人が独立するのを機に、一緒にデザイン事務所を立ち上げるのである。なぜ、デザイン事務所か。</p>



<p>　それは、依頼する側のリテラシーが必要だと思ったからだ。リテラシーが高くなければデザインを依頼しようにも、それを最大化できない。それを現場にいて肌身に感じていたからだ。酒見さん自身、20代半ばで入って以降、ブランドイメージやデザイン性の重要性を思い、デザイン事務所に発注をしていたのである。</p>



<p>　ところが、成果物を含め、それが父には理解ができなかった。</p>



<p>　チラシやパンフを作成して60万円程度。父にとってそれが到底、家具を売るために必要な費用だと認識するにいたなかったからだ。だから、上記の考えに至る。彼自身がデザイン事務所を立ち上げて、自ら受注する側の立場で物事を考えられれば、逆に発注する際のクオリティが向上すると考えたわけだ。</p>



<p>　それができてこそ、デザイン性の大事さを伝えることができると思ったのである。だから、デザインを活用できるようになることが先決。ゆえに、このデザイン事務所を立ち上げることが、彼にとっては家業を救うことになると信じていたのである。</p>



<h2 class="wp-block-heading">家具は変わらなければいけない時であった</h2>



<h3 class="wp-block-heading">1.いいものを作れば売れるわけではない。</h3>



<p>　ただ、会社の立ち上げで彼は一旦、家業を完全に離れる。そのこと自体が、当時の状況を顕著に示す。父は「いいものさえ作れば売れる」という考え方の持ち主。一方で、「ブランディングこそこれからの家具には大事」だとする酒見さんとの間で激しく対立した。</p>



<p>　よそ見をすることなく、打ち込めとばかり、職人肌の父。そういう時代ではないとデザインの経験が家具の活況の糸口となると考える酒見さん。互いに家具の事を誰よりも想っているのは事実。しかし、譲り合えない価値観がそこにはあったのだ。</p>



<p>　ただ、酒見さんがこのデザインに“打ち込んだ”ことで、光明を見出す。どちらの意見も正しいだろうが、まさに時代性である。</p>



<h3 class="wp-block-heading">2.デザインと向き合いみえたのは？</h3>



<p>　デザイン業を請け負う中で、お客様のインサイトの大事さに気づき始めたのだ。要するに、消費者の行動や態度の奥底にあるものを探ることの大事さである。本人も意識していない本音の部分を見抜くことがいかに大切か。</p>



<p>　裏返して言えば、それまでの家具はそれを考えなかった。父の言葉がそうであるように「いいものさえ作れば売れる」。それでやってこれたのは、婚礼家具という文化の恩恵があってこそ。だから、その文化が薄れた時に、お客様に自ら近づいていくことの大事さを身をもって実感したのである。</p>



<p>　ちなみに酒見さんは興味深い話をしてくれた。その時代、デザインと共にコピーライトを学んだ際、生涯忘れぬ、谷山雅計さんの言葉と出会った。「コピーライトとは描写ではなく、解決である」と。解決するための答えは自分たちではなく、お客様にしかない。</p>



<h3 class="wp-block-heading">3.お客様も家具の事を知らない</h3>



<p>　これが冒頭の話にもつながってくる。家具を作る側もお客様を知ろうとしていない。けれど、お客様もまた、家具を作る側のことを知らない。つまりこの乖離こそが、家具業界全体の衰退につながっていく最大の要因になっていく。そこに彼は一旦、家業から離れたことで気づくことができたのである。</p>



<p>　こんなエピソードがある。家具関連の業態では、売上が伸び悩む中で、次第に、特注家具を多く引き受けるようになったという。お客様の要望を小売店が聞いて、彼らのような作り手が図面を引いて、一つ一つ、作っていくわけである。</p>



<p>　すると、どうしても作り手側からすれば、その都度、新作を作るような状態に陥って、効率が悪くなる。そうなるのもやむを得ない。なぜなら、小売店はそういう設計のプロではないではないからだ。例えば、バリューエンジニアリングといって、同じものを作るにしても、コストを抑えながら作っていく発想が小売店にない。必死に取ろうとするほど、なりふり構わず提案するほど、作り手にその皺寄せがくる。</p>



<h3 class="wp-block-heading">4.お客様が理解できないのはお店も理解していないから</h3>



<p>　たかが１mm変えるだけでも、どれだけ価格が変わるか。そんな現実も分からずに、お客様からオーダーを受け付けてしまう。そこで酒見さんはいうのである。「お客様に1mm変われば、どれだけお金が上乗せさせられるかをきっちり説明すれば、いいだけのこと。きっと、お客様も理解をしてくれる」と。その必要性に応じて、価格を上げてまで、それをやるべきかをお客様の側で検討してくれるからだ。仮に、それであれば、値上げをしても納得して購入してくれるだろう。</p>



<p>　しかし、お店は「お客様がそれを要望しているから」の一点張り。だから、彼は声を大にして言う。大事なのは「その1mm伸ばさなければならない」というお客様の真意が何なのかのほうだと。お店側も、その真意がわかろうとしないから、値段を上げさせてくれという作り手の要望もお客様に伝えない。ゆえに、作り手はお客様の気持ちとは裏腹に、お店の意向によって、涙を飲むのである。</p>



