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西武 ももクロ 球場に夢を ももクロライオンZ EXPO2020

 まさに「ボールパーク」。球場をそう呼んで、野球だけではなく、様々なお楽しみ要素を盛り込み、地域の活性化を図る動きである。ここは 西武 ライオンズの本拠地「メットライフドーム」。そのグランドオープンまであと約100日の2020年12月16日、「ももいろクローバーZ」の3人と「埼玉西武ライオンズ」辻発彦監督が現れた。この日から始まる「 ももクロ ライオンZ EXPO2020 」のオープニングセレモニーがおこわなれて、花火まで上げられた。コロナに負けるな!と。いよいよ球場を起点とした、新たなエンタメの幕が開ける。

「ももクロライオンZ EXPO2020 supported by auじぶん銀行」は、「メットライフドーム」のグランドオープンに先駆けて、 ももクロ が「日本を明るくする」をテーマに開催するイベント。 ももクロ がコンサートやイベントで実際に着用した衣装などを展示し、グッズを販売する他、専用のカフェまで併設されている。1月3日までの開催である。

 「 ももクロ 」がこの船出に花を添える理由は2012年、当時の西武ドームで史上最年少単独公演を果たした場所で、以来、毎年ライブを行い続けてきた彼女たちにとっても思い入れの強い聖地だからである。

 また、イベント自体が「 西武 ライオンズ」だけではなく「 ももクロ 」のイベントでもある事、これこそ株式会社西武ライオンズの狙いである。同社はこれまで球団運営と施設の運営一筋で、独自でこういう他のコンテンツでイベントを主催するのは初。ここにこそ、野球に止まらないエンタメにも積極的に進出していく意思表示を鮮明にしている。

 展示広場にいくと、ライブの模型が置かれていて、これは実は、彼女達がリハーサルの段階から使っている思い入れのあるもの。これを使い歌う際のポジションを確認して、観客席からの見え方を自分たちなりに想像して、そして、本番を迎えるのだ。遠くの人にまで届くように、と。

展示品に思い出話が止まらない
展示品に思い出話が止まらない

 「メットライフドームはまだ中学生くらいの私達には広すぎて。だから、自分の立っているところが明確にイメージできないまま、この衣装を着ました。それで、初めてお客さんの顔を見た時に、本当に!?これだけの方が集まってきてくれているのって。夢?現実?。空気とかそういうものまで衣装から思い出しますね」と当時を振り返る百田夏菜子さん。「母を見つけて、涙流したのはこの衣装の時だったな」という話をしたのは高城れにさん。衣装にも格段の想いがある。

 これまでなら、球場近くに展示品と言えば大抵が野球の展示品で、どこか閉鎖的で限られた人向けの場所であった。ところがこれは開かれたエンタメの場所という風で、イメージを脱却しつつあるように思う。それでいて「ライオンズ」と「ももクロ」のコラボグッズとして、フェイスタオル、クッション、キーホルダーなどを販売。双方お互いの気持ちを通わせる工夫を忘れない。

西武 も ももクロ も お互いのファンを掛け合わせて、地域に笑顔を

 カフェは、ももクロCAFEと言って、特製の「ももクロプレート」の他、4人のプロデュースメニューなどが用意されていた。個人的には、佐々木彩夏さんのパリパリチキンプレートに興味を惹かれた。チキンは子供から大人まで好きな人が多いのと、ハート型の人参もまた、彼女の愛らしさとリンクしていて良い。そして、忘れてならないのは、西武ライオンズの辻監督の言葉で「ここでビールかけをしたのが懐かしい」。そうか、ここは野球ファンにとっても大切な場所でもあるのか。

 ライブの奏者、歌手も全てそうだし、選手、監督もそう。ましてや観客もそう思っているはずなのだが、スポーツをする、ライブをする、ただそれだけの為にあるのではなく、皆がある種、各々思い出をつくりにきている。それだけに、この場所に、もっと付加価値が生まれて、人々に馴染める工夫ができれば、もっと多くの人にとっていつも通い続けたい場所となるはずだ。ボールパークっぽく変身するのではないだろうか。

 最近、特に 西武鉄道グループは、この球場付近に限らず、近隣の所沢の開発にも積極的であるし、所沢駅前にはグランエミオ所沢をオープンさせたばかり。この街はボールパーク、商業施設、文化施設など、様々な要素を吸引して、そこには何かしらの意味を持たせて、街自体がコミュニティとして人の心と密接に関わり合う役目を担わせようと彼らは考えているのだろう。

 まずは「 ももクロ 」という強力なコンテンツを味方につけて 西武 が野球というコンテンツと化学反応を起こそうとしていて、これを機に、他とは違う楽しみを期待したい。今、少子化で減少する人口や、またネットなどで世の中がフラットになる中で、街はそれ自体でどんな価値を持つかが求められていて、だからこそ、僕はこの西武のポジティブで楽しい動き、注目したいのだ。それは未来にきっと意味をもたらす。

今日はこの辺で。

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