努力家のアイドルの商品が物語になっていく

この日、僕は二度目の商品企画のチャレンジをしたのでした。お恥ずかしい話、彼女たちの誠実な姿勢を見て、嬉し涙を浮かべました。必ずや次に繋げてもっと喜ばせたいと決意したのです。僕は「レプスルプス」というアイドルの5周年ライブでのことです。
・ひょんな出会いから踏み出した一歩
僕は「レプスルプス」というアイドルのライブにいて、そこで目を潤ませながら見ていたんです。その出会いはひょんなきっかけ。ビューテックラボ 松井さんに誘われて行ったライブ。一度、商品を作らせてもらい、それなりに売る事ができました。
そして二度目の商品企画のチャレンジでした。何が嬉しかったのか。それはメンバーに変化を感じたのです。正直、前回は、突然、僕が言い出したから、彼女達もなんのことやら、といった感じで、単なるグッズ紹介といった感じもしなくはありませんでした。
それが、5周年ライブでは、彼女たちは自分の言葉で、その商品に関して説明してくれていました。ファンの人に買ってもらって、次に繋げたいって、話してくれていて。一歩一歩、私たちもできることから、って話をしてくれていた。商品と一緒に、物語が生まれているんです。ファンとの交流の最中でも、話題に上げてくれているのはわかりました。最後の写真撮影でも、その商品を持って写っているのを僕は目にしました。
その光景をみて、僕は人生って同じ事が起こるんだなと思いました。以前のことを思い出したのです。
・ずっと変わらぬこと
中高生のモデルたちと「ラブサイン」というコンテンツを発案して、商品化に関わっていた時も、モデルの子たちはいつしか自分のことのように一生懸命、そのコンテンツの説明をしてくれていました。その後、また別の企画で、当時non-noモデルの矢野未希子さんとジュエリーを企画したけど、彼女もそうでした。
同じことが起きているんですよ。しみじみ思いました。こちらが誠実であれば、受け止める相手も誠実に応えてくれると。泣きそうになりながら舞台を見ていました。
・誠心誠意、応援したい気持ちで
確かに、僕はこの日も嘘偽りなく、応援したい気持ち一心で、商品を持って、一緒にファンを喜ばせていこうと提案したのです。また、彼女たちが5周年ということで、彼女たちの記事も書いた。彼女たちの目線で底知れぬ努力を記事という形で、僕なりの視点で書いたんです。
そして、本当にこの日の彼女たちは違っていた。誠実であるってことは自分にとって大事な要素で、それが僕自身の人生を切り開いてきたんだなと。
・誠実に生きる先に出会いの必然がある
これも勉強だなと思ったのですが、販売の初動が厳しかったんです。けど、結果、商品は売れてくれた。初動が厳しかったその理由はファン同士が、送料を抑えるために、バラバラで買うのではなく、お金を出し合い、まとめて購入するという現象がおこっていたから。
誠実に向き合った後にはいつも、奇跡が起こるから。きっとこの商品作りの先にも、奇跡があると思うんです。一緒に制作で協力してくれたファーロンズ石澤さんにそうはなしたら、「それは奇跡じゃない。必然ですよ」そう声をかけられました。
今回の縁ももっと大きな「必然」に変えられたら。人を笑顔にするお手伝いを商品通して、やってみたい。だから、このメディアも、ものづくりも、その歩み、止められないです。