<p>　それは言い換えれば、値下げなのである。お客様のインサイトを考えることなしに、商談を決めてしまうことの理不尽さだけが残る。つまり、お客様が家具を理解していないし、お店も理解できていない。そして、作り手もお客様を理解しようとしない。完全に、バラバラなのだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading">これからの家具はどうあるべきか？</h2>



<h3 class="wp-block-heading">1.真にわかりあうことを第一に</h3>



<p>　この話が興味深いのは、これが徐々に今の話へと繋がってくる。彼は、2019年に「ワアク」という会社を立ち上げることで、自らの考えを結実させていく流れへと至る。まずは、BtoBを念頭に、オフィス向けのデスク周りで、ECサイトを立ち上げたのである。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img data-recalc-dims="1" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2023/04/waak230412.jpg?resize=1024%2C576&#038;ssl=1" alt="" class="wp-image-40313" srcset="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2023/04/waak230412.jpg?resize=1024%2C576&amp;ssl=1 1024w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2023/04/waak230412.jpg?resize=300%2C169&amp;ssl=1 300w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2023/04/waak230412.jpg?resize=768%2C432&amp;ssl=1 768w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2023/04/waak230412.jpg?w=1200&amp;ssl=1 1200w" sizes="(max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>　デザイン事務所の経験を活かし、クリエイティブなサイトデザインを構築。ブランドイメージを丁寧に訴求しながら、感度の高いデザインをデスクに取り入れた。その一方で、カスタマイズできるようにして、それを共通化させて、効率化を図った。お客様に寄り添った設計の原型はここにあったのだ。</p>



<p>　特に、強みとなるのは、その裏側の製造。家業の職人技が活かされている。これが素地になって、より柔軟性を持たせた提案が可能になった。人生とはわからないものだ。流れを変えたのは、コロナ禍である。</p>



<p>　それまで、彼が抱いていた違和感は、それ以降、生まれる環境によって、打破することになった。つまり、逆にずっと抱いた違和感こそ他の家具系の企業にはない差別化要因を手にする契機となったのだ。</p>



<p>　要するに、リモートワークの必要性から、彼らのSNSに関心が集まり、「BtoCの需要」が拡大した。最初に悩んでいたお客様のインサイトを理解して、商品提案に繋げる土台が思いがけず、整うのである。そして、彼らのビジネスの方向性が正しかった事を、決定づけたのは“チャネルトーク”の利用であったのだ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">2.わかりあう手段としてのチャット</h3>



<p>　チャネルトークは一見、チャットのようである。だが、会話と変わらぬ交流の機会をチャットによって自然に生み出し、人と人との関係性を深める事を意図した点で、チャットボットとは異なる。導入する事で、少しずつ問い合わせが来るようになって、やり取りを重ねるうちに気づく。</p>



<p>　「我々の提案する、30万円もの高価なデスクを、サイトを見ただけで、即決できる“消費者”はいない。それをフォローする上で、この会話のようなチャットツールは接客として利用価値があるかもしれない」と。</p>



<p>　その証拠に、サイズオーダーに関する商品はドラスティックに導入前と後では変わった。確かにサイト内に、サイズオーダーに関しての詳細を書いておけば、事足りるかもしれない。勿論、それをチャットボットで拾って、そのページを案内すれば、それで済ませる事もできただろう。</p>



<p>　しかし、ここで、彼のインサイトという部分が頭をよぎる。それではなかなかお客様が意図する答えが見つからない。お客様の気持ちに立てば、そこまでして探したのに、答えが出なければ、怒りすら覚えて離脱していく。その後、お店にすら来てもらえないだろうと。</p>



<h3 class="wp-block-heading">3.知らず知らず自分が思い描いていた世界が実現</h3>



<p>　そこで、チャネルトークのチャットを通してひと手間かけてみる。例えば、サイズオーダーの会話で「お部屋の広さはどのくらいでしょう」などと問い掛ければ、お客様から平面図が送られてくることだってある。</p>



<p>　「この広さであれば、こうした方がいいです」。平面図があれば密な提案が可能となる。各々ちゃんと答えを見出して、商品が絞られる。だから、お客様の満足度も高い。</p>



<p>　すると、酒見さんの何年か前の会話に戻ってくるわけだ。もっとお客様に近いところでやり取りをして、自分たちの事情も理解してもらいながら、家具を提案すること。それこそ、これからあるべき家具の提案の姿である。彼がかつて、口にしていた理想的な世界が思いがけず、チャネルトークの会話をやりながら、見出したわけである。</p>



<p>　極論、サイズオーダーのデスクは競合他社の2倍であるけど、それでも購入するお客様が生まれた。それは何何故だろう。お客様は購入時に、その理由をこう語ってくれたという。</p>



<p>　「デザイン、価格、機能性、諸々全てがクリアできる家具は「ワアク」しかなかった」。</p>



<p>　だから一方通行ではないところに、正当な価値と対価が生まれる。語弊を恐れず言えば、最高品質のものを作ればいいのではない。大事なのは互いの理解である。各々のお客様に必要な要素を、必要なだけ、盛り込んで適正な価格を無理なく、提示することなのである。</p>



<h2 class="wp-block-heading">そして家具の革命へ</h2>



<h3 class="wp-block-heading">1.もっと違う売り方で納得できる買い物を</h3>



<p>　それは、家具が本来、見落としていた価値なのである。店が通り一辺倒の商品を売ろうと、安さで勝負する傾向をすすめていく。だから、お客様も消去法で家具を買わざるを得なくなった。その比較対象は価格でしか無くなってしまい、だから、皆が疲弊する。ただ、過去のやり方を云々、いうつもりはなくて、時代によりビジネスは変容するということに意味がある。</p>



