販促 POP に 動画レシピ 活用 全く異なる購入機会を創出

店に行くと商品のメリットを添えて購買意欲を高める、販促 POP においては、時に、問屋やメーカーが作成して、商品を視覚的な要素で売り込む“語らぬ宣伝マン”。ただ、少し変わった形で、 売り場の販売促進に一役買っているのが、delyである。
クラシル の良質なレシピは そのまま、販促 POP の代わりとなる
delyは、管理栄養士が監修した動画レシピを提供している「クラシル」を運営していて、そのレシピ数は35,000件以上。2020年2月には累計ダウンロード数が2,100万に到達し、多くのユーザーがレシピを見る。ただ、ここで面白いのは、発想の転換で、そのレシピ自体を実店舗における野菜などを購入するキッカケにするべく、デジタルサイネージで見せているのだ。
関連記事:3つの視点で 小売 が変わる “決済” “物流” “販促”
4月2日の発表によれば、最初に、はごろもフーズ「シーチキン」と村上農園「豆苗」のオリジナルレシピの企画、制作、配信を行う。このレシピは、35,000件を超えるレシピデータ、およびユーザーのニーズデータを活用し、両社の商品を使用したものなのだ。
ネットとリアルを融合させて、戦略を組む
これによって産声をあげたのが、「塩昆布で味付け簡単!シーチキンとトマトの無限豆苗」。これをクラシルのアプリ(2,100万DL)とSNS(総フォロワー数607万)で配信することで、認知の最大化を図るのだ。

その上で、村上農園が保有するデジタルサイネージにて、店頭配信を行うわけだ。そのデジタルサイネージが設置店舗数は首都圏を中心に440店舗に格納する予定で、クラシルが企画・デザインするPOPやレシピカードを豆苗売り場の前に設置することで、店頭での顧客の購買意欲を喚起するというわけだ。

いわば「シーチキン」を製造・販売するはごろもフーズと、豆苗をはじめとしたスプラウト野菜を生産する村上農園のクロスマーチャンダイジングを実現させたというわけだ。ネットの中におけるコンテンツが、リアルで新たな気づきを生み出し、購入機会を創出するのである。何気ないネットのコンテンツも場所が変われば、違った使い道があるという事である。
今日はこの辺で。