1. HOME
  2. info
  3. 努力家のアイドルの商品が物語になっていく

努力家のアイドルの商品が物語になっていく

 この日、僕は二度目の商品企画のチャレンジをしたのでした。お恥ずかしい話、彼女たちの誠実な姿勢を見て、嬉し涙を浮かべました。必ずや次に繋げてもっと喜ばせたいと決意したのです。僕は「レプスルプス」というアイドルの5周年ライブでのことです。

・ひょんな出会いから踏み出した一歩

僕は「レプスルプス」というアイドルのライブにいて、そこで目を潤ませながら見ていたんです。その出会いはひょんなきっかけ。ビューテックラボ 松井さんに誘われて行ったライブ。一度、商品を作らせてもらい、それなりに売る事ができました

そして二度目の商品企画のチャレンジでした。何が嬉しかったのか。それはメンバーに変化を感じたのです。正直、前回は、突然、僕が言い出したから、彼女達もなんのことやら、といった感じで、単なるグッズ紹介といった感じもしなくはありませんでした。

それが、5周年ライブでは、彼女たちは自分の言葉で、その商品に関して説明してくれていました。ファンの人に買ってもらって、次に繋げたいって、話してくれていて。一歩一歩、私たちもできることから、って話をしてくれていた。商品と一緒に、物語が生まれているんです。ファンとの交流の最中でも、話題に上げてくれているのはわかりました。最後の写真撮影でも、その商品を持って写っているのを僕は目にしました。

その光景をみて、僕は人生って同じ事が起こるんだなと思いました。以前のことを思い出したのです。

・ずっと変わらぬこと

中高生のモデルたちと「ラブサイン」というコンテンツを発案して、商品化に関わっていた時も、モデルの子たちはいつしか自分のことのように一生懸命、そのコンテンツの説明をしてくれていました。その後、また別の企画で、当時non-noモデルの矢野未希子さんとジュエリーを企画したけど、彼女もそうでした。

同じことが起きているんですよ。しみじみ思いました。こちらが誠実であれば、受け止める相手も誠実に応えてくれると。泣きそうになりながら舞台を見ていました。

・誠心誠意、応援したい気持ちで

確かに、僕はこの日も嘘偽りなく、応援したい気持ち一心で、商品を持って、一緒にファンを喜ばせていこうと提案したのです。また、彼女たちが5周年ということで、彼女たちの記事も書いた。彼女たちの目線で底知れぬ努力を記事という形で、僕なりの視点で書いたんです。

そして、本当にこの日の彼女たちは違っていた。誠実であるってことは自分にとって大事な要素で、それが僕自身の人生を切り開いてきたんだなと。

・誠実に生きる先に出会いの必然がある

これも勉強だなと思ったのですが、販売の初動が厳しかったんです。けど、結果、商品は売れてくれた。初動が厳しかったその理由はファン同士が、送料を抑えるために、バラバラで買うのではなく、お金を出し合い、まとめて購入するという現象がおこっていたから。

誠実に向き合った後にはいつも、奇跡が起こるから。きっとこの商品作りの先にも、奇跡があると思うんです。一緒に制作で協力してくれたファーロンズ石澤さんにそうはなしたら、「それは奇跡じゃない。必然ですよ」そう声をかけられました。

今回の縁ももっと大きな「必然」に変えられたら。人を笑顔にするお手伝いを商品通して、やってみたい。だから、このメディアも、ものづくりも、その歩み、止められないです。

info

info一覧
145はマガジンは「ヒットの生まれ方と育て方を考えるメディア」。キャラクターなどのコンテンツ関連と新しい小売りの最新情報、商品開発の実態を追うメディアです。
詳しくはこちら
石郷 学

株式会社 team145 代表取締役 

ジャパンEコマースコンサルタント協会 客員講師 

776.fmラジオ『connect』準レギュラー

Next retail Labフェロー 

話題を集めた記事