<p>　不思議な話だけど、酒見さんが言っていた要素も正しいことがこのサイトによって証明された。お客様に聞くと、サイトのデザインとブランディング、そして商品のデザイン、価格、機能性が揃って初めて、相応しい単価に反映される。</p>



<p>　そこで彼は気づくのである。きまったものを「売る」のではなく、そこにお客様と一緒に作り上げていく作業こそが大事だと。例えば、彼らは天板も天然木を使っている。つまり、天然だからその模様に同じものはない。木目が気に入らないと言って返品されたこともあった。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img data-recalc-dims="1" loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2023/04/waak230413.jpg?resize=1024%2C576&#038;ssl=1" alt="" class="wp-image-40315" srcset="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2023/04/waak230413.jpg?resize=1024%2C576&amp;ssl=1 1024w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2023/04/waak230413.jpg?resize=300%2C169&amp;ssl=1 300w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2023/04/waak230413.jpg?resize=768%2C432&amp;ssl=1 768w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2023/04/waak230413.jpg?w=1200&amp;ssl=1 1200w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>　けれど、最近では「お客様に今、ストックがある天然木はこちらです」と写真で見せて、選んでもらうのだという。それも、チャネルトークのチャットなら、ライトにできる。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img data-recalc-dims="1" loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2023/04/waak230421.jpg?resize=1024%2C576&#038;ssl=1" alt="" class="wp-image-40344" srcset="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2023/04/waak230421.jpg?resize=1024%2C576&amp;ssl=1 1024w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2023/04/waak230421.jpg?resize=300%2C169&amp;ssl=1 300w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2023/04/waak230421.jpg?resize=768%2C432&amp;ssl=1 768w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2023/04/waak230421.jpg?w=1200&amp;ssl=1 1200w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>　つまり、気がつけば、自分たちはお客様の理想の追求に一緒に寄り添っていることになって、だから、この店で買おうという付加価値になっているのである。倍近い金額でも買ってもらえる秘訣はまさにこの部分なのだ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">2.互いの理解で売り方はまるで変わる</h3>



<p>　そして、彼らはこうやってお客様との距離が近いから、今後は「リセール」バリューも実施したいと抱負を語る。購入した商品を、何年か経過した後に、最大40%程度、キャッシュバックしていく。そういう保証をしていく動きだ。</p>



<p>　それこそがまた違った家具の革命だ。かつての婚礼家具は、それこそ高い価格で購入して長く使ってもらう事を意図したものだった。けれど、逆転の発想。これだけ深い関係を築けているなら、回収して、また違った価値を生み出せばいい。</p>



<p>　今は都心に住む傾向が強く、部屋のサイズも小さくなった。転勤のリスクもある。高価な家具はその意味で購入を躊躇されるからこそ、それが活きる。今の時代のインサイトに答えうる、向き合い方にしたいというわけだ。</p>



<p>　つまり、お客様と作り手の両方に理解が生まれた。だから、そこに新しい価値が生まれ、これまでにない価格帯の家具のマーケットが生まれたということなのだ。単純に出来上がったものを一律安くして、職人が苦しむような流れはそこから脱却していくわけである。</p>



<p>　旧態依然の家具の売り方は逆風下にあった。けれど、ワアクはデジタルをとりいれ、その工夫によって、時代に即して、職人にも、お客様にも優しく家具を設計できる事を示したのである。家具が悪いのではない。変えるべきはやり方なのだ。</p>



<p>　今日はこの辺で。</p>



<p>　</p>
<p>投稿 <a href="https://145magazine.jp/retail/2023/04/waak/">ワアクはチャットの「対話」で家具に新・マーケットを生み出した</a> は <a href="https://145magazine.jp">145MAGAZINE</a> に最初に表示されました。</p>
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		<title>生協などでヒットを飛ばす プランドゥ その独創性のわけ</title>
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		<dc:creator><![CDATA[石郷　学]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 25 Sep 2022 22:45:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[プロダクトアウト]]></category>
		<category><![CDATA[モノ談]]></category>
		<category><![CDATA[【Product】雑貨・小物]]></category>
		<category><![CDATA[事業化のリアル｜HERO insight —アイデアを持続可能なビジネスへ]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>　全ては創意工夫。伝え方も、商品力も工夫ひとつで、まるで変わる。効果、性能を謳うばかりではなく、その商品のロジックで人を唸らせる。僕自身、元来、人の真 [&#8230;]</p>
<p>投稿 <a href="https://145magazine.jp/goodsnews/2022/09/plan-do-a-hit-at-the-co-op-and-elsewhere-is-the-reason-for-its-originality/">生協などでヒットを飛ばす プランドゥ その独創性のわけ</a> は <a href="https://145magazine.jp">145MAGAZINE</a> に最初に表示されました。</p>
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<p class="has-background" style="background-color:#fbf1d6">　全ては創意工夫。伝え方も、商品力も工夫ひとつで、まるで変わる。効果、性能を謳うばかりではなく、その商品のロジックで人を唸らせる。僕自身、元来、人の真似はしたくないと思っているから、プランドゥ代表取締役 山中雅嗣さんの独創的なアイデアには一目置いている。伝えるべき価値を考慮し、商品に反映し、実感につながるものづくりをするからだ。今回は、その創意工夫を生み出す秘訣に迫ったのだ。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-プランドゥ-の他には見られぬ着眼点">プランドゥ の他には見られぬ着眼点</h2>



