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楽天の“オフライン戦略”三木谷氏が語る 経済圏の成長 そしてDXと物流の浸透

 楽天はその経済圏 を強みに、裾野を広げ、企業価値を高める戦略を打ち出してきた。楽天の2020年度通期及び第4四半期決算は、代表取締役社長兼会長の 三木谷浩史さんのビデオプレゼンテーションから始まったのである。

既存の価値は経済圏で!新しい価値もDXと物流で!

1.モバイル加入数は流通総額に影響する

 三木谷さん自身が、自らの経営で焦点を当てる点は何か。それは「流通総額の継続的成長」と「モバイルの加入者数」だとした。楽天として、なぜそれをする必要があるのか。

 彼はこう語り出した。「収益をマキシマムにしようとすればいつでもできる。だが、そうすると会社としての成長は止まってしまう。だから、限界収益率でしっかり利益をとり、投資を行なっていく」と。

 目先の利益を行なっているわけではなく、本気で企業を成長させ、世の中を変えていく意気込み。それを見せたのだ。

2.その成長を裏付ける「経済圏」

 オフラインの存在感の大きさは変わらない。そういう趣旨の発言をしていたのが意外だった。急激にデジタルが伸びている。とはいえ、三木谷さんは冷静にこう分析した。

「オフラインが流通に占める割合は、依然として7割程度占めるだろう」。

 オフラインをどう活用するのあろう。重要視するのは「ペイメント(決済)」と「ポイント」のようだ。要は、それらを商品プロモーションやお店への送客で機能させる。

 普段からネットで強みを発揮し、その二つに活かす。そうすれば、巨大なマーケットを持つリアルの拠点に影響力をもたらし、その恩恵を受けることができる。だからそのインフラ作りに関心を持ち始めたのだ。

3.リアルのDXにも関わり存在感

 一方で、リアルもまた、デジタルトランスフォーメーションが必要と説く。だから、自らそのプラットフォームを提供する。例えるなら、楽天ファッションのオムニチャネルのプラットフォーム。西友のネットスーパーだってそうだろう。

 そのDXとセットで大事になるのが、物流なのだと。だから、楽天はそこに投資をするんだと。

 今後、大きなオフラインのマーケットの中で、既存の価値はペイメントとポイントで吸収。そして、今までにない新しい価値については物流とセットで提供し、そこで自ら投資したリソースが真価を発揮する。こうやって、既存の価値、新規の価値の両方から、楽天は商機を見出し、そこに成長があると見ているわけである。非常に興味深い話である。

 今日はこの辺で。

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