<h3 class="wp-block-heading">1.生協などでヒットを飛ばす</h3>



<p>　プランドゥはこれまで生協などを売り先に持ち、ユニークな視点の商品を数多く輩出。いずれもヒットへと導いていて、冒頭話した通り、いずれも他にはない視点で目を引く。</p>



<p>　その着眼点を聞けば、見事なのだが、こちらの写真を見てほしい。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img data-recalc-dims="1" loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220903.jpg?resize=1024%2C576&#038;ssl=1" alt="" class="wp-image-33558" srcset="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220903.jpg?resize=1024%2C576&amp;ssl=1 1024w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220903.jpg?resize=300%2C169&amp;ssl=1 300w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220903.jpg?resize=768%2C432&amp;ssl=1 768w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220903.jpg?w=1200&amp;ssl=1 1200w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>　例えば、靴のそこに入れるインソールは、街中のショップにも溢れている。けれど、プランドゥの商品は、人の何気ない行動を引き起こして、悩みを解決するのであり、ここが見事なのである。</p>



<p>　歩くのに不都合な悩みというのは結構あって、むくみや外反母趾、股関節が痛い等、様々。そういう苦痛をインソールによって解決しようというわけだ。その解決の仕方が、人の“何気ない行動”を引き起こして、それをテコにしたもので、実に爽快である。</p>



<h3 class="wp-block-heading">2.そのメカニズムは人間の習性を利用する</h3>



<p>　案内してくれたのが体幹筋インソールである。例えば、体幹筋を鍛えたいと考える人に向けて用意したのがこちら。インソールの前方に体幹ボールという突起があるというのだ。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img data-recalc-dims="1" loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220904.jpg?resize=1024%2C576&#038;ssl=1" alt="" class="wp-image-33561" srcset="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220904.jpg?resize=1024%2C576&amp;ssl=1 1024w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220904.jpg?resize=300%2C169&amp;ssl=1 300w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220904.jpg?resize=768%2C432&amp;ssl=1 768w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220904.jpg?w=1200&amp;ssl=1 1200w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>　なんでですか？山中さんがにっこりして答えた中身が痛快だ。「人は誰でも、母指球に力を入れると、立った時に体幹筋に力が入るんですよ」と述べる。</p>



<p>　「え？母指球」ってなんですか？まず「母指球」は足のこの部分のことを言う。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img data-recalc-dims="1" loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220901.jpg?resize=1024%2C576&#038;ssl=1" alt="" class="wp-image-33560" srcset="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220901.jpg?resize=1024%2C576&amp;ssl=1 1024w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220901.jpg?resize=300%2C169&amp;ssl=1 300w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220901.jpg?resize=768%2C432&amp;ssl=1 768w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220901.jpg?w=1200&amp;ssl=1 1200w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>　先ほどの写真の通り、このインソールはこのピンク色の部分（母指球）に自然と力が入るように設計されているわけだ。すると、山中さんが言う通り、人は母指球に力が入ると、自然と体幹筋に力を入れてしまうわけある。皆さんも自分のこのピンクの部分に力を入れてみてほしい。</p>



<h3 class="wp-block-heading">3.惹きつけられる“見せ場”</h3>



<p>　プランドゥの商品は全てこういうロジックが散りばめられている。とはいえ、それ自体は地味な要素。だから見せ方にも配慮し、感性に訴えかけるようにして商品企画に生かすわけで、このバランスが秀逸だ。</p>



<p>　例えば、腰痛対策の商品ではその第一印象からこだわっている。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img data-recalc-dims="1" loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220905.jpg?resize=1024%2C576&#038;ssl=1" alt="" class="wp-image-33562" srcset="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220905.jpg?resize=1024%2C576&amp;ssl=1 1024w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220905.jpg?resize=300%2C169&amp;ssl=1 300w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220905.jpg?resize=768%2C432&amp;ssl=1 768w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220905.jpg?w=1200&amp;ssl=1 1200w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>　写真の通り、インソールを裏返すと、ハニカム構造という蜂の巣のような形状を裏面に取り入れている。これは衝撃を吸収していくものである。ごく一般的に言われている要素で、それでキャッチーに気持ちよさそうという印象を抱かせるわけである。つまり“見せ場”である。</p>



<h3 class="wp-block-heading">4.ロジックがブローのように効く</h3>



<p>　一方でもう一枚写真を見てほしい。この腰痛を持つ人へのインソールは外の方（踵の部分）がやや高め。そして、中にいくほど低く設計されている。つまり、さきほどのハニカム構造で衝撃吸収をした後は、今度、その設計で膝への刺激を軽減し、力をかけることなく、蹴り出せる高反発の要素を持つ。だから、腰に負担がかからないのだ。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img data-recalc-dims="1" loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220906.jpg?resize=1024%2C576&#038;ssl=1" alt="" class="wp-image-33566" srcset="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220906.jpg?resize=1024%2C576&amp;ssl=1 1024w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220906.jpg?resize=300%2C169&amp;ssl=1 300w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220906.jpg?resize=768%2C432&amp;ssl=1 768w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220906.jpg?w=1200&amp;ssl=1 1200w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>　「商品というのはそういう理性の部分とパッと手にとりたくなる感性の両面で訴えかける事が大事」と山中さんは説くわけである。商品作りとアピール要素を兼ね備えたところを念頭に置いて、開発しているのがプランドゥの真骨頂といえよう。</p>



<p>　まさに、そういう悩みがこのインソールと普通のウォーキングで解決するのだから、飛びつくのはよくわかる。</p>



<h2 class="wp-block-heading">アイデアは無限に広がる</h2>



<h3 class="wp-block-heading">1.雑貨でもそれは生かされる</h3>



<p>　この姿勢はどの商品においてもブレていない。必ずロジックと見せ場を共存させているのだ。僕が感心してしまったのは、「お魚天国バイオキューブ」である。要は、これを入れておくと、水槽が綺麗になるという商材。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img data-recalc-dims="1" loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220907.jpg?resize=1024%2C576&#038;ssl=1" alt="" class="wp-image-33568" srcset="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220907.jpg?resize=1024%2C576&amp;ssl=1 1024w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220907.jpg?resize=300%2C169&amp;ssl=1 300w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220907.jpg?resize=768%2C432&amp;ssl=1 768w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220907.jpg?w=1200&amp;ssl=1 1200w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>　勿論、説明の中には「納豆菌」というキャッチーな“見せ場”を入れて、浄化能力を謳ってはいる。けれど、ここでも彼らなりのロジックが働いている。それは「多孔質」と呼ばれるものである。これは、多数の小さな穴が空いている構造のことを言う。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img data-recalc-dims="1" loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220908.jpg?resize=1024%2C576&#038;ssl=1" alt="" class="wp-image-33569" srcset="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220908.jpg?resize=1024%2C576&amp;ssl=1 1024w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220908.jpg?resize=300%2C169&amp;ssl=1 300w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220908.jpg?resize=768%2C432&amp;ssl=1 768w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5220908.jpg?w=1200&amp;ssl=1 1200w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>　そこで水の性質を利用する。これを水の中に入れていると「多孔質」の場合、そこにバクテリアが住みつく。だから、そのまま置いておくほどに、それらの間を水が通り抜けて、自然と濾過されると言うわけである。先ほどは人の力をテコにしていたけど、ここでは自然をテコに、別の悩みに応えている。</p>



<p>　つまり、インストールと根本は変わりない。ロジックと感性の両面から訴えかけることで、人を惹きつけつつ、実用的な側面を抑えて、ヒットになっているわけだ。これは見事である。日毎のインプットもただそのまま、アウトプットするのではない。独自の視点で、ユーモラスにアレンジして、“変化球”に変えるから、独自のマーケットを築けるのだ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">2.アイデアは感性に訴えかける</h3>



<p>　上記の通り、感性とロジックのハーモニーは、彼らが生協の一枚絵の商品説明で、どう伝えるかに真摯に向き合ってきた功績かもしれない。商品での説明を念頭に置いて、アイデアをどう抽出するか。常に、彼らは商品をメディアのようにして、何気ない視点を違った視点で演出して楽しませるのである。</p>



<p>　最近では、それらの広告なども自ら手を入れて、文字や写真など全て、同社が手掛ける。つまり、彼ら自身が表現や文言を自ら一手に受けることで、その反応はダイレクトに反応となって返ってくる。でも、そうやって彼らは自らの表現力を鍛えて、商品力を高めているのだ。</p>



<p>　山中さんの表現は常にユニーク。そこでの表現に関して、こんな言い方をして、何を伝えるかにおけるヒントを教えてくれた。</p>



<h3 class="wp-block-heading">3.見せ場で惹きつけ、ロジカルに解決</h3>



<p>　「例えば、ジョージアの缶コーヒーを見て、別に「じょーじあ」と読んでいる人はいないんです。あのロゴを見て直感的に「あ、ジョージアだ。コーヒーだ。」と認識しているはずなんです」。</p>



<p>　「読ませちゃダメなんです」と。言うなれば、「外反母趾」といったキーワードも、そのジョージアに等しい。悩みのある人にとってはそれは、シンボリックな画像なのである。それをその原稿に入れておくだけで、衝動的に手を出してしまうという事なのだ。</p>



<p>　これが商品作りに戻ってきて、“見せ場”を作っている事が活きてくるという事になる。それがハニカム構造であったり、納豆菌であったり、といった具合。それで引き寄せつつも、結果、それはこの会社のロジックに誘うことで、それに皆が納得するわけだ。</p>



<p>　商品は伝わらないと意味がない。また、伝えるべき価値が商品になければいけない。まさにその両者のバランスの中に、彼らの今の勢いを形成している。プランドゥ、あっぱれ。</p>



<p>　今日はこの辺で。</p>
<p>投稿 <a href="https://145magazine.jp/goodsnews/2022/09/plan-do-a-hit-at-the-co-op-and-elsewhere-is-the-reason-for-its-originality/">生協などでヒットを飛ばす プランドゥ その独創性のわけ</a> は <a href="https://145magazine.jp">145MAGAZINE</a> に最初に表示されました。</p>
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		<title>接客 とは何か お客様の不安を取り除く知恵と工夫と思い遣り ビームス Heg.ちゃんに学ぶ</title>
		<link>https://145magazine.jp/retail/2022/09/what-is-customer-service-learn-from-beams-heg/?utm_source=rss&#038;utm_medium=rss&#038;utm_campaign=what-is-customer-service-learn-from-beams-heg</link>
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		<dc:creator><![CDATA[石郷　学]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 11 Sep 2022 22:45:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[買い談]]></category>
		<category><![CDATA[通販/eコマース]]></category>
		<category><![CDATA[【Buying】マーケティング・CRM]]></category>
		<category><![CDATA[Shop/接客スキル]]></category>
		<category><![CDATA[事業化のリアル｜HERO insight —アイデアを持続可能なビジネスへ]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>　それは、仲良くなることでも、商品を売り込むことでもない。接客において、大事なのは、もっと別のところにある。あえて言うなら、お客様の不安を取り除く、と [&#8230;]</p>
<p>投稿 <a href="https://145magazine.jp/retail/2022/09/what-is-customer-service-learn-from-beams-heg/">接客 とは何か お客様の不安を取り除く知恵と工夫と思い遣り ビームス Heg.ちゃんに学ぶ</a> は <a href="https://145magazine.jp">145MAGAZINE</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p class="has-background" style="background-color:#d5edfb">　それは、仲良くなることでも、商品を売り込むことでもない。接客において、大事なのは、もっと別のところにある。あえて言うなら、お客様の不安を取り除く、ということに集約されるのかもしれない。それを、ビームスの販売員、Heg.ちゃんから教わった気がする。</p>



<h2 class="wp-block-heading" id="h-ビームスの接客は何が違ったのか">ビームスの接客は何が違ったのか</h2>



<h3 class="wp-block-heading">1.真に接客の価値を想い、積み上げてきた</h3>



<p>　この日、僕は、ビームスの事務所にいて、彼女からその接客のなんたるかを取材することにした。そのきっかけは、先日、行われた「スタッフ・オブ・ザ・イヤー」というイベントであり、彼女はそこで最優秀賞を受賞したのである。</p>



<p>　ただ最優秀だからと言って、取材したのではない。僕が見たところ、レベルの高い戦いの中でも、彼女の接客は抜きん出ていたからなのだ。僕が見たのは4分のロープレだけだったけれど、それを思った。そのわずかな時間でお客様のニーズに、過不足なく応えていたのである。</p>



<p>　これには、彼女の努力もあるだろう。けれど、会社自体もスタッフの接客を重んじて、ちゃんとやるべきことを仕組み化できているからだと思ったわけだ。それで、僕はこの取材前に、かつてビームスのEC部門の責任者で現在は同社DX推進室の室長である矢嶋正明さんに、そう言って讃えた。すると、実はデジタルと接客の関わりは、2016年の公式サイトのリニューアルに始まると矢嶋さん。5年以上かけて、このレベルまでブラッシュアップしてきたということを理解した。</p>



<h3 class="wp-block-heading">2.Heg.ちゃんのお客さま目線の中身</h3>



<p>　ビームスはこれまでその接客の意味をずっとどこよりも考えてきた。だから、それをちゃんとデジタルでも発揮できる環境をと考え、2021年の組織改編では販売組織を束ねるカスタマーエンゲージメント本部直下に、EC部門と店舗部門を並列で組み入れている。</p>



<p>　　そういった環境の中で、早くから頭角を表していたのは、このHeg. ちゃんだった。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img data-recalc-dims="1" loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/heg.220902.jpg?resize=1024%2C576&#038;ssl=1" alt="" class="wp-image-32997" srcset="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/heg.220902.jpg?resize=1024%2C576&amp;ssl=1 1024w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/heg.220902.jpg?resize=300%2C169&amp;ssl=1 300w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/heg.220902.jpg?resize=768%2C432&amp;ssl=1 768w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/heg.220902.jpg?w=1200&amp;ssl=1 1200w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>　不思議な話、彼女はそもそも、オンラインストアが苦手であった。だから、どんな情報があれば、そこに苦手意識を持たずに、買ってもらえるかというのを突き詰めて、行動をしたのである。これが、今回の話の「みそ」だけど、そのデジタルでの不安材料は、リアルの場面に置き換えて、想像力を働かせて改善を図ったところに、彼女のトップを取る所以があると思った。</p>



<p>　ビームスが大事にしてきた接客の文化は、デジタルを通して、また一段とその価値が高まったのである。</p>



<h3 class="wp-block-heading">2.オンラインによりよりビームスの接客の奥深さがわかる</h3>



<p>　大変失礼ながら、Heg.ちゃんはクールでサバサバしているキャラで、怖い人なのかなと思って、恐る恐る話しかけたくらいである。（単純に、僕がビビりなのもあるが）。だが、まるで逆であった。相手のことを深く、考えているから不必要なことを削ぎ落としているに過ぎない。サバサバは彼女なりの人への想いの裏返し。それは、彼女がよく口にする「お客さま目線」という言葉にも直結する。</p>



<p>　よく耳にする「お客さま目線」という言葉。だけど、彼女の意図しているところはもっと深い。だから、そこに学びがある。</p>



<p>　もともと、彼女が入社したのは2017年4月。まさに、ビームスが公式サイトをリニューアルし、店舗スタッフによる「ブログ」「フォトログ」「スタイリング」によってデジタル接客をスタートした半年後だった。</p>



<p>　その時に、彼女が最初に着任したのは東京・二子玉川の店舗である。元々顧客の多い店舗で、ブログなど、ウェブで投稿をするうち、「いつも見ています」と言われるようになった。そこで、お客様の顔をイメージできるようになったのが大きいと彼女は振り返る。</p>



<p>　また、ビームス社内では「接客勉強会」などが開催されて、各店舗をリアル接客のプロフェッショナルであるサービスマスターと呼ばれる人がまわり、店頭で接客についての教育を受けることができる。だから、彼女もそれを取り入れながら、接客の基礎固めをおこなった。これが接客のベースとなっていることがまず大きいことを窺わせた。</p>



<h3 class="wp-block-heading">3.Heg.ちゃんの何が違ったのか</h3>



<p>　ただ、そこから先の彼女の変化が他とは違っていたのだ。まさに、彼女は、デジタルの絡むところで接客の知見を取り入れながら、自分らしさを確立していく。2017年秋から2018年の春にかけて、そこに注力し始め、そして、2018年の時には、デジタルの接客において社内トップの成績を残すまでになった。</p>



<p>　ここで「お客様目線」という彼女の言葉が「みそ」である。Heg.ちゃんはその言葉から少し踏み込んで「自分の目線で、自分の投稿を見たことがありますか」。そう、熱っぽく語り出す。</p>



<p>　例えば、ビームスには「フォトログ」というコンテンツがある。そこでは、スタッフが自ら、一枚の写真で商品を紹介するものだ。これを例に説明するその内容が本質をついていた。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img data-recalc-dims="1" loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/heg220904.jpg?resize=1024%2C576&#038;ssl=1" alt="" class="wp-image-32958" srcset="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/heg220904.jpg?resize=1024%2C576&amp;ssl=1 1024w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/heg220904.jpg?resize=300%2C169&amp;ssl=1 300w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/heg220904.jpg?resize=768%2C432&amp;ssl=1 768w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/heg220904.jpg?w=1200&amp;ssl=1 1200w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>　そもそも、ビームスのオンラインストアには、同じく商品のイメージを伝える場所として、スタイリングというコーナーも存在する。彼女は、消費者の心理を踏まえて、その使い分けを上手に取り入れている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">フォトログとスタイリングの使い分け</h2>



<h3 class="wp-block-heading">1.ただ商品が置かれる写真では伝わらない</h3>



<p>　この「フォトログ」の投稿でオーソドックスなスタイルは、店頭に商品を置いた写真だ。確かに写真単体で見ると、こうすることで色味やバリエーションをお客様が確認できるメリットがある。ただ、、、</p>



<p>　もし、一覧表示で見たときに「商品が置かれている画像だけが並んでいて、どう思いますか？」と。そして、こう続けるのである。</p>



<p>　「私なら、店頭でもし商品が気になれば、手にとって触るし、試着もします。」</p>



<p>　つまり、デジタルで不安を解消するというのは、自分自身が日々感じているリアルの視点でそれを補完していくということなのだ。それによって、彼女の言う“お客さま目線”を実践している。</p>



<h3 class="wp-block-heading">2.スタイリングとフォトログでは求められていることが違う</h3>



<p>　具体的にその内容を見て行くとしよう。下記は「スタイリング」に関する写真である。商品を選ぶと一緒に、そのスタイリングが掲載されるようになっている。画面上では入っていないが下にスクロールすると、先ほどの「フォトログ」も出てくる。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img data-recalc-dims="1" loading="lazy" decoding="async" width="900" height="615" src="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/heg%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0220901-2.jpg?resize=900%2C615&#038;ssl=1" alt="" class="wp-image-32960" srcset="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/heg%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0220901-2.jpg?w=900&amp;ssl=1 900w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/heg%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0220901-2.jpg?resize=300%2C205&amp;ssl=1 300w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/heg%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0220901-2.jpg?resize=768%2C525&amp;ssl=1 768w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/heg%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0220901-2.jpg?resize=730%2C500&amp;ssl=1 730w" sizes="auto, (max-width: 900px) 100vw, 900px" /></figure>



<p>　彼女曰く、「スタイリング」というのは、このTシャツなら、「こういう風に着回しが効くんだな」という段階で見るのだと説明する。そこから、その「Tシャツ」自体に関心を持つようになって、調べるのが「フォトログ」だと。そこで、改めて「お客様はどういう行動をしますか？」と問いかけるのである。</p>



<p>　そこで先ほどの言葉に戻ってくる。「私なら、気になれば、試着します」と。</p>



<p>　僕がうなづくと、「私の場合は、試着すると、サイズ感とかが気になるんです。そうしたら、その段階ではその商品にフォーカスした写真が見たくなるはずなんです」。そう言って、その日、着ていた上着をHeg.ちゃんは軽く脱いでみせた。そして、こう続けた。</p>



<p>　「だからこうやって『フォトログ』ではそのTシャツを脱いで、そのTシャツ自体の使用感を見せてあげることを大事にしているんです」。一応、彼女の言うイメージが伝わりやすいように、僕がサイトからとってきたのが下の写真。Heg.ちゃんは確かに、このパーカーでもそれ自体の良さを伝えることに終始している。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img data-recalc-dims="1" loading="lazy" decoding="async" width="900" height="615" src="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/heg%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%B0220901.jpg?resize=900%2C615&#038;ssl=1" alt="" class="wp-image-32961" srcset="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/heg%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%B0220901.jpg?w=900&amp;ssl=1 900w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/heg%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%B0220901.jpg?resize=300%2C205&amp;ssl=1 300w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/heg%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%B0220901.jpg?resize=768%2C525&amp;ssl=1 768w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/heg%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%B0220901.jpg?resize=730%2C500&amp;ssl=1 730w" sizes="auto, (max-width: 900px) 100vw, 900px" /></figure>



<h3 class="wp-block-heading">3.お客様を知り、そこで必要なことを発信に活かした</h3>



<p>　だから、ネットでも、リアルとは違った広がりをもたらし、さらには自分の可能性を伸ばすことができるようになるというわけだ。</p>



<p>　先ほど、彼女が最初に着任したのは二子玉川の店舗だと触れた。「いつも見ています」と言われるようになって、ファンができたことを書いた。だが、それより寧ろ僕は、彼女はそのふれあいを通して、別のお客さまの課題解決につなげようとした点に注目すべきだと思う。</p>



<p>　そうやって、お客様を思い浮かべるほど、サイト内で何を伝えればいいのかと考えるわけだ。それを反映していくほど、より多くのお客様の不安を取り除いて、安心して購入してもらえる。個々の接客で顔馴染みが増えるであるとか、自分の商品を買ってもらえる。それだけではなく、自分の発信につなげて、デジタル上での課題解決へと進化させた点が素晴らしい。</p>



<p>　だから、今や彼女が販売員に教える機会も増えた。ただ、そこで感じるのは指標が数字しかないので、そこの課題を解決すべきであることも示唆した。つまり、昨今、デジタル接客が重んじられるほど、そのお気に入りの数や、PV数が評価対象になる。その為に、売れる商品を優先してピックアップして、そこにタグ付けして紹介する向きもなくはない。だから、マインドだと。お客様の不安を取り除くという視点で、各々考えることの重要性を口にするわけだ。</p>



<h3 class="wp-block-heading">4.テクニックではなくマインド</h3>



<p>　彼女の言葉を借りれば「テクニックではなく、マインド」である。そう思うと、まだまだやれることがある。例えば、まだ写真が充実していない指輪などで、その力試しができると。なぜなら、ビームスのオンラインストアにおいて、指輪をコーディネイトや着用シーンで見せている画像がメインページになっていることは少ない。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img data-recalc-dims="1" loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/heg200906.jpg?resize=1024%2C576&#038;ssl=1" alt="" class="wp-image-32999" srcset="https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/heg200906.jpg?resize=1024%2C576&amp;ssl=1 1024w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/heg200906.jpg?resize=300%2C169&amp;ssl=1 300w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/heg200906.jpg?resize=768%2C432&amp;ssl=1 768w, https://i0.wp.com/145magazine.jp/wp-content/uploads/2022/09/heg200906.jpg?w=1200&amp;ssl=1 1200w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>　この商品に対して不安に思っているお客様がいるだろうと、自身の想像力を働かせて、撮影すれば、下手に売れ筋の商品を紹介するよりも、その人自体のマインドを鍛えることができるはずだと言うのである。</p>



<p>　テクニックではないお客様に伝わる本質を考えていく環境を、ビームス自体が醸成している。だから、結果を出したのだろうし、それを育む環境がこの会社にはあり、それをデジタルにも活かそうと考えた。彼女の言葉を聞く限り、その戦略が的を得ていたのは間違いないだろう。</p>



<h3 class="wp-block-heading">5.リアルで築いた接客をより文化として根ざすデジタル化</h3>



<p>　そしてHeg.ちゃんは表面的な接客ではなく、真にお客様の立場を慮る。そこにある不安を取り除く、彼女なりの“お客様目線”で、今や不得意だったオンラインストアで成果を出した。それは、随所に活きるのだ。実は、冒頭に話した「スタッフ・オブ・ザ・イヤー」の第一次審査で、ライブ配信があったが、そこが、初めてのトライだったと言う。</p>



<p>　それでも審査員から良いと言わしめたのはビームスに根付く接客の文化が活かされたから、というわけだ。彼女の性格もあるけど、数多くの接客を通して、多くのお客様の不安と向き合い、その解決策が頭にあったわけだ。だから、サッと、いつでもそれが導きだされる。ここさえ掴めば、何がツールとして使われようと、ブレずに強いというわけだ。</p>



<p>　だから、冒頭に書かせてもらった次第だ。「それは、仲良くなることでも、商品を売り込むことでもない」と。それぞれ、接客の上での大事な要素だけど、そこだけではない。もっと別のところにあるというわけだ。お客様の不安を取り除くために、自らがそのお客様の顔を浮かべて、行動に移せるそのマインドである。まだまだ接客の果たす役割は果たせていない。これからがもっと楽しみだ。それをビームスの販売員、Heg.ちゃんから教わったのである。グッジョブ、Heg.ちゃん。</p>



<p>　今日はこの辺で。</p>
<p>投稿 <a href="https://145magazine.jp/retail/2022/09/what-is-customer-service-learn-from-beams-heg/">接客 とは何か お客様の不安を取り除く知恵と工夫と思い遣り ビームス Heg.ちゃんに学ぶ</a> は <a href="https://145magazine.jp">145MAGAZINE</a> に最初に表示されました。</p